【賃貸のメゾネットタイプって何?】メリット、デメリットをご紹介いたします!
賃貸のメゾネットタイプって何?
メゾネットとはフランス語で「小さな家」という意味です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、1960年初等からこの形式の住宅は存在していました。
賃貸物件の間取りを眺めていると時々目にするメゾネットタイプという言葉ですが、一体どのような住み心地なのでしょうか?
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
メゾネットタイプの特徴は?
メゾネットタイプとはお部屋が2層に分かれている形式のものを差し、マンションでありながら2階建てに住んでいるような生活を送ることができます。
一部屋分の家賃で全く雰囲気の異なるスペースを所有できるのは魅力的ですね!
一つの部屋に2つの空間と聞いてロフトをイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、メゾネットタイプとロフトには大きな違いがあります。
ロフトとは建築基準法よって部屋の規定を満たさない2層の空間のことです。
建築基準法における部屋の定義とは、天上が2.1m、窓の面積が部屋の面積の7分の1以上ある空間と決められています。ロフトはその定義に当てはまらず、天上高が1.4m以下、所在階の床面積が2分の1未満で、収納スペースとして申請されている空間を意味します。
つまりロフトとは部屋というよりも、収納スペースのある「屋根裏部屋」に当てはまるのです。
ロフトについて詳しく解説>>
ちなみに1つの家を縦2つ以上に分けて別々の住人が使用している長屋タイプの賃貸物件を「テラスハウス」と呼びます。このテラスハウスというタイプもメゾネットタイプとして紹介されることがありますが、本来は全く別の建築形式です。
テラスハウスのお部屋探し>>
メゾネットタイプの間取りとして多いのは、1階がキッチン、お風呂、トイレなどの水を必要とする設備が備え付けられており、2回に部屋と収納スペースがあるという形です。
中にはトイレが1階と2階の両方にある物件も存在します。
1階と2階の両方にベランダや大窓があるタイプが多く、日の光が入ってカビが発生しにくい間取りが人気の一つと言えるでしょう。
メゾネットタイプのお部屋に住むメリットとは?
2つのフロアを利用してプライベートを充実させられる
メゾネットタイプのお部屋が持つメリットと言えば、何と言っても一つのお部屋で全く異なる区間を所有できること。
例えば1階を生活スペースとして使用し、2階は趣味などを楽しむプライベート空間として模様替えすることができます。
2つのフロアを最大限に活かして全く異なるコーディネートを楽しめると思うとわくわくしませんか?
お子様が走りまわれるスペースを確保することができる
お子様がいるご家族の方はよりメゾネットタイプのメリットを活用することができます。
賃貸アパート、マンションに住む場合、お子様の足音や声が階下の住人に伝わるのではないかと心配する方が多いと思いますが、メゾネットタイプのお部屋なら2階を子供部屋にしてしまえばこのお悩みを解消することができます。お子様の走り回る音や声が直接階下の部屋の天井に伝わることがないため、騒音を大幅に軽減することができます。
解放感があり、日当たりがよい
そして2階建てとして設計されているため天井が高い部屋が多く、広々と解放感溢れる生活を送ることができます。窓も多いため日差しがよく入り、暖かな自然光の中ですごせるのもポイントです。
メゾネットタイプのデメリットとは?
家事動線が遠く、移動距離が増える
そんなメゾネットタイプのデメリットとは水回りやベランダなどの各種設備の家事動線が遠距離になってしまうこと。
もし洗濯機が1階、ベランダが2階にしかない場合は洗濯物を抱えて階段を上り下りしなければなりません。トイレも同様に、片方の階にしかない場合は我慢しながら向かう必要があります。
バリアフリー面は低い
水回りの不便さはバリアフリー面にも影響するでしょう。小さなお子様やお年寄りの方と生活している方で2階トイレやお風呂に向かうのが難しい状況であれば、メゾネットタイプの物件は見送ったほうがよいかもしれません。
階段の上り下りについても注意が必要です。メゾネットタイプは2階へ昇るために階段を上る必要があります。バリアフリーデザインとして安全性に特化した階段が備えられていることもありますが、小さなお子様やお年寄りの方は怪我をするおそれがありますので、階段での移動が問題ないか確認しておきましょう。
室温管理が難しい
冷暖房の効率の悪さも注意しておきたいポイントでしょう。暖房によって温まった空気は上に昇りやすいため、一階が十分に温まるまで時間がかかってしまいます。逆に夏は熱された空気が上に滞留しやすいやめ、冷房が効くまで待たなければいけません。
このデメリットを解消するために断熱性能、冷暖房設備について工夫を施している物件もありますので、一度調べてみることをおすすめいたします。
メゾネットタイプの家賃相場は?
メゾネットタイプ物件の家賃相場は10~15万とされています。新築物件やデザイナーズ住宅の種類によっては、相場より数万円割高に設定されているようです。
同じ間取りのフラットタイプのお部屋と比べると家賃が高く、物件数もフラットタイプのお部屋と比べると非常に少ないです。さらに、一戸建ての家に近い間取りの中で生活することができるというメリットから契約希望者が集中するため、迷っていると契約するタイミングを逃してしまうことも少なくありません。お気に入りのメゾネットタイプのお部屋を契約するまで粘り強く探し続けることになる可能性もありますので、家賃は同額であってもメゾネットタイプの方が希少だということを念頭に置いて探すことをおすすめいたします。
メゾネットタイプのお部屋はこんな人におすすめ
おしゃれな空間を持ちたい!インテリアを楽しみたい!という方にはメゾネットタイプのお部屋が大変おすすめです。ライフスタイルや好みに合わせて2階と1階で別々のインテリアを楽しむことができます。
また、天井が高く設計されているため開放的な空間を活かしてホームパーティ、ワークショップを開催したい方にもおすすめです。
共働きのご夫婦であればメゾネットタイプのメリットを利用し、相手に気を使わず別の部屋で睡眠をとったり、着替えをすることができます。お互いに違う趣味を楽しんだりと、二つの空間を利用してプライベートな時間を満喫できるでしょう。
フリーランスの方は1階は生活スペース、2回は仕事、作業スペースとして使用することで、仕事とプライベートのメリハリをつけて働くことができます。
そして、ペットOKの物件に限られますが、猫を飼っている方にもおすすめです。猫が柔軟な体を活かして階段や梁に登って遊ぶ姿を見ることができるでしょう。通常の屋内飼いなら限られたスペースで過ごさなければならない猫が自由に歩き回れる空間に住むことができるため、猫好きの方がメゾネットタイプの住宅を選ぶことも少なくありません。
メゾネットタイプの特徴は?さいごに
いかがだったでしょうか?メゾネットタイプの物件はお部屋が上下に分かれていますので、階段の上り下りが必要となります。解放感のあるおしゃれな雰囲気に気を取られがちですが、毎日の階段の上り下りが苦にならないか一度確認しておくことが大切です。
広々とした空間で生活したいと考えている方は、この機会にメゾネットタイプのお部屋を検討されてみてはいかがでしょうか。
奈良県内でおしゃれなメゾネットタイプのお部屋をお探しなら、ぜひ賃貸のマサキにご相談くださいね。
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