【マンションの最上階は本当におすすめ?】最上階のメリットとデメリットの解説ポイント
マンションの最上階に住むメリットとデメリット

マンションに住む場合、最上階がよいと希望する人もいるでしょう。
マンションの最上階に住むことで得られるメリットはたくさんあります。
しかし、デメリットも存在することを知っているでしょうか。
今回はマンションの最上階に住むメリットとデメリットを紹介します。

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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
メリットが多いマンションの最上階

マンションを借りる場合、最上階を希望する人もたくさんいます。
なぜならメリットがたくさん存在するからです。
どのようなメリットがあるのかというと「眺めがよい」「上階が原因で発生する騒音被害がない」
「外からのぞかれる心配が少ない」「向きによっては日当たりがよい」などがあります。
眺めがよい
マンションの階数や周辺の環境にもよりますが、マンションの最上階が人気の理由は、窓からの眺めがよい点です。
朝起きて窓を開けると、遠くまで景気を見渡せると気分がよくなるという人も多いでしょう。
都心であれば夜景が美しいですし、郊外であれば豊かな自然を一望することができます。
そのため、周りに高い建物がない場所や、自然が豊かな場所であれば、より最上階は人気が高いと言えるでしょう。
上階が原因で発生する騒音被害がない
マンションでトラブルになりやすい事例の1つに、騒音があります。
隣の部屋から大きな音や声がする、上階の住民の足音がうるさいといった苦情が出ることもありますが、最上階であれば上階の住民による騒音被害の心配がありません。
しかも角部屋であれば、隣の部屋も片方しか存在しないため、騒音被害に遭う可能性が低くなります。
これも最上階が人気の理由ですが、逆に自分の足音が原因で、下層階から苦情が来る可能性があるので、十分注意して生活しなければいけません。
外からのぞかれる心配が少ない
最上階が2階や3階など、低層階で見通しがよい場所にマンションが建っていれば、道路からでも窓の中が見えてしまう可能性があります。
しかし、ある程度高いマンションであれば、道路から窓の中が見えにくいので、のぞかれる心配が少ないでしょう。
特に女性はのぞかれるのを嫌がる人が多いので、最上階がよいと希望する人も多いです。
天気がよいのにカーテンをしめなければいけないと心配する必要がないので、安心して生活ができます。
向きによっては日当たりがよい
マンションの最上階は、窓の向きや窓側に立っている建物にもよりますが、日当たりがよい場合が多いです。
低層階で目の前に高い建物がある場合は、南向きでもあまり日当たりがよくない場合もありますので、内見のときにしっかりと確認しましょう。
日当たりがよければ、朝起きたときに日光浴もできますし、洗濯物も乾きやすいです。
洗濯物や布団に関しては、安全性の観点からベランダに干してはいけないと決められていることもあるので、併せて確認が必要です。
最上階の生活にはデメリットもある

