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担当者:安達竜哉
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【火災保険の途中解約】賃貸物件でもできる?保険料を損しないために知っておきたいこと
賃貸物件を借りるときに必ず不動産会社から加入をすすめられる火災保険。
万が一の火事や爆発事故、さらには漏水などでも補償してもらえる保険ですが、火災保険は途中で解約できることを知らない人は少なくないようです。
実は、火災保険は賃貸物件を退去する際にきちんと解約手続きを済ませれば、残りの契約期間分として支払っている保険料が月割りで返ってくるのです。
解約の手続きを忘れても特に罰則があるわけではありませんが、少しでも損をしないためにも、引っ越しの際には忘れないように火災保険の解約手続きも済ませましょう。
引っ越しをするときは管理会社やオーナーへの解約連絡をはじめ、電気、ガス、水道などの閉栓手続き、役所での引っ越し手続きなど、やらなければいけないことがたくさんあります。
そんな中、つい忘れてしまうのが部屋の火災保険の解約手続きです。
火災保険はいざというときに損害を補償する重要な役割を持っているため、賃貸物件を借りる際には不動産会社から基本的には加入することを求められます。
しかし、火災保険の詳しい内容や手続きについてよくわからない人が多いようです。
今回は、そんな火災保険の基本的な内容や、契約・解約に関する手続きなどについてご紹介します。
火災保険とは
賃貸物件の契約するときには、必ず仲介する不動産会社から火災保険への加入をすすめられると思います。
火災保険への加入は法律として義務づけられているわけではありませんが、ほとんどの物件では加入が入居の条件になっています。
なぜなら、万が一火災や爆発事故を起こしたときの賠償にかかる費用が莫大になるからです。
また、火災保険で対象になるのは火災だけではありません。
たとえば自宅が水浸しになって階下の部屋に漏水したような場合でも、火災保険の補償範囲であることが多く、そのようなことからも火災保険への加入が求められるのです。
もちろん、補償範囲は保険会社によって異なるので、加入時に必ずチェックしましょう。
火災保険を契約するときの注意点
火災保険を契約するときに気をつけたいのは、他の保険に加入している場合、契約内容が重複しないようにすることです。
たとえば、加入している自動車保険などの特約に個人賠償責任保険があるなら、二重払いになるおそれがあるので注意しましょう。
また、一般的に補償内容が手厚くなればなるほど、保険料も高くなります。
不動産会社から提示された家財補償の上限額が高すぎるようであれば、不要なものを省いて補償額を見直してみましょう。
さらに、提示された内容に疑問があるなら、きちんと気になる点を質問したり、ほかのプランを紹介してもらったりすることも大切です。
部屋の更新との関係は?
賃貸物件の場合、火災保険の契約期間は賃貸契約とセットの2年間であるのが一般的です。
そのため、たとえ火災保険のことを忘れていても、賃貸契約の更新と同時に連絡が入ることがほとんどですから、うっかり更新を忘れることはないでしょう。
ただし、不動産会社から提示された火災保険ではなく、自分で探した火災保険を契約している場合は、更新の通知を見逃さないようにしましょう。
また、うっかり更新するのを忘れないために、契約時にあらかじめ自動更新を選ぶのもひとつの方法です。
いずれにせよ、契約期限が切れる時期をきちんと把握しておくことが大切です。
賃貸でも火災保険は契約途中に解約できる?
結論から書くと、たとえ賃貸物件に住んでいても火災保険を途中で解約することはできます。
また、賃貸物件の場合、火災保険の多くは2年契約になり、2年分の保険料を一括で支払うことになるため、火災保険は掛け捨てだと思っている人が多いようですが、実はきちんと解約の手続きをすれば解約返戻金がもどってくるのです。
たとえば賃貸契約をして何らかの理由があって半年くらいで退去する場合、火災保険料の残りの1年半分を捨ててしまうのはもったいないですよね。
火災保険はいつでも解約することができますし、契約期間の途中で解約した場合でも未経過の分の保険料は返還されるということを覚えておきましょう。
解約返戻金はいくらくらいになる?
