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最上階だからって安全とは限らない?高層階でも必要な防犯対策とは
マンションやアパートの最上階は、眺望だけでなく防犯性の高さも人気の理由になっています。
しかし、高層階だからと言って必ずしも無敵の防犯性を誇るというわけではありません。
そんな高層階での防犯対策とはどのようなものが必要なのでしょうか?
最上階や高層階が必ずしも安心とは言えない
高層マンションなどであれば、最上階や高層階の部屋は一見すると侵入経路などが無さそうで防犯性が高く、安全に見えるかもしれません。
しかし、実際に最上階や高層階でも空き巣・窃盗被害にあったというケースがあります。
ではなぜ、最上階や高層階でも侵入されてしまうのでしょうか?
それは、屋上などからベランダへ降りての侵入や、安全だからと施錠をせずに外出するといった鍵の締め忘れた部屋への侵入が多いからと言われています。
最上階の場合、隣り合う他の建物から屋上へと渡り、その直下である最上階のベランダから室内へと侵入するといった最上階をターゲットにするケースが多く発生しています。
また、低層階ほどではありませんが、雨樋を使ったり外壁に取り付けられた排水管などを登って侵入するというケースも少なからずあるようです。
鍵の締め忘れに関して、警視庁が公表している「令和元年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況」によれば、4階建て以上の集合住宅への空き巣の侵入手段は鍵の締め忘れによるものが半数以上を占めるとされています。
外出時に締め忘れたりする場合も狙われることもありますが、就寝中に侵入された「忍び込み」であったり、在宅時に侵入される「居空き」など、住民が在宅時に侵入されるケースの9割以上が無施錠によるものとなっています。
これらの割合は一戸建て住宅などと殆ど変わらない数値となっており、高層階だからと施錠を怠ると被害に合う可能性があることが裏付けられています。
空き巣が狙いやすい建物の特徴とは?
空き巣は無作為に侵入先を決めるのではなく、侵入しやすい条件などが揃っている建物を狙います。 では、どのような特徴の建物が空き巣に狙われやすいのでしょうか?
狙われやすい建物の条件①「防犯設備が少ない」
オートロックや防犯カメラなど、侵入にリスクが伴う設備が無い建物は狙われやすい傾向にあります。
わざわざリスクの伴う建物を狙うよりも、防犯設備が備わっていない建物があるのならそちらを狙うのは当然とも言えるでしょう。
狙われやすい建物の条件②「立地条件」
人通りが少ない場所に建つ建物は、誰かに見つかるリスクが減るため狙われやすい建物の条件に当てはまります。
大通りより裏通り、周囲に建物が少ないといった立地の建物は狙われやすい傾向が強くなります。
また、都市部ではたとえ高層階であっても隣接する建物からの侵入が容易にできてしまうこともあるため、周囲の建物から飛び移れたりできてしまうような場合にも注意が必要です。
狙われやすい建物の条件③「周囲から見えにくい構造」
例えば、ベランダの柵が格子状であれば外からも何があるのか見えますが、コンクリートの壁のようになっていれば身を屈めて隠れることができます。
室内の状況がわからないという意味では防犯性が高いのですが、周囲の目が届きませんので敷地内で何をしていても分からない状況になります。
狙われやすい建物の条件④「単身者向け&女性専用マンション」
女性専用のマンションの殆どが単身者向けであり、日中にはほとんどの住民が留守にしていることも多いため、狙われやすくなる傾向があります。
特に女性専用マンションであれば万が一住民に見つかったとしても逃げ切れるという確信を持って侵入してくることもあるなど、住民の弱さを狙う条件としていることが挙げられます。
さらに、男性と比較すると女性のほうが宝石や貴金属といった高価で狙われやすいものを所持していることが多く、こういったことも狙われやすい理由に挙げられます。
空き巣が狙いやすい部屋の特徴とは?
狙われやすい建物だけでなく、部屋にも狙われやすい特徴というものがあります。
部屋、更には住民の生活習慣なども含めて狙われやすい部屋の特徴を知っておきましょう。
狙われやすい部屋の条件①「住民の不在が分かりやすい部屋」
住民が不在であれば見つかるリスクを最小限に抑えて犯行に及ぶことができます。
夜に明かりが点いていない部屋や雨戸やカーテンが閉めっぱなしの部屋といった不在であることが分かりやすい部屋は、住民が不在であることが分かりやすいサインになり、狙われやすくなります。
狙われやすい部屋の条件②「防犯意識が薄れやすい部屋」
オートロック付き物件は一見すると防犯性が高いように感じますが、防犯性が高いが故に戸締りを疎かにしてしまった隙を狙われるケースが少なくありません。
施錠を忘れて外出をしてしまったり、在宅時に侵入される「居空き」に狙われることがあります。
オートロックが備わっているからと言って防犯意識が薄れてしまっては、せっかくの防犯設備の意味がありません。
特に、エントランスのオートロックを宅配業者を装う等の手口で突破されると、施錠を忘れてしまった部屋では容易に侵入を許してしまうことになります。
空き巣が避ける建物や部屋の条件とは?
