【2025年】一人暮らしに貯金はいくらあればいい?初期費用から生活費まで徹底解説
一人暮らしに必要なお金貯金はいくらあればいい?
進学・就職などで一人暮らしを始めようと考えた場合、どれぐらいのお金がかかるのか、とても気になりますよね。
今回は一人暮らしを始めるために最初にかかる費用から、実際に一人暮らしを始めたらどれぐらいの生活費がかかるのかについて解説していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。
お部屋を借りるには初期費用が必要
新しくお部屋を借りる場合、敷金や礼金、仲介手数料など最初に払わなければならないお金が発生します。
これを初期費用と言います。
初期費用に含まれる費用には前家賃という、最初に支払う家賃のほか、以下のようなものがあります。
・敷金:大家さんに預ける預け金。
・礼金:大家さんへの謝礼金。
※関西では敷金・礼金合わせて「保証金」とするところもあります。
・仲介手数料:仲介した不動産会社に支払う手数料。
・火災保険:入居後に火災に遭った時に建物や家具家電を補償する保険。
・室内クリーニング代。
・カギ交換費用。
などがあります。
また、連帯保証人が用意できず、保証会社を利用する場合は別途保証会社の利用料がかかります。
初期費用っていくらかかる?
初期費用として最初に必要となる金額の目安は家賃の5~6か月分と考えていいでしょう。
家賃5万円の物件であれば30万円ぐらいかかると考えておくといいようです。
家賃はどれぐらいが望ましい?
一般的に家賃を無理なく払える金額は、収入の25%以内とされています。
年収300万円の場合、家賃の目安は6万2500円以内となります。
手取り年収×0.25÷12(か月)=家賃の目安金額
の計算式で家賃の目安金額が算出できますので、これから一人暮らしを考えるみなさんは一度、源泉徴収票を確認後、ぜひ計算してみてくださいね。
初期費用以外にかかるお金
引っ越し代
引っ越しの際にかかる運送費用です。
引っ越し時期や場所などにもよりますが、引っ越し会社を利用した場合は3~8万円はかかるつもりで予算化しておくといいでしょう。
引っ越し会社によっては単身者向けの安いプランがあるところもあります。
まずは複数の業者から引っ越し見積もりを取って検討することをおすすめします。
家具や家電の購入費
ひととおりの家具・家電を買いそろえる必要がある場合、約20万は想定したいところです。
一人暮らしを始める際にかかる費用を安くするには
礼金、仲介手数料の安いor0円の物件を探す
初期費用が高くなるか安くなるかは礼金と仲介手数料によって変わります。
近年増えているのが敷金・礼金0円の物件です。
こういった物件を探すのも方法です。
またUR賃貸住宅の場合、入居の申し込みはUR都市機構に直接行うため仲介手数料はかかりません。
時期によっては仲介業者が仲介手数料半額のキャンペーンを行っていることもあります。
特に異動の少ない秋ごろに多いので、そういう時期を狙ってみるのもいいかもしれませんね。
フリーレント物件を選ぶ
フリーレント物件とは、家賃が一定期間無料になる物件のことです。
期間は1~2か月ぐらいのところが多いです。
近年、お部屋を借りやすくするためにフリーレントをつける物件が徐々に増えてきています。
引っ越しは自前で
引っ越しの際に運ぶ荷物の量や距離にもよりますが、引っ越し会社を使わず、自分で荷物を運ぶと費用が安くすむことがあります。
また、宅配便を使うという方法も。
家具家電はリサイクルショップやフリマを利用して購入
最近はほぼ未使用に近い家電もリサイクルショップやメルカリなどで販売していることもあります。
最新家電にこだわらなければ安く入手することが可能です。
一人暮らしに必要な生活費
次は、実際に一人暮らしが始まってから実際にかかる生活費について考えてみましょう。
以下の数字は、総務省の「家計調査 家計収支編・単身世帯」より、単身世帯の生活費の1か月平均(2020年10~12月)のデータです。
(家賃除く・カッコ内は近畿の単身世帯の平均)
・食費(外食代含む):3万9300円(3万9752円)
・光熱費(電気・ガス・水道):1万705円(9621円)
・家具・家事用品費(寝具・日用品など):5490円(5438円)
・被服及び履物代:5727円(4107円)・交通・通信費(ガソリン代、スマホ代、Wi-Fi代など):1万9252円(1万6527円)
・保健医療費(医療費や生命保険料):7203円(7110円)
・教養・娯楽費(趣味や旅行の費用):1万5922円(1万3067円)
・交際費(飲み会などで支払うお金):1万3959円(1万1547円)
・その他(雑費):2万9926円(2万7434円)
