【一年中快適に過ごせる物件とは?】季節の暑さ・寒さ・花粉対策を解説
季節を問わず快適に暮らせる賃貸物件の選び方と対策

「太陽光がよく入るので冬は暖かいけど、夏は暑すぎる」等、物件の中には、ある季節には過ごしやすくても、ある季節は過酷な環境になってしまうものがあります。
では、一年を通じて心地よく過ごせる賃貸物件のポイントとはどのようなものなのでしょうか?
要点まとめ
一年中快適に過ごせる物件とは?
一年中快適に過ごせる物件を選ぶには、暑さ・寒さ・花粉など、自分が特に気になる季節の悩みに合わせて物件の性能や設備を確認することが大切です。
1. 断熱性能や窓の仕様を確認して外気の影響を受けにくい物件を選ぶ
2. 集合住宅では階数や住戸の位置による暑さ・寒さの違いも考慮する
3. 花粉が気になる方は花粉を持ち込みにくく、掃除・室内干しがしやすい環境を確認する
4. カーテン・窓ガラスフィルム・加湿器・除湿機・空気清浄機などを活用して入居後も対策する
次の章以降では、これらのポイントについて詳しくご説明します。



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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
一年中快適に過ごせる物件のポイントは?

特に自分が慣れ親しんだ街以外のエリアに引っ越す場合は、物件を選ぶ前にその土地の年間の気候の特徴について調べておくことが大切です。
それぞれのエリアにはその土地の気候に合った物件が建てられていることがほとんどですが、より快適に過ごしやすい家を選びやすくなるからです。
しかし「夏場は高温・多湿が、冬場は低温・乾燥が気になること」「春・秋に花粉が気になること」は、全国的に一般的な季節に関する悩み事だと言えるでしょう。
このような悩み事を解消するための物件選びのポイントは、以下の通りです。
断熱性能が高い物件を選ぶ
家自体の断熱性能が低いと外気の影響を受けやすいため、冷暖房を使っても室内をなかなかちょうど良い温度に保つことができません。
高い断熱性能を持つ家かどうかを見分ける目安にしやすいのは、窓ガラスです。
2枚のガラスの間に空気の層が挟まれている「複層ガラス」や熱を伝えづらい塩化ビニルが使われた「樹脂サッシ」が採用されていれば、断熱に力を入れた家である可能性が高いでしょう。
より具体的に断熱性能を確認したい場合は、管理会社や賃貸オーナーに「断熱等性能等級」を確認してみましょう。
「断熱等性能等級」は国が定めたもので、等級1~7まであり、等級が高い家ほど高い断熱性能を持ちます。
断熱性能を重視して物件を選ぶ場合は、等級5以上を一つの目安にすると良いでしょう。
(集合住宅の場合)最上階・1階・角部屋以外の部屋を選ぶ
そこまで断熱性能が高くない物件では、外気の影響を受けやすい位置にある部屋は暑さ・寒さが気になる場合があります。
階数選びで言えば、最上階は日光の影響を受けやすいため夏場の暑さが気になることがあり、1階は地面からの冷えが伝わりやすいため寒さが気になることがあります。
同じ階の中では、角部屋が最も外気の影響を受けやすいため、他の部屋よりも暑さ・寒さが厳しく感じられるかもしれません。
しかし、最上階の部屋・1階の部屋・角部屋には、それぞれ以下のようなメリットもあります。
最上階の部屋:比較的見晴らしが良い、上の階の住民の足音が気にならない
1階の部屋:足音が階下の部屋に響くことを気にしなくて良い、災害発生時に避難しやすい
角部屋:(隣の部屋が1部屋だけなので)隣人の生活音が気になりにくい
ご自身が優先したい条件は何かを熟考した上で、どの階・どの位置の部屋を選ぶか、判断すると良いでしょう。
花粉が入り込みにくく、付着しにくい設備がある物件を選ぶ
毎年花粉症に悩まされている方が春・秋を快適に過ごせるかどうかは、花粉が溜まったり舞ったりしにくい家に住めるかどうかに左右されます。
まず重要なのは、花粉をなるべく家の中に侵入させないことです。
気密性の高い住宅は冷暖房を効率的に使いやすい一方で、花粉対策では建物の気密性だけでなく、換気設備や窓・建具の状態なども確認することが大切です。
特に窓や建具に隙間がある物件では外気の影響を受けやすいため、花粉症がひどい方は内見時に窓まわりなどを確認すると良いでしょう。
玄関にゆとりがあることも、居住スペースに花粉の侵入を防ぐ上で大切なポイントです。
玄関付近にコート掛けを設置して帰宅後すぐに上着を掛ける習慣をつければ、リビング等に入り込む花粉を減らすことができます。
次に重要なのが、花粉が付着しにくい床であることです。
畳やカーペットよりもフローリングの方が花粉を掃除で取り除きやすく、付着・残存した花粉に悩まされにくいでしょう。
なお、フローリングであっても掃除の際に手が届きやすい間取りの部屋(鋭角の奥まった部分がない部屋等)を選ばないと、花粉が溜まりやすくなってしまいます。
さらに徹底した花粉対策を行いたい方は、浴室乾燥機付きの物件を選ぶのもおすすめです。
賃料が高くなりやすい傾向はありますが、花粉が飛散する時期に洗濯物を室内干ししやすくなります。
浴室乾燥機付きの物件を選ぶのは予算の都合等で難しい場合も、洗濯物を室内干しするだけのスペースが確保できる物件かどうかは、チェックしておくと良いでしょう。
家の機能がそこまで高くなくても、季節ごとの悩みを軽くするための方法はある?

