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担当者:木原一憲
趣味は休日バイクでツーリングすること!不動産キャリア20年以上の経験と奈良生まれ奈良育ちの知識を活かし奈良の情報を語ります!
【定義・活用方法】サービスルーム・納戸って?
間取り図で「サービスルーム」や「納戸」と表記されている部屋。
これはどういった基準でそのように定義づけられているのでしょうか。
また、サービスルームと納戸の違いは何かあるのでしょうか?これらの部屋の有効活用方法も含めて、詳しく解説してゆきます。
「サービスルーム」と「納戸」の違いは?
賃貸のお部屋を探す時に必ず見ることになる間取り図。
その中に、「2SLDK」「2LDK+N」こんな感じの表記のあるものを見かけたことはないでしょうか。
この「S」や「N」の表記。
「S」は「サービスルーム」、「N」は「納戸」の頭文字です。
「2SLDK」であれば2LDKに加えてサービスルームが一部屋、「2LDK+N」であれば2LDKに加えて納戸が一部屋ある物件ということになります。
「サービスルーム」と「納戸」が一体どういうものなのか。
間取り図上、ぱっと見ではほかの個室と変わらないように見えるけれどもどういう基準で区別されているのか。
何か明確な定義があるのか。
気になるところですが詳しいことは後ほどご説明するとして、まず、ここで言うサービスルームと納戸にははっきりとした違いはありません。
あくまで英語で表記するか日本語で表記するか、その違いです。
例えば洋風なイメージの物件ならば「サービスルーム」、和風なイメージの物件ならば「納戸」といったように、物件の印象に合わせてどちらの表記を使うか決めていることが多いようです。
同じく間取り図で「F(フリールーム)」「DEN(書斎)」という表記も近頃見かけることがありますが、これらも納戸やサービスルームと基本的に同じもので、表記が異なるだけです。
サービスルーム・納戸の定義は?
ではサービスルームおよび納戸の定義、他の個室と区別されている理由は何でしょうか。
ざっくり言えばこれらは、建築基準法の上で「居室」とは認められていない部屋のことを指します。
「居室」の定義は建築基準法の第2条第4号によると「居住、執務、作業、集会、娯楽その他これらに類する目的のために継続的に使用する室をいう」とされています。
そして、採光や換気など様々な箇所においての基準が定められており、それらを満たして初めて「居室」と認められます。
要するに、その基準は満たしていない個室が、サービスルームや納戸と呼ばれているということです。
例えば、居室の条件のひとつとして「窓の最低面積は床面積の7分の1以上必要」というものがあります。
ですが、中には立地上の事情など色々な理由があってその基準をクリアする面積の窓を設けられなかったり、そもそも窓がない部屋もあります。
そうした部屋が、サービスルームや納戸と表記されているのです。
サービスルーム・納戸と呼ばれていても、居室と遜色ないくらいの広さがあったり、ある程度の窓はある部屋もあります。
せっかくですから居住スペースとして有効活用したいと思う方もおられるでしょう。
しかしそこで気をつけたいのは、そもそも建築基準法で居室と認められていない部屋であるため、コンセントが設けられていなかったりエアコンが設置できなかったり、居住スペースとして活用するには不十分なつくりになっている場合がある点です。
間取り図だけでは分からないことも多いので、もしサービスルームや納戸を居住スペースとして活用したいと考えておられる場合は、物件に足を運んだ際にその点を必ずしっかり確認するようにしましょう。
サービスルーム・納戸の有効活用方法
サービスルームや納戸はどのような形で有効活用できるでしょうか。
一般的にこれらの部屋は、リビングや居室などと比べると採光が少ないため薄暗い傾向にあります。
これは居住スペースとして考えればデメリットになりますが、日光の影響を受けにくいというメリットとして活用する利用方法もあります。
具体的には、日焼けによる劣化が気がかりな書類や衣類・直射日光を避けて保存しておきたい食品などを置くスペースとして活躍してくれるでしょう。
その際ごちゃごちゃと物で溢れかえることのないように、つっぱり棒で棚を作ったりラックを置いたり、わかりやすく整頓して収納する工夫をしておくのがおすすめです。
また、部屋に窓も空調もないというケースもよくあるので、湿気がたまりやすくカビやすいという心配があります。
除湿機や除湿剤を用いるなどして対策しておきましょう。
収納部屋として活用する以外にも、照明器具を入れてじっくり読書や書き物をする書斎にしたり、オーディオ機材を置いて音楽を楽しむ空間にしたり、パソコンで集中して作業をする部屋にしたり、プライベートな趣味空間として有効利用する方法もあります。
外部から閉ざされた空間であることが、時間を忘れて趣味に打ち込むのにプラスに働いてくれるかもしれません。
他にも子どものプレイルームにしたり、アイロンがけや裁縫をする部屋にしたりといった活用方法も考えられます。
まとめ~自分に合った有意義な使いかたを~
いかがでしたでしょうか。
今回はサービスルーム・納戸の定義や活用方法について見ていきました。
せっかくの空間ですから、有意義に使っていきたいものです。
居住スペースに、収納部屋に、趣味空間に、作業部屋に……利用のしかたは人それぞれです。
ぜひ楽しみの一環として、ご自身の生活スタイルに合った使いかたを見出していってくださいね。
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