マンションの最上階に住むことで、色々なメリットがあります。
その反面、最上階に住むことで発生するデメリットもあるのです。
どのようなデメリットがあるのかというと「暑さや寒さの影響を受けやすい」
「エレベーターが故障すると階段を上るのが大変」「エアコンの効率が落ちやすい」「家賃が高い場合がある」などです。
暑さや寒さの影響を受けやすい
日本の気候は、全国の大半が夏暑くて冬が寒くなります。
特に夏はどこの地域でも30度以上になるのが一般的です。
冬に関しては、たくさん雪が降って常に氷点下になる地域もありますし、氷点下まではいかなくても、かなり寒い地域が多くなっています。
自宅にいるときには、少しでも快適に過ごしたいという人が多いでしょうが、マンションの最上階というのは、気温の影響を受けやすいのが特徴です。
他の部屋に比べて夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすいのがデメリットだと言えるでしょう。
エレベーターが故障すると階段を上るのが大変
現在のマンションは、低層から高層までたくさん建設されています。
ある程度高いマンションの場合には、エレベーターが設置されているのが一般的です。
しかし、エレベーターも機械製品なので、故障して使えなくなる場合もあります。
高層マンションの場合、エレベーターが故障すると、階段で上がる必要があるのでかなり大変になります。
特に体調が悪いときや、ケガをしたときなどはかなり苦痛です。
エレベーターが2機以上設置されていればよいのですが、1機しかないマンションもたくさんあります。
場合によっては点検で数時間使用できなくなることもあるので、点検が行われる時間帯に外出しなければいけない、帰宅時間と重なってしまうとかなりしんどい思いをします。
これはかなりのデメリットだと言えるでしょう。
エアコンの効率が落ちやすい
先ほどマンションの最上階は、暑さや寒さの影響を受けやすいと解説しました。
しかし、現在ではエアコンやストーブなどを使用するのが普通なので、多少影響があっても問題ないと考える人もいるでしょう。
ここで知っておくべきことがあるのですが、最上階は暑さや寒さの影響を受けやすいだけではなく、エアコンの効率も落ちやすい傾向にあることです。
それは屋根から熱が伝わりやすいからなのですが、他の改装の部屋に比べると、エアコンの効率が落ちる傾向にあるので、電気代も高くなりやすいです。
家賃が高い場合がある
賃貸住宅によっては、最上階は他の階よりも家賃が高く設定されていることもあります。
2階建てや3階建てなど、階数が低いマンションであれば他の階と変わらない家賃の物件も多数存在しています。
しかし、高層マンションなどでは最上階の家賃が高いことも珍しくはありません。
最上階に住みたい場合には、他の階と比べて家賃が異なっていないか、異なっている場合はどの程度高いのか確認しておきましょう。
各階層の特徴と生活しやすい階数

マンションはその人の生活環境や家族構成などによって、適している階層が存在しています。
そこで階層ごとの特徴や、生活しやすい階数を知るために「最下階の特徴」「中層階の特徴」「最上階の特徴」を紹介していきます。
最下層の特徴
最初はマンションの1階、最下階の特徴に触れていきます。
主なメリットとしては、出かけるときや帰ってくるときに、すぐ部屋まで行ける点です。
ゴミを捨てに行くときや、買い物帰りなど、重い物を持っているときでもすぐ部屋に到達できるので、足腰が不自由な人や、高齢者は最下階を選ぶのがよいでしょう。
災害のときにすぐ避難できるのもメリットですし、エレベーターが故障しても影響を受けません。
さらにマンションによっては、1階の部屋は家賃が安く設定されていることもあります。
下の階も存在しないので、下層階から苦情が来る心配もありません。
ただし、1階は道を歩いている人から中をのぞかれやすい点がデメリットです。
最近は塀で囲われていて、しっかりとプライベートが確保されているマンションもありますが、あまり塀が高いと日当たりが悪くなる場合があります。
1階の部屋を選ぶときには、どのような環境なのかを確かめておくとよいでしょう。
中層階の特徴
中層階は角部屋を除き、上下左右に部屋が存在しています。
そのため、住んでいる人によっては騒音が気になりやすいです。
すぐ近くに交通量の多い道路があると、排気ガスが気にある場合もあります。
その反面、周囲を部屋に囲まれているので、エアコンの効率がよい点はメリットです。
最下階や最上階、角部屋に比べると、電気代を多少ではあっても節約できる可能性があります。
中層階を借りる場合には、近くに交通量の多い道路がないか、騒音による苦情が出たことがないか担当者に聞いておくとよいでしょう。
最上階の特徴
マンションで最も人気が高い場所が最上階ですが、その理由はいくつかあります。
最上階は上の階がないので、騒音による被害を受けにくい点や、周りに高い建物などがなければ、見通しがよいなどのメリットがあるからです。
さらに南側であれば、日当たりもよいので洗濯物も乾きやすいでしょう。
風通しがよく、換気がしやすい点もメリットです。
メリットに比べてデメリットが少ないので、最上階を選ぶ人が多いのだと言えるでしょう。
ただし、最上階にもいくつかデメリットがあります。
それは下層階から足音がうるさいなどの苦情が来る可能性がある点や、エアコンの効率が悪くなる点です。
高いマンションの場合は、エレベーターが故障するとかなり大変な思いをすることもデメリットです
きちんとマナーを守って生活できる人、周りの音が気になる人などは最上階での生活に適しています。
また、年配の人よりも若い人向けだと言えるでしょう。
低層マンションと高層マンション最上階で異なる点