合計14万7484円(13万4603円)
※出典:「統計調査 家計収支編 単身世帯(2020年)」(総務省統計局)
※可能であれば表にしていただけるとありがたいです。
家賃を除いて約13万~15万円程度かかることがわかります。
とはいえこれはあくまで全国平均及び近畿の平均なので、実際にかかる費用は個人差や地域差が出てきます。
特に水道代は地域差が大きいですし、自分の生活へのこだわりから支出の増減が出てくることもあります。
自分の収入や生活状況に合わせてお金を節約するところ、お金をかけるところを工夫するといいでしょう。
日々の生活費を節約するポイント
外食を減らし、自炊をする
食費を節約する一番の方法は自炊です。
外食だと1食に約500円ぐらいはかかりますが、自炊だと1/3以下に抑えることができます。
最初に調味料や調理器具を揃える費用はかかりますが、ひととおり揃えばあとは格安で食事が賄えますよ。
自炊に慣れたら休みの日にまとめ作りをしておくと学校や仕事から帰った後の食事の準備が楽になります。
冷蔵でも3~4日保存可能なレシピもインターネットで探せばたくさん見つかりますので探してみるといいですね。
電気・ガス・水道の使用を減らす
光熱費を減らすのも節約する大きなポイントです。
特に電気・水道は知らない間に無駄づかいしてしまいがちなので日々、気をつけてすごしましょう。
電気のつけっぱなしをやめる、水道をこまめに止める、これだけでも光熱費を減らすことができます。
また最近はさまざまな節水グッズが販売されています。
そういったものを利用するのもいいでしょう。
無料または安いプランやサービスを利用する
スマホは格安SIMを利用する、本は図書館で借りる、アプリの登録で利用できるクーポンを活用する、Tポイントや楽天ポイントなどのポイントを貯めるなどのサービスを活用すると支出を抑えることができます。
ここ最近で増えているのがPayPayなどの電子マネーで決済すると安くなったり、ポイントが多くたまるなどのサービス。
このようなサービスを利用するのも方法です。
日々の生活を忙しく過ごしていると見逃しがちですが、自宅にポスティングされる市民だよりなどにもお得な情報が載っていることがありますので、すぐに捨てないでチェックするといいかもしれません。
一人暮らしの費用をおさえられる部屋選び
一人暮らしの費用を抑えるには、お部屋を選ぶ段階から「いかに出費をおさえるか」を考えるのもテクニックのひとつです。
・築年数が古い物件、駅からの距離がある物件は家賃が安め。
・エレベーターのない物件を選ぶと管理費が安いことがあります。
・省エネタイプのエアコンが設置されている、冷暖房効率がいい間取りや構造になっている物件だと光熱費を抑えることができます。
・インターネットやケーブルテレビなどの通信費が家賃や管理費に含まれていれば通信費が安くなります(しかも楽しみも増えますね♪)。
・オール電化の物件や、都市ガスの物件を選ぶとガス代がなくなる、または安くなります。
・水道代の安い地域を選ぶと水道代が安くなります。
貯金はあるほうがよい
突然ですが貯金はありますか?
貯金は将来のためにも必要ですというだけでなく、お部屋の入居時の審査の際、貯金の額を聞かれることがあります。
この時、貯金がないと入居時審査に通らないこともあり得ます。
入居時審査の際に問題なくクリアできる貯金の額は特に決まってはいませんが、30万円ぐらいあればいいでしょう。
しかし審査のためだけでなくとも、これからの生活の安心材料のためにも貯金があるに越したことはありません。
一人暮らしを始めるのは、ある程度(初期費用として必要な費用+引っ越しに関する諸費用+30万円ぐらい)貯金をしてから始めるといいですね。
また、一人暮らしをしていると急に出費が増えることもあります。
一人暮らしを始めてからも貯金はぜひ続けましょう。
給料から天引きで貯蓄できるようにしておくと知らず知らずの間に貯金ができるようになります。
【一人暮らしに貯金はいくらあればいい?】まとめ
以上、一人暮らしを始める際にかかる費用や実際に生活を始めた場合にかかる費用について解説しました。
今回は社会人の方を想定して書きましたが、大学生でこれから下宿生活を始める方にとっても初期費用がどれぐらいかかるのか、いくら仕送りをすればいいのか、お小遣いでまかなってほしい費目をアルバイト費用で賄うことが可能かなどの判断の参考になれば幸いです。
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また、学生さんには一人暮らしをしている先輩のインタビュー記事にて、自炊のコツやお部屋探しのコツを紹介しています。
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