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【奈良に高い建物が少ないのはなぜ?】景観計画と景観条例について

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カテゴリ:奈良の暮らしや街情報
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  • 担当者:古川真史

    【奈良に住んで20年】奈良を誰よりも愛し続ける奈良ヲタク。人気グルメから人口や歴史、鹿の生息数。何でも答えます。最近は大仏プリン推し。


「景観計画」奈良に高い建物が少ないのはなぜ?


「景観計画」奈良に高い建物が少ないのはなぜ?


奈良県は全国的に見ても高い建造物が少ない土地です。


それにはどのような理由があるのでしょうか。


県内で最も高い建物は何かという話題をもとに、奈良市の打ち出している「景観計画」の内容や景観に関する条例にも触れながら、真相をひも解いていきます。





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奈良県内で一番高い建物は○○○○○○!


奈良県内で一番高い建物は○○○○○○!


突然ですが、奈良県で最も高い建築物は何かご存知ですか?


例えば日本一高い建築物といえば、ご存知「東京スカイツリー」。


2012年に完成・開業した電波塔・観光施設で、634メートルもの高さを誇ります。


また、高いビルというくくりならば、お隣の大阪にある複合商業ビル「あべのハルカス」が日本一。


こちらは2014年開業で、高さ300メートル。まさに超高層ビルです。


いっぽう奈良はと言いますと――。


奈良県内で最も高い建築物は、奈良市内にある興福寺五重塔


その高さは50.1メートル


高層ビルのような近現代の建物ではなく、言わずと知れた歴史ある観光名所が高さナンバーワンなのは少し驚きですね。


ちなみにこの興福寺五重塔、現存している木造塔のなかでは京都の東寺にある五重塔に続いて日本で2番目に高い五重塔となっています。


では奈良県内で高さナンバー2の建築物は?


正解は興福寺のほど近く、奈良公園内にある東大寺大仏殿で、高さは49.1メートル


こちらも言わずと知れた観光名所です。


興福寺五重塔が完成したのは1426年。


東大寺大仏殿は1709年ですから、どちらも大変な歴史的建造物ですよね。






近現代の建物における高さナンバーワンは?


近現代の建物における高さナンバーワンは?


それでは比較的最近のもの、というくくりではどうでしょうか。


近現代に作られた奈良県内にある最も高い建築物(塔屋最頂部まで含める)は、「奈良県庁」だと言われています。


その高さは塔屋最頂部まで含めると48.4メートル


ただし高さの定義などによって諸説あり、その他の候補としてはホテル日航奈良(1998年完成)46メートル。


それから橿原市役所分庁舎を中心とした複合施設「ミグランス」(2018年完成)が建築基準法上の高さとしては45メートルなのですが、塔屋最頂部まで含めると47.71メートルに達するというデータもありました。


何にせよ奈良県内にある近現代の建造物は、高いものでも50メートルは越えていないということですね。






「興福寺五重塔より高い建物はNG」という噂!?


「興福寺五重塔より高い建物はNG」という噂!?


ではなぜ奈良県内で、高さ50メートルを超えるような建造物が作られていないのでしょうか。


ここにひとつの噂話があります。


「奈良では興福寺五重塔を超える高さの建造物を作ってはいけないと条例で定められている」と……。


データを見てきたように、興福寺の五重塔が県内ナンバーワンの高さであることは事実です。


ですがそれが条例で定められているなんて、本当にそんなことあるのでしょうか?


奈良市が公開している『奈良市景観計画』という資料のなかに答えがありました。


資料で説明されている「奈良市景観計画」とは、奈良市内の景観を守ることを目的に平成22年4月に策定されたものです(平成28年4月改正)。


このなかで、国の定める「景観法」および奈良市の「なら・まほろば景観まちづくり条例」に基づいた、建造物等の建築におけるガイドラインが示されています。


ガイドラインとして定められている内容は多岐にわたり、建造物の面積や階数、そして「高さ」についても言及されています。


それによれば、景観計画区域内(奈良市内全域)において、建築物および工作物の新築・増築・改築・移転・除却を行う際、地盤面からの高さが15メートルを超える場合は事前に届け出る必要があるとのこと。


はっきりと「〇〇メートル以上の建造物の建築は禁止」というものではないにしろ、景観を守るためにあまり高い建物は作らないでほしいというメッセージを感じますね。


さらに、資料『奈良市景観計画』の中には、興福寺五重塔に言及した記述もありました。


「奈良町都市景観形成地区の都市景観形成基準」という項目。


奈良町景観形成地区というのは、いわゆる「ならまち」と呼ばれている区域がそれにあたります。


市内の観光資源として特に重要視されているエリアのひとつですね。


まずこの「奈良町都市景観形成地区の都市景観形成基準」によれば、「(区域内の)建築物の高さは前面道路境界より奥行 10メートルまでは高さ 8メートル以下、10メートル以遠においては高さ 15メートル以下とすること」とあり、高さ15メートルを超える場合は届出が必要という奈良市内全域においての基準よりも強い制限が設けられていることがわかります。


そしてもうひとつ、同じく高さに関する項目に「主要な視点場からの興福寺五重塔、春日山等の山並みへの眺望を妨げない高さとすること」と書かれています。


「主要な視点場」というのは、奈良公園の北西に位置する西安の森および奈良市立若草中学校付近のことで、興福寺五重塔や東大寺大仏殿・若草山などが美しく望める小高い景観スポットになっています。


限定的な場所・エリア内について定められた基準とはいえ、興福寺五重塔への眺望を妨げないように、と建造物の高さに関するガイドラインにわざわざ明記されているということは、奈良市としては興福寺五重塔を美しく見せるために他の建造物の高さにかなり気を配っていることは間違いないようです。






噂の真相は??


