【最新版】「年度」と「年」の違い!数え方や事業年度・会計年度・学校年度など使い方を徹底解説!
「事業年度・学校年度…」「年度」って? 使いかた・「年」との違いは?

1年間という期間を表す言葉のひとつに「年度」という単語があります。
これはどういった時に用いられるものなのでしょうか。また「年」という単語とはどう違うのでしょうか。
要点まとめ
「年度」は「年」と何が違う?
「年度」には複数の種類があり、区切りかたが異なります。
また年をまたぐため「年」との混同に注意が必要です。
①「年度」には会計年度・事業年度・会計年度など様々な種類があり、区切りかたもそれぞれ異なる
②日常的によく目にする会計年度・学校年度は、4月1日から翌年3月31日までの1年間
③「年度」はカレンダー上の「年」(1月1日~12月31日)をまたいで区切られることがほとんどのため、混乱しやすく注意が必要
④履歴書に学歴・職歴を書く際は「年度」ではなく「年」を用いるなど、場面によって使い分けが求められる
⑤事業を始める際の事業年度は自由に設定できますが、繁忙期を避けて設定することが重要なポイント
事業を始める際の「事業年度」の設定のポイントも合わせて詳しく解説していきます。

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賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:23年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。奈良の社内仲介ランキングNo.1の実績有り。奈良の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、奈良のことは幅広い情報を持ち、特に天理市事情に日本一詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。


「年度」には色々な種類がある

みなさん「年度」という言葉はたびたび耳にされることがありますよね。
1月1日から12月31日までの365日(うるう年は366日)を指すカレンダー上の1年とはまた違う1年間の区切りかただということはご存知だと思います。
お仕事などで「年度」の区切りは馴染みが深いという方もいらっしゃるでしょう。
ですがこの「年度」実は様々な種類があるのはご存知ない方もおられるのではないでしょうか。
日常触れる機会が比較的多いのが「会計年度」や「学校年度」。
こちらは4月1日から翌年3月31日までを1年間として区切ったものです。
その他には11月1日から翌年10月31日までを1年間とする「米穀年度」、7月1日から翌年6月30日までを1年間とする「麦年度」10月1日から翌年9月30日を1年間とする「砂糖年度」などがあります。
また「貿易年度」については1月1日から12月31日となっており、カレンダー上の1年間と同じ区切りかたです。
まだまだ他にも、どういう業界や状況で用いられているかによって、色々な「年度」の区切りかたが存在します。
「年度」と「年」の違いは?

「年度」と、ひとくちに言っても様々な種類、様々な区切りかたがあることが分かりました。
対して「年」という1年間の区切りかたもあります。
こちらはカレンダー上の1年、つまり1月1日から12月31日までをひと区切りとしたものです。
「年」と言えば必ずこの期間であることを「年度」の考えかたと一緒に覚えておきましょう。
では「年度」「年」は主にどんな場面で使い分けられるのでしょうか。
例えば国や地方自治体では、1年間の収入および支出をまとめたり予算管理をしたりするのに、4月1日から翌年3月31日までをひと区切りとする「会計年度」が用いられています。
「昨年度の予算案は~」のような場面で言う「年度」とは、この会計年度のことを指します。
一般企業などの法人では「事業年度」が用いられており、こちらは各法人が期間を設定できるものなのですが、多くの法人が公の会計年度の区切りに合わせて4月1日から翌年3月31までを事業年度としています。
「○○年度新入社員」などと呼ぶ際にも、事業年度が用いられています。
学校においても同じく4月1日から翌年3月31日という1年間の区切りが用いられていますよね。
ただしこちらで用いる場合は「学校年度」と呼ばれています。
「○○年度入学式」「○○年度卒業式」といった時に使う「年度」は、学校年度のことです。
いっぽうで、就職活動の際に企業へ提出する履歴書に、学歴や職歴を記入する際には「年度」ではなく「年」を用います。
「○○年3月△△大学□□学部 卒業」といったようにこちらでは「年度」という表現は用いませんので、履歴書を書く時には注意しましょう。


