【賃貸物件で地下1階の住み心地とは?】メリット・デメリットで比較!
賃貸物件の地下1階のお部屋の住み心地はどんな感じ?
マンションによっては、地下1階が居住できるお部屋になっているところもあります。
地下というと日当たりがなく窮屈そうな印象ですが、実際はどうなのでしょうか。
地下1階のお部屋の特徴や、そこに住むメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。
地下1階のお部屋とは一体どのようなもの?
地下1階のお部屋は、1階と合わせてひとつの物件となっている、いわゆる「メゾネットタイプ」であることが多いです。
が、上部が少し地上に出ている「半地下」になっている住戸は、ワンフロアで賃貸に出されているケースも少なくありません。
こうした地下1階物件の多くは、「第一種低層住居専用地域」という低層住宅専用のエリアに存在しています。
このエリアにつくられる建物は、日影制限や高さ制限が設けられており、高さに関しては10メートルあるいは12メートル以下の建物しかつくることができません。
ですが、賃貸マンションを経営する側としては、より多くのお部屋・より充実したお部屋を賃貸に出して、より多くの家賃収入を得たいのが実情です。
そのため、高さ制限に引っかからずに居住できるスペースを増やすため、地下を活用するという発想になるわけです。
地下のお部屋に住むメリットをご紹介
地下1階の賃貸住宅にはどのような利点があるでしょうか。
入居する側の立場で挙げていきます。
①家賃が安め
一般的な傾向として、地下や半地下の物件は家賃がお安めです。
「理想の立地だけど上層階は予算オーバー…」という場合に、地下の物件を検討することで家賃が予算におさまることもあり得ます。
②外からの視線に晒されにくい
地階のお部屋なら、構造上、外からお部屋の中を見られづらい利点があります。
外からの視線に晒されやすい1階のお部屋と比べると、プライバシー上の安心感は段違いでしょう。
③年間の温暖差が生じにくい
地階のお部屋は日照や外気温の影響を受けづらい特徴があります。
そのため1年を通じて温暖差が少なく、傾向として夏は涼しく冬は暖かい環境と言えます。
④地震で揺れにくい
一般的に、地震の際は上層階であるほど揺れが大きくなります。
いっぽうで地階は、構造上揺れづらくなっています。
⑤外に出やすい
地下1階に住んでいれば、エレベーターを使わなくても階段だけで建物の外へ出られます。
日常的に楽ですし、非常の際にすぐ脱出できるメリットもあります。
地下のお部屋に住むデメリットは?
今度は地下1階のお部屋のデメリットを見ていきましょう。
①湿気がこもりがち
地下のお部屋は地上に比べるとどうしても、通気性がよくないため、周囲の土からくる湿気がこもりやすくなります。
とはいえ大体の地下物件には、掃き出し窓の外に地上とつながったドライエリアが設けられており、ある程度の日当たりと風通しは確保されています。
が、やはり1年を通じてしっかりと空調管理をしないと、じめじめしたカビが発生しやすい空間になってしまうでしょう。
②日当たりがよくない
前述の通り、多くのマンションは地下1階でもドライエリアによって最低限の日当たりが確保されています。
しかしながら、やはり地上に比べると日当たりがよくない構造になっていることがほとんどでしょう。
③浸水リスクに注意が必要
低い場所なので当然ですが、地下は浸水の被害を受けやすいリスクがあります。
豪雨や台風の際以外にも、下水処理能力が機能しなくなった場合など、浸水のリスクが高いエリアではとくに注意が必要です。
そうしたエリアはハザードマップに記載されていますので、お部屋探しの時には必ず確認するようにしましょう。
地下1階のお部屋はこんな方におすすめ!
メリットでご紹介したように、地下のお部屋は家賃がお安い傾向にあります。
ですが、窓からの眺めには期待できませんし、日当たりが良くないため、家に居る時間が多い方やご高齢の方には「安いから」といってもおすすめはできません。
逆に、日中はお仕事などでほとんど家に居ることがないという方であれば、日当たりや眺望が良くない点は、それほどデメリットとならないでしょう。
そういった方には、家賃を安く抑える選択肢としておすすめできます。
また、地下は地上の騒音が届きづらく、反対に地下からの音が外に漏れにくいという特徴もあります。
そのため、静かな環境で暮らしたい方や、周囲への音の迷惑を気にされる方にも、地下のお部屋はおすすめです。
【賃貸物件で地下1階の住み心地とは?】まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は地下1階のお部屋について、特徴やメリット・デメリットなどを見ていきました。
利点もあれば不便な点もありますが、両面からしっかりと見比べて、ご自身の求める環境と合致するのであれば、地下のお部屋という選択肢も非常に魅力的なものとして立ち上がってくるでしょう。
地下のお部屋自体の絶対数が多くはありませんが、この記事の情報を頭の片隅に入れておけば、お部屋探しの際に役立つかもしれません。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で10年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。