噂の真相は??


今見てきたように、「奈良市景観計画」の中で奈良市内全域の建造物の高さに関するガイドラインが定められていました。


さらに、特定の地区限定ではあったものの、興福寺五重塔への眺望を守るために建造物の高さを制限する文言もしっかりと記されていました。


そして奈良市内の景観に関する条例「なら・まほろば景観まちづくり条例」の中には、景観計画の遵守についての条文が盛り込まれています(第8条の3)。


恐らく上記のような情報が元となり「奈良では興福寺五重塔を超える高さの建造物を作ってはいけないと条例で定められている」という噂が生まれたのではないでしょうか。


またこれはあくまで想像ですが、現実として今のところ興福寺五重塔を超える高さの建物が奈良市内(および県内)に存在しないことから、明言はされていないものの暗黙の了解的に、興福寺五重塔の高さは超えないようにという基準が存在している可能性は考えられます。


ちなみに見てきたのは奈良市内の基準に関する内容でしたが、奈良県の景観に関する条例においても建造物の高さについての言及がありました。


「奈良県景観条例施行規則」によると、県内の一般区域において13メートルを超える建築物の新築・移転には届け出が必要であるなど、奈良市内と同等の基準が設けられていることが見て取れます。


市内のみならず県内全体で高い建造物が少ないのも納得ですね。


奈良市の公開している資料のなかに、1962年に奈良県新庁舎(現在の庁舎)の建築計画が発表された際、「奈良をまもる会」が結成され建築反対運動が起こったとの記述がありました。


反対運動の理由としては庁舎の一部が奈良公園の区域内かつ、公園の入口にあたる重要な場所にあるからということでした。


直接的に興福寺五重塔や建物の高さについて言及されているわけではありませんが、庁舎は興福寺のほぼ向かい側に位置しており、そういった場所に高さがある建物が建築されることへの人々の根強い抵抗や反発があったという想像はできます。


奈良という土地においての興福寺や五重塔の存在の大きさが読み取れるエピソードかもしれませんね。






「大和都市計画区域」について


「大和都市計画区域」について


奈良の建物の高さについて、まずは興福寺五重塔にまつわる噂から考察してきましたが、県内の一部区域では、都市計画において建物の高度に関しての取り決めがより詳細になされていました。


「大和都市計画区域」における「高度地区」の設定です。


高度地区というのは、都市計画法第9条18項によれば「用途地域内において市街地の環境を維持し、または土地利用の増進を図るため、建築物の高さの最高限度または最低限度を定める地区」のこと。


つまり、高度地区に定められた区域内は建物の高さについて「最高○○メートル以内でないといけない」もしくは「最低○○メートル以内でないといけない」と決められているということです。


大和都市計画区域にあたるのは、奈良市(一部)・大和高田市・大和郡山市・天理市・橿原市・桜井市・五條市(一部)・御所市・生駒市・香芝市・葛城市・宇陀市(一部)・平群町・三郷町・斑鳩町・安堵町・川西町・三宅町・田原本町・高取町・明日香村・上牧町・王寺町・広陵町・河合町。


うち天理市・五條市・安堵町・明日香村を除いた区域の一部が高度地区に定められています。


大和都市計画区域内の高度地区については、その詳しい制限内容は自治体により異なります。


例えば奈良市では10メートル高度地区~40メートル高度地区まで8つの区分に分けて建築物の高さ制限が設けられており、最高でも高さ40メートル(屋上建築物を除く)が限度となっています。


その他の自治体についても、高度地区において高さ40メートルを超える建築物が認められているところは見つかりませんでした。


県内全域についての話ではありませんが、奈良に高い建物が少ない理由のひとつとして、大きなウェイトを占めているのではないでしょうか。






まとめ~歴史と現代の調和を守る~


まとめ~歴史と現代の調和を守る~


いかがでしたでしょうか。


今回は奈良県における高さナンバーワンの建造物について、また、奈良に高い建物が少ないのはなぜかという話題について見ていきました。


およそ600年前の建造物が県内ナンバーワンの高さという全国でもなかなか類を見ない状況。


これは自治体の「景観計画」によるものであり、歴史的建造物と近現代の建物、そして豊かな自然が調和し合った奈良の景観を守るという意気込みと努力の賜物と言えるでしょう。


これもまた、誇るべき文化なのです。


新しい風を吹きこむことを常々忘れないようにしながらも、大切に守っていきたいものですね。





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