快適に過ごしやすい高機能の家ほど、賃料も高くつきやすいものです。
しかし、家自体の機能がそこまで高くない場合でも、季節ごとの悩みを軽くする方法はあります。
以下、代表的な方法をご紹介します。
断熱・遮熱機能を持つカーテンや窓ガラスフィルムを活用する
窓からの熱の出入りは少なくないため、窓に断熱・遮熱グッズを取り入れると効果を感じやすいでしょう。
断熱・遮熱機能を持つカーテンや窓ガラスフィルムは、賃貸物件でも比較的導入しやすいグッズです。
なお「断熱」と「遮熱」は混同しやすいものの、違う意味を持つ言葉です。
「断熱」は熱の移動を防ぐことを「遮熱」は熱を反射することを意味します。
夏・冬ともに効果のあるグッズを選びたい場合は「断熱」商品を、夏の暑さに特に効果のあるグッズを選びたい場合は「遮熱」商品を選ぶと良いでしょう。
ただし、特に窓ガラスフィルムについては、ガラスの種類によっては貼り付け不可の場合もあるため、購入前に製品の注意事項をよく確認し、不安な場合は管理会社に導入しても問題ないか確認するようにしましょう。
加湿器・除湿器を活用する
同じ室温であったとしても、湿度によって体感の快適さは変わります。
暑いときの人体は、汗をかきそれを蒸発させることで体温を下げているのですが、湿度が高いと汗が蒸発しにくいため、蒸し暑さを感じやすくなります。
一方、冬場は空気が乾燥すると肌や喉の乾燥が気になりやすくなるため、温度だけでなく湿度にも配慮することが大切です。
つまり、夏場・冬場を快適に過ごすためには、温度調節だけでなく湿度調節も重要です。
夏場は除湿機を、冬場は加湿器を使うことで室内を適切な湿度に保ちやすくなり、快適な室内環境をつくりやすくなるでしょう。
ただし、加湿器や除湿機は適切に手入れをしないとカビを室内に広げる原因にもなってしまうので、注意してください。
エアコン用花粉対応フィルター・空気清浄機を活用する
気密性が高い物件を選ぶことが難しい場合も、花粉症対策としてできることがあります。
それは、エアコン用花粉対応フィルターや、空気清浄機を活用することです。
空気中の細かな花粉を除去することで、花粉の飛散が盛んな時期も過ごしやすくなるでしょう。


【一年中快適に過ごせる物件とは?】まとめ

予算が多いほど、一年中快適に過ごしやすい物件を選びやすくなりますし、心地よい環境をつくる家電等も買いやすくなります。
しかし、例えば「花粉症がない人であれば、花粉症が重い人のような綿密な花粉対策は必要ない」等、人によって住宅に求める条件は異なるため、妥協できるポイントも人によって異なるでしょう。
物件探しに臨む前に、ご自身が用意できる予算と心身の健康のために物件に求める内容・その優先順位をクリアにして、賃料と希望条件とのバランスが良い物件を選びましょう。
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