【2025年】1階と2階以上の部屋のメリットとデメリットとは?本当に住みやすいのはどっち
1階と2階以上の部屋のメリットとデメリット
賃貸マンションや賃貸アパートをお探しの方の中には、1階の部屋を選ぶか、2階以上の部屋を選ぶかで悩まれている方も多いのではないでしょうか。
一般的には2階以上の部屋を探されている方が多いのですが、1階の部屋にも2階の部屋にも、それぞれメリットとデメリットがあります。
せっかく契約しても「2階以上にしておけばよかった」「1階の部屋のほうがお得だったかも」といった後悔がないように、それぞれのメリット・デメリットについてしっかり把握しておきましょう。
今回は、1階と2階以上の部屋のメリットとデメリットについてご紹介します。
-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
1階と2階以上の賃貸物件のそれぞれのメリット
まずは、1階の部屋と2階以上の部屋、それぞれのメリットについて見ていきましょう。
1階の部屋に住むことのメリット
・2階以上の部屋と比べて家賃が安い
1階の部屋のメリットとして真っ先に挙げられるのが家賃の安さです。
一般的に、賃貸物件では2階以上の部屋のほうが家賃は高くなる傾向にあります。
逆に1階の部屋は家賃が安いことがありますので、とにかく家賃を安くしたいという方は、1階の部屋を返答することをおすすすめします。
・好条件の部屋が見つかりやすい
2階以上の部屋よりも1階の部屋のほうが物件の数が多い傾向にあるのですが、物件数が多いぶん、好条件の部屋が見つかりやすいのが1階です。
代表的なものとして挙げられるのが庭付きですが、庭がなくても2階以上よりもベランダが広かったりすることがあります。
専用庭やウッドデッキがある確率は、1階の部屋の方が2階以上よりも格段に高くなります。
室内以外のスペースがあれば、ガーデニングなど趣味の空間として使うこともできますし、物置を設置して収納スペースとして活用することもできます。
また、子どもやペットと同居する場合は、庭遊びをさせたりできるので、日々の生活を豊かに感じられるでしょう。
これらは2階以上の部屋では、なかなか体験できないことだと言えます。
お部屋探しのときには間取りや家賃だけでなく、ほかの条件も見比べてみましょう。
1Fの専用庭(テラス)があるお部屋を探す≫
・出入りが楽にできる
1階の部屋なら出入りするときに、エレベーターや階段を利用しなくて済むということが挙げられます。
行き来が楽というのは、1階の部屋に住む大きなメリットだと言えるでしょう。
職場への出勤や買い物は毎日のことですから、上の階になればなるほど上り下りが負担になってきます。
また、荷物の搬入も大変ですから、上層階に住めば引っ越し当日に早くも「こんなことなら1階にすればよかった」と、後悔することにもなりかねません。
エレベーターのある物件であればまだいいですが、築年数が古い物件ではエレベーターのないところもたくさんありますし、たとえエレベーターがあっても、昨今は自然災害が増えていますから、上層階に住んでエレベーターが動かなくて困ったという方もたくさんいらっしゃいます。
そのため、不測の事態を考えると、1階の部屋のようにエレベーターや階段を利用しなくても済む環境というのは大きなメリットがあると言えるでしょう。
さらに言えば、その物件に長く住めば住むほどご自身も年齢を重ねるわけですから、若い頃は何とも思わなかった階段の上り下りが億劫に感じる日がくるかもしれません。
・下階に気を遣わなくてもいい
当たり前のことですが、1階の部屋には下の階がないので足音などの騒音の心配をする必要がありません。
賃貸物件でトラブルの原因の上位に入るのが「騒音」ですから、そのあたりを気にすることなく生活できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
足音や椅子を引く音などは、下階に響きやすくご近所トラブルの原因によくなります。
特に走り回る年頃の子どもがいるご家庭では、2階以上に住むとちょっとした物音でも気になって落ち着いて生活できなくなる可能性があるので、1階の部屋を検討するほうがいいかもしれません。
・夏を快適に過ごしやすくなる
2階以上の部屋は1階の部屋と比べると窓からの眺めがよく、快適に過ごしやすいと思われがちですが、窓からの眺めがよいということは、当然日当たりもよくなります。
つまり、夏は2階以上の部屋よりも1階の部屋のほうが涼しくなる傾向にあるのです。
もちろん建物の立地にもよりますが、夏の暑さが苦手な方は、1階の部屋の方が2階以上の部屋よりも快適に過ごせる可能性が高くなります。
さらに専用庭や広めのベランダがある部屋なら、日よけやグリーンを置いて部屋の中に日差しを入れない工夫をしやすいでしょう。