マンションには様々な種類があり、2階建てから20階を超えるようなタワーマンションや高層マンションと呼ばれる物件もあります。
低層マンションと高層マンションでは、同じ最上階でも異なっている点がいくつかあります。
そこで「低層マンションの最上階の特徴」と「中層マンションの最上階の特徴」
さらに「高層マンションの最上階の特徴」を確認してみましょう。
低層マンションの最上階の特徴
低層マンションや高層マンションには明確な定義はありませんが、一般的に2階建てや3階建てのマンションが低層マンションと言われています。
低層マンションの特徴としては、最上階でも洗濯物や布団などが干せる物件が多いことです。
もちろん下に落とさないように注意する必要はあります。
他にも周りに高い建物がないエリアも多く、2階や3階が最上階でも、比較的日当たりがよくて見通しがよい物件も多いです。
しかし、最上階でも道を歩いている人にのぞかれやすい場合もありますし、エレベーターが設置されていないマンションも多いので、重い荷物を持って帰宅するときや、体調が悪いときなどは苦労します。
車椅子だとかなり上り下りが大変になるのも特徴です。
逆に災害のときは避難しやすい上に、家賃が安い物件が多い点はメリットだと言えるでしょう。
階数によって家賃が高くなるマンションも少なめです。
中層マンションの最上階の特徴
一般的に4階建てや5階建てのマンションが中層マンションと言われていますが、明確な定義があるわけではありません。
そのため、4階建てや5階建ての場合は、低層マンションと呼ばれることもあります。
そんな中層マンションにも、メリットとデメリットが存在します。
5階建て以上のマンションであれば、エレベーターが設置されていることも多いですが、築年数が古いマンションだとエレベーターが設置されていないこともあるので、最上階だと部屋まで行くのが大変になります。
しかし、低層マンションの最上階に比べ、道を歩いている人からのぞかれる心配が少ない点や、エリアによっては家賃が安い物件が多い点はメリットです。
低層マンションほどではありませんが、最上階だからと言って、家賃を高くしている賃貸住宅もそこまで多くありません。
見通しも低層マンションよりよいですが、中にはベランダに洗濯物や布団が干せない物件もあるので、事前に確認をしておきましょう。
高層マンションの最上階の特徴
高層マンションの最上階は、低層や中層のマンションよりも高いので、見晴らしもよいですし、日光もしっかりと当たるのがメリットです。
風通しもよいので、カビやダニの発生が低い階層のマンションよりも低くなります。
そのため、ペットや小さな子供と一緒に暮らすのに適しています。
しかし、高層マンションは都心部に多い上に、家賃の相場も高いので、ある程度高い給料をもらっている人でないと、生活を圧迫することがあります。
また、ベランダに洗濯物や布団などが干せない物件も多いので、しっかりと太陽光に当てて洗濯物や布団を干したいという人には向いていません。
地震が来たときには揺れが激しくなるので、小さな子供は怖がってしまう可能性もあります。
高層マンションの最上階にもメリットとデメリットがあるので、よく確認をして問題なさそうだと確信したら契約してみましょう。
【マンションは何階に住むのが正解なの?】まとめ

今回はマンションの最上階に部屋を借りるメリットやデメリットについて解説してきました。
最上階は人気の物件ですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
どのようなデメリットがあるのかを事前に把握しておけば、借りてから後悔することはないでしょう。
最上階が何階なのかによっても、多少メリットとデメリットが変わってきます。
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