火災保険は、解約の際に経過年月に応じた解約返戻金がもどってきますが、解約返戻金の計算は日割りではなく、月割りで計算されるのが一般的です。
ただし、契約期間が残り1カ月に満たない場合は、返戻金がない場合もあるので注意しましょう。
返金は解約の書面を保険会社に郵送して、2週間から1か月程度で行われます。
また、解約するのを忘れて引っ越しをしたとしても、保険会社によっては退去してから3年以内であれば遡及解約を受け付けてくれるところもあります。
もし、解約し忘れている火災保険があれば相談してみてはいかがでしょうか。
火災保険の解約手続きはどうする?
では、火災保険の解約手続きはどのように進めればいいのでしょうか。
ここでは火災保険の解約手続きの流れについてご紹介します。
火災保険の解約手続きの流れ
不動産会社によっては物件を解約するときに保険の解約手続きの方法を説明してくれるところもありますが、すべての不動産会社がそのようなサポートをしてくれるわけではありません。
また、引っ越しのために契約の途中で火災保険を解約することになっても、保険会社のほうからわざわざ解約に関する連絡がくることも基本的にはありません。
そのため、自分から保険会社に連絡をして、解約手続きを行う必要があります。
契約時に保険会社から届いた証券や封筒に解約受付の連絡先が記載されているはずです。
その番号に連絡をして解約したい旨を伝え、必要書類を送ってもらいましょう。
届いた書類に目を通し、必要事項を記入して返送すれば手続きは完了です。
場合によっては、インターネットで解約の手続きを行える保険会社もあるので手続きを始める前に調べてみましょう。
火災保険を解約し忘れるとどうなる?
ここまで、火災保険の解約について説明してきましたが、前述した通り、火災保険を途中解約するには、自分で手続きをする必要があります。
では、解約するのを忘れてしまったらどうなるのでしょうか。
火災保険を途中解約できること自体を知らない人もいるでしょうし、急な引越しなどでバタバタしていると、たとえ保険会社から案内があったとしても見逃してしまいがちです。
しかし、火災保険の解約を忘れていても、特になにか罰則などがあるわけではありません。
新しく賃貸物件を借りた場合は、その物件の火災保険に加入することになりますから、単純に保険料を二重に支払うことになるだけです。
途中解約する時期によってはそれほど多くの保険料が戻ってくるわけではありませんが、それでもそのまま放っておくのはもったいないですから、時間に余裕があるなら解約の手続きをすすめたほうがいいでしょう。
火災保険を解約するときの注意点
最後に、火災保険を解約するときに気をつけたいことをご紹介します。
新たな火災保険は前の物件には適用されない
引っ越しをするときは、どうしても引っ越しをする日にちの関係で前の物件と新しい物件の契約期間が重なることがあります。
そのようなとき、前の物件の契約期間が終了する前に火災保険を解約してしまうと、たとえ新たな火災保険に加入していても万が一の際に補償されないので注意しましょう。
つまり、前の物件に残っている自分の家財については新しい保険で補償される可能性はありますが、部屋の原状回復費用までは補償されないので自分で支払う義務が生じてしまいます。
そのため、前の物件の火災保険を解約するのは、きちんと契約が終了してからにしましょう。
契約の途中で火災保険を変更することもできる
入居したときに契約した火災保険は、解約と同様に契約期間の途中でもほかの火災保険に切り替えることができます。
ただし、たとえば保険料の安いプランなどに切り替えると借家人賠償責任保険などの保険金額が少なくなる可能性があります。
そのため、もしも火災保険を変更するなら、あらかじめ不動産会社などに連絡をすることが大切です。
また、無保険期間が生まれないよう、変更のタイミングには十分な注意を払いましょう。
【火災保険の途中解約はできる?】タイミングや注意点など解説
今回は、火災保険の解約について紹介しました。
賃貸物件を借るときは、万が一の備えとして不動産会社から火災保険に加入することをすすめられますが、契約の途中で引っ越すときに、火災保険を解約できることを知らない人は多いようです。
少しでも損をしないためにも、引っ越しをするときは火災保険の解約手続きも忘れずに行いましょう。
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