「年度」の区切りは年をまたぐ時に注意

「年」ではなく「年度」で考える時に少しややこしいのは、ほとんどの場合、年度の途中でカレンダー上では年をまたぐということです。
「年」でしたら、例えば「令和2年」というのはカレンダー上の令和2年(2020年)1月1日から令和2年(2020年)12月31日までを指します。
「あたり前のことを」と思われるかもしれませんが、この先の説明にとって重要なところです。
これが「年度」になると、例えば会計年度や学校年度において「令和2年度」というのはカレンダー上の令和2年(2020年)4月1日から令和3年(2021年)3月31日までを指します。
カレンダー上で令和3年になっていても「年度」としては「令和2年度」に含まれる期間があるので、混乱しやすいところなのです。
また、元号が変わる際にはさらにややこしくなります。
平成31年(2019年)4月1日から翌年(2020年)3月31日までは、通常ならば「平成31年度」と呼ばれるところです。
ですが2019年5月1日以降は元号が「令和」となり令和元年がスタートしました。
年が明けて2020年は令和2年です。
そのためこの年度の期間は平成31年4月1日から令和2年3月31日までということになります。
この期間については国の発表があり、会計年度においては平成31年4月1日から令和2年3月31日までを「令和元年度」とすることになりました。
このあたりの年度の考えかたについて法令で明確に定義づけられているわけではありませんが、一般の企業などもこの会計年度の考えかたに合わせているところが多いようです。
ただし、昭和から平成に元号が変わった際(1989年1月8日改元)には昭和63年(1988年)4月1日から平成元年(1989年)3月31日までを「昭和63年度」としており、また、大正から昭和になった際(1926年12月25日改元)にも大正15年(1926年)4月1日から昭和2年(1927年)3月15日までを「大正15年度」としていました。
その考えかたでいくと、平成から令和への改元をはさんだ年度も「平成31年度」となるのが正しいはずなのですが、実際はそうはなりませんでした。国としても、その時その時の状況を踏まえた上での判断となるようですね。
事業年度の設定は繁忙期を考慮して

最後に少し、ご自身で事業をしようと考えておられる方に向けた内容をお話しします。
法人が用いる「事業年度」の期間は、各法人が定めることができるというのは先に軽く触れました。
多くの企業では事業年度を4月1日から翌年3月31日までと定めていますが、業種や個々の状況によっては区切りを変えたほうが良い場合もあります。
年度の最後の月がいわゆる「決算月」となりますから、ベストな状況で決算を迎えるために事業年度の期間設定をよく考えるのは大切なことなのです。
ポイントとなるのは繁忙期のタイミングです。
繁忙期は稼ぎ時ではありますが、物やお金の動くペースや量が普段と異なるため、利益が予想しづらいという実情もあります。
繁忙期に予想以上の利益が出た場合、業績が上がるのは喜ばしいことである一方、そのままだと税金として納める額が高額になり、かえって資金繰りが悪化してしまう恐れもあります。
そのため、何らかの節税対策を行う必要が出てきます。
反対に繁忙期に見こんでいた売上を下回ってしまった場合、こちらはこちらで決算までに赤字にならないよう対策を講じないと、企業として健全に経営ができていない印象を外部に与えてしまうリスクがあります。
繁忙期中や直後に決算月を迎える状態では、そのような決算に向けての対策が満足にできなくなってしまいます。
ですから1年間のうちいつが繁忙期であるかを踏まえて、繁忙期が終わり落ち着いて諸々の対策が可能な時期を決算月とできるように、事業年度を設定するのが望ましいと言えます。
また、決算申告後は法人税・地方法人税・消費税・地方消費税などを納めるために多額の資金が必要です。
これらは決算日から2ヶ月以内に納付する決まりなので、その他の大きな支払いと重複するタイミングは避けたいものです。
法人税などの支払いが、大きな仕入れやボーナスの支払い等と被らないような事業年度の設定を行いましょう。
ちなみに法人ではなく個人事業主の場合は、事業年度という考え方ではなく、カレンダー通り1月1日から12月31日の1年間でひと区切りと例外なく決められています。
つまり所得税は「年度」ではなく「年」での計算となります。
1年の途中で開業したとしてもその区切りは変わらないので、事業を立ち上げて初年の確定申告においては、その年にあった開業前の収入や諸々も合わせて申告しなくてはなりません。
開業以前に勤めていた会社の源泉徴収票と、それから医療費や退職後にご自身で納めていた国民年金・国民保険などの額がわかる資料も用いての申告が必要となりますので、準備を忘れないようにしましょう。
まとめ~「年」と「年度」 注意するポイントは2点~

いかがでしたでしょうか。
今回は「年度」という考え方や「年」との違いについて見ていきました。
日常生活のなかで「年」が用いられる状況も「年度」が用いられる状況も両方あり、また単純に「年度」と言ってもその示す期間は場合によって異なるということで、少しややこしく感じられる部分もあるかもしれません。
しかしその2点さえ気に留めておけば、そうそう混乱をきたすことはないと思います。
よく使われる言葉だけに、この機会にきちんとした定義を覚えておきましょう。