2階以上の部屋の中でも特に最上階は、建物の構造によっては屋上のコンクリートに熱がこもって、その熱が部屋まで入り込んでくる可能性があります。
また、下の階からの熱も同時に上がってくるので、物件によっては毎年酷暑を経験することになるかもしれません。
2階以上の部屋に住むことのメリット
・1階の部屋と比べると眺望が良い
2階以上の部屋というのは上層階になればなるほど眺めがよく、窓からの眺望が生活に潤いを与えてくれます。
夏場は暑くなる可能性はありますが、暑いことが苦にならず、クーラーなどの冷房機器の使い過ぎを気にしない方なら、「窓からの眺めが良い」というのは大きなメリットだと言えるでしょう。
また物件によっては美しい夜景が見えたり、季節の移り変わりを実感できたり、夏の花火大会を間近で見ることができたりするかもしれません。
・風通しが良く、換気がしやすい
2階以上の部屋は、まわりの建物の日陰になることが少ないことから、日当たりや風通しが良い傾向にあります。
特に風通しが良いと、湿気が気になってもすぐに窓を開けて換気ができるので、部屋の中の不快な空気をサッと入れ替えることができます。
また、風通しが良ければほかにも、部屋干しでも洗濯物が乾きやすかったり、カビが発生しづらかったりするなどのメリットがあります。
ただし、2階以上の部屋でも立地によっては日当たりが悪いケースもあるので、物件探しのときは周辺の環境などもよくチェックしましょう。
・1階の部屋よりも防犯面で安心できる
1階の部屋に住んでいると防犯面だけでなく、通行人の視線なども気になって窓やカーテンも開けづらいですが、2階以上の部屋にはその心配がありません。
また、防犯の面では、最近は2階以上の部屋でも1階の部屋と同様にしっかり対策をする必要がありますが、それでも上層階であるほど窓やベランダから侵入される可能性が低くなると言えるでしょう。
もちろん、だからといって窓を開けたままで出かけたり、就寝したりするのはリスクが大きいですから気をつけましょう。
1階と2階以上の賃貸物件のそれぞれのデメリット
賃貸物件を探すときに失敗しないためは、1階の部屋と2階以上の部屋に住むそれぞれのメリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しておくことが大切です。
ここからは、それぞれのデメリットについてみていきましょう。
事前にデメリットを知っておけば、いざ住むときになってもそのデメリットをカバーするような対策をうつことができます。
まず、1階の部屋に住むデメリットを考えてみましょう。
1階の部屋に住むことのデメリット
・防犯面やセキュリティが心配
1階の部屋に住むデメリットとして真っ先に思い浮かぶのが、防犯面ではないでしょうか。
防犯面に関しては、どのような物件でも、どのような階数でも空き巣などの対策をする必要はありますが、特に1階の部屋の場合は気になるところです。
最近は、賃貸物件でもセキュリティにこだわっている物件があるので、少し家賃は高くなりますが、そのような物件を探すのもいいかもしれません。
防犯カメラ、オートロック、玄関のダブルロック、テレビモニター付きインターホン、管理人常駐などの対策がしっかり取られている物件であれば、被害を受ける可能性は低くなるでしょう。
・プライバシーを守れない場合がある
建物の立地にもよりますが、窓から通りが丸見えだったり、すぐ目の前に駐車場があったりする物件は、人の目が気になって「自宅ではリラックスできない」なんてことも考えられます。
部屋の中はカーテンを引いていればいいかもしれませんが、日中でも自然光を取り込めないですから、明るく健康的な生活ができなくなってしまいます。
また、ベランダやテラスに出ると近所の人と目が合ってしまうということもありますから、ストレスを感じることになるかもしれません。
・湿気が溜まりやすい
1階の部屋はカーテンを引いていなくても、近くの建物などに日差しを遮られて日陰になってしまうことがあります。
防犯面や人目のことを考えると、ずっと窓を開けておくわけにもいきませんから、そのぶん湿気が溜まりやすくなります。
湿気が多いと洗濯物が乾きにくく、カビが生えやすくなるといった問題が生じるかもしれません。
・虫が出やすい
1階の部屋の場合、当然のことながら地上との距離が近くなります。
そのため、夏場は蚊やゴキブリ、ムカデなどの虫が出やすくなる傾向が強くなります。
毎年、防虫対策をしっかりする必要があるでしょう。
2階以上の部屋に住むことのデメリット
・騒音トラブルの心配がある
2階以上の部屋になると階下に人が住んでいるので、常に騒音トラブルと向き合いながら生活をしなければいけません。
特に足音や椅子を動かす音などは階下に響くので、カーペットを敷くなどの対策を取るようにしましょう。
・家賃が高い場合がある