空き巣に狙われやすい条件は挙げた通りですが、空き巣に狙われにくい条件とはどういったものがあるでしょうか?
まず、空き巣が犯行を行う際には、殆どの場合で建物の下見や狙う部屋の絞り込みを行います。
場当たり的な犯行を行うにしても、リスクの高い条件が揃っているのであれば避けるのは当然でしょう。
空き巣にとってリスクとなりうる条件とは、以下の通りです。
空き巣が避ける条件①「防犯設備が整っている建物」
防犯カメラの設置、管理人の常駐など、セキュリティが充実していることで空き巣は嫌がります。
オートロックも、カードキーやICカード、指紋認証などの鍵の複製が難しい仕組みを採用していたりする場合にはとても有効です。
宅配ボックスが設置されていれば、宅配業者であっても住戸まで侵入することができず、なりすましによる犯行を防ぐことができます。
空き巣が避ける条件②「侵入に時間のかかる部屋」
部屋の鍵がピッキングの難しいディンプルキーを採用していたり、補助錠などを含めて複数の鍵を必要とする場合には、ピッキングなどで開錠する所要時間を考えて侵入を諦めることが多くなります。
ベランダからの侵入の場合でも、窓を割ることが難しい防犯ガラスが採用されている場合には、容易に侵入できなくなります。
侵入に必要な時間が長くなればそれだけリスクが高くなるため、侵入を抑止することができます。
自分でもできる?賃貸でも安心の防犯対策とは?
防犯カメラやオートロックなど、建物に備わっていない防犯設備をあとから追加することは難しいですが、賃貸でも安心の原状回復ができる防犯対策グッズは様々なものがあります。
玄関にできる防犯対策
防犯対策の一つとしてよく耳にする「ワンドア・ツーロック」ですが、これは4階建て以上の集合住宅における空き巣被害の半数以上が玄関からの侵入であることから、警視庁でも推奨されている防犯対策のひとつです。
もちろん、施錠忘れによる侵入は施錠によって対策するしかできませんが、ピッキングによる侵入には複数の錠が備わっていることが被害を防ぐ対策になります。
標準の錠が1つだけの場合でも、補助錠を取り付けて開錠までの時間稼ぎをするという事がとても効果的になります。
難しい工事も不要でドアを傷つけない賃貸でも使える製品が、ホームセンターなどで数千円から販売されています。
窓にできる防犯対策
空き巣被害の半数以上が玄関からの侵入であれば、残りの大半は自ずと窓からの侵入となります。
特にベランダの窓などは外部からの侵入が予想されるため、この窓に防犯対策を行うことが効果的です。
その対策として、窓用の補助錠を使う、防犯フィルムなどで割られないような補強をする、振動を検知して警報が鳴る防犯センサーを使う、といった方法があります。
いずれも玄関用の補助錠同様にホームセンターなどで販売されています。
自分でできる防犯対策
玄関や窓に何かを取り付けるのではなく、日常生活の中で空き巣に狙われにくくするための対策が可能です。
夜遅くまで洗濯物を干しっぱなしにしていたり、夜中になっても照明が点かない部屋は不在時間が長いことを示します。
洗濯物を部屋干しにしたりタイマーで点灯するような照明をつけるなどが効果的です。
郵便受けに郵便物や新聞などが溜まっていると、長期間帰宅していない事が分かります。
こまめに郵便受けのものを取り入れることはもちろん、出張や旅行などで数日不在になる場合は配達を止めてもらうことも対策になるでしょう。
建物や設備での防犯対策はもちろんですが、自分自身の防犯意識を高めることが、最大の防犯対策になります。
高層階や最上階でも防犯意識はしっかりと持ちましょう
「高層階や最上階なら空き巣などの心配はない」と考えていた方も多いかもしれませんが、その防犯意識の隙を突いた空き巣は近年でも増加傾向にあります。
まずは自分の住んでいる建物や部屋は狙われやすい条件に当てはまるかどうかを確認することが大切です。
確認が済めば、自ずと狙われにくくするためにどの様な対策ができるのかが見えてくるでしょう。
そして、住民自身の防犯意識をしっかりと高めることで、どの様な住戸であって安心して生活を送ることができるでしょう。
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