1階の部屋ではメリットの一つに挙げた家賃ですが、2階以上の部屋では逆に高くなってデメリットになる場合があります。
高層階であればあるほど人気なのでその傾向が強くなり、場合によっては家賃だけでなく、引っ越しの費用も特別料金を請求されることがあるので気をつけましょう。
・エレベーターや階段を利用する必要がある
古い物件の場合はエレベーターがないことも多く、3階の部屋ぐらいまでなら、まだ階段を利用するのも苦ではないかもしれませんが、それ以上の階になると毎日階段を上り下りするのはとても大変です。
また、たとえエレベーターがあっても待ち時間が長くてストレスになることもあり、自然災害などが原因で動かなくなったときには、生活に大きな支障が出るでしょう。
1階の部屋に住むならしっかり行いたいセキュリティ対策
ここまで1階の部屋と2階以上の部屋、それぞれのメリットとデメリットについて見てきましたが、最後に1階の部屋に住む方が最も気になるセキュリティについてご紹介したいと思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
最新の防犯対策を施している物件を選ぶ
先ほども少し書きましたが、最近は防犯カメラ付きの物件やインターホン付きの物件など、セキュリティ面にこだわった賃貸物件が数多くあります。
1階に住むなら、そのような物件を選ぶこともポイントです。
また、個人でも窓やベランダなどの気になる場所に、防犯カメラや人影を感知するセンサーライトなどを設置することは可能ですから、入居後に管理会社や大家さんに相談してみましょう。
入居する前にドアの鍵を交換することはもちろん、最近は様々な種類の補助鍵が市販されているので、そのようなアイテムを使ってダブルロックにするとより安心です。
さらに1階の部屋を検討するなら、あえて人通りが多く、人目につきやすい部屋を選ぶことも防犯対策になります。
人通りが多かったり、夜中に街灯がついていたりするような場所は、人目につきやすいということもあって防犯面の心配が少なくなります。
プライバシーを守る対策も必要
人通りが多い場所は防犯対策としては効果がありますが、プライバシーを守るという点では気になります。
窓から部屋の中がのぞかれてしまったり、留守にしていることがわかったりすると、落ち着いて生活ができません。
そのため、一日中カーテンを引いたまま生活をしている方もいらっしゃいますが、最近は窓からののぞき見を防止するシートや、留守だと気づかれないように対策を施すアイテムもたくさん販売されています。
そのようなものを購入して工夫すれば、1階の部屋でもプライバシーを守りながら暮らしやすくなります。
【1階と2階以上の部屋のメリットとデメリット】まとめ
1階の部屋は家賃が少しお得になりますが、防犯面での不安があります。
2階以上の部屋は日当たりが良かったりしますが、エレベーターや階段の上り下りで悩まされることもあるでしょう。
ただし、家賃や防犯設備は建物の築年数によっても違いがありますから、今回ご紹介したメリットとデメリットがすべての物件に当てはまるとは限りません。
そのため、物件を決める際には必ず内見に訪れ、建物の構造や周辺の環境を確認するようにしましょう。
その上で、一般的なメリットとデメリットを参考にしながら、物件選びをすることをおすすめします。
いずれにせよ、どちらの物件にもそれぞれメリットとデメリットがありますから、よく比較検討して、後悔がないようにご自分のライフスタイルに合う物件を選ぶことが大切です。
関連記事
【女性の一人暮らしはオートロック必須?】安心の防犯設備について≫
【社会人と学生の一人暮らし物件選び】どう違う?何が変わる?≫
【一人暮らしに貯金はいくらあればいい?】初期費用から生活費まで徹底解説≫
【2階建ての暑さ対策】簡単に出来る対処方法とは?≫
【住みたい地域の治安を事前にチェック!】安心して住める街の調べ方とは?≫
【賃貸物件の一階に住むメリット・デメリットとは?】1階でも防犯性を高める方法!≫
【賃貸住宅の内階段・外階段どっちが良い?】メリットとデメリットをご紹介≫
【マンションは何階に住むのがいい?】各階のメリットとデメリット解説!≫
【二世帯住宅は一戸建がおススメな理由とは?】メリット・デメリット交えて解説≫
【坂の上にある賃貸住宅のメリットとは?】デメリットだけではない意外な理由≫
【軽量鉄骨と鉄筋コンクリートの違いとは?】暮らしやすさの秘密や特徴、違いを解説!≫
【マンションの最上階は本当におすすめ?】最上階のメリットとデメリットの解説ポイント≫
【築年数何年を目安に選べばいい?】確認するべきポイントとメリット・デメリットを紹介≫
【賃貸物件で地下1階の住み心地とは?】メリット・デメリットで比較!≫
-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。