【こちくら郊外って何?】意味とメリット・注目エリアを詳しく解説
「2026年トレンド」『こちくら郊外』って?どんな暮らしのメリットがあるの?

都心の住宅価格がどんどん上がってゆく昨今「こちくら郊外」というワードが新たに注目を集めています。
快適に通勤しながら広々とした住まいと豊かな自然を手に入れる、この「こちくら郊外」とは一体どのようなものなのでしょうか。
要点まとめ
こちくら郊外って何?
こちくら郊外とは新幹線や特急で快適に通勤しながら、都心より広く自然豊かな住環境を低コストで実現できる新しい暮らし方です。
①快適な座席通勤で時間を有効活用できる
②都心より広い住まいを低コストで確保できる
③自然環境の中で生活の質が向上する
④関西でも特急通勤可能な郊外が増えている
⑤子育てや家族生活に適した環境が整っている
以上のことを踏まえて、詳しく解説していきます。

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賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界12年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
「こちくら郊外」って何のこと?

「こちくら郊外」の「こちくら」とは「心地良い暮らし」のこと。
新幹線やグリーン車・特急を活用した快適な通勤と、都心部では実現できない心地良い生活を両立できる郊外地域を指す新しいワードとして「こちくら郊外」は2025年12月に誕生しました。
このワードが登場した背景には、東京23区を中心とした都心部でのマンション価格の上昇があります。
住宅価格高騰によって、都心で理想的な広さ・環境をもった住まいを手に入れるのが年々厳しくなっており、特にファミリー世帯にとっては、満足のいく居住スペースを得ようと思うと予算が足りないという頭の痛い事態が増えています。
そんななか、新たな選択肢として出てきたのが「こちくら郊外」です。
これまでの郊外住宅といえば「満員電車で長時間通勤をしなければならない」というマイナスの印象がつきまといがちでした。
しかし「こちくら郊外」は、新幹線や特急を利用して、座って快適に過ごせる通勤時間を確保可能な点が大きく異なります。
座席が確保できることによって、通勤中にメールチェックや資料の確認を行ったり、読書やリラックスに充てたりといった時間の使い方ができます。
満員電車による疲労や圧迫感とは無縁の通勤時間を過ごせるので、毎日の生活のクオリティも大幅にアップすることでしょう。
さまざまな働き方・暮らし方が存在する現代社会。
「こちくら郊外」は「仕事も生活もどちらも充実させたい」という思いに応えてくれる新しい生活スタイルとして、いま注目されています。


どこが「こちくら郊外」なの?具体的なエリアをチェック

では具体的に「こちくら郊外」と言われているエリアをご紹介しましょう。
どのような場所なのかイメージが伝わるよう、説明していきます。
小田原(神奈川県)
有名な小田原城を有する城下町であり、箱根への玄関口でもある小田原。
東海道新幹線で東京駅まで最短33分というアクセスの良さは、まさに「こちくら郊外」の代表格と言えるでしょう。
家賃は3LDKで9万円前後と、都心よりもかなり低い相場です。
休みの日には小田原城へと足を運んだり、箱根の温泉で疲れを癒したり、歴史と自然のなかで生活ができます。
商業施設も十分にあるエリアなので、日々のお買いものもご心配なく。
熱海(静岡県)
リゾート地としてよく知られる熱海。
ですが実は、東京駅まで約46分という好アクセスで、新幹線通勤にもぴったりの場所なんです。
海がそばにある自然に恵まれた立地でありつつ都心へも通いやすい「こちくら郊外」と呼ぶにふさわしい土地です。
もちろん温泉街なので、普段から温泉を満喫できるのも熱海を語るうえで外せない魅力。
美しい海沿いの景色や豊富な海の幸など、リゾート気分もばっちりですよ。
三島(静岡県)
富士山の伏流水があちこちに湧く、自然に恵まれた街・三島。
新幹線こだまで東京駅まで約50分という立地で、三島駅止まりの終電もあり、仕事で遅くなっても安心して帰れる点が嬉しいポイントです。
楽寿園などの湧水スポットや、清らかな水路など「水の都」という呼び名にぴったりの景観が日常を豊かにしてくれることでしょう。
「こちくら郊外」実際のコストはどれくらい?

「こちくら郊外」の暮らしを考えるうえで「実際にどのくらいお金がかかるの?」という点は気がかりですよね。
「通勤に新幹線を使うなんて、高いのでは?」と思われる方も多いでしょう。
それは間違いではありません。
ですが、通勤の定期代が高くなっても、家賃は安く済みます。
総合的に比較してみると、都心部に住むよりも低コストで済む可能性も高いんです。
いくつか具体例を見てみましょう。
小田原エリア(東海道新幹線)
「通勤にかかる費用」
新幹線定期代(東京~小田原):月73,930円(3ヶ月定期であれば月70,237円)
所要時間:およそ35分
「家賃相場の違い」
東京23区内(2LDK):およそ24万円
小田原(2LDK):およそ10~12万円
差額:およそ12万円
「トータルで見ると」
通勤費用:+7.4万円
家賃:-12万円
総合:月あたり約4.6万円の削減
熱海エリア(東海道新幹線)
「通勤にかかる費用」
新幹線定期(東京~熱海):月86,990円(3ヶ月定期であれば月82,653円)
所要時間:およそ41分
「家賃相場の違い」
東京23区内(2LDK):およそ24万円
熱海(2LDK):およそ8~10万円
差額:およそ14万円
「トータルで見ると」
通勤費用:+8.7万円
家賃:-14万円
総合:月あたり約5.3万円の削減
小田原エリアよりももっと家賃相場の低い熱海エリアならば、月あたり5.3万円、年間で見ると63.6万円もの節約ができます。
リゾート地に住むというと何か高そうなイメージがあるかもしれませんが、経済的な利点も実は大きいのです。


関西における「こちくら郊外」エリア

「こちくら郊外」という概念は、東京圏だけでなく関西圏でも広がっています。
関西では、京都市・大阪市の中心部といった都心部へ特急電車で快適に通勤できる郊外エリアが「こちくら郊外」として注目されています。
京都市周辺部
京都市の西京区・伏見区・山科区などの周辺部は、京都の都心部へのアクセスが良好でありながら、比較的落ち着いた住環境が得られるエリアです。
京都市営地下鉄や近鉄京都線、JR奈良線などの鉄道網が充実しており、京都市中心部や大阪方面への通勤にも便利です。
滋賀県の湖南地域
大津・草津・守山などの滋賀県湖南地域は、関西における「こちくら郊外」の代表格です。
JR東海道本線(琵琶湖線)で京都駅や大阪駅へのアクセスが良好で、新快速を利用すれば快適に通勤ができます。
琵琶湖の自然環境を身近に感じながら、都心での仕事を続けられる理想的な立地といえます。
大阪府下の北摂・北河内エリア
北摂エリア(豊中・吹田・箕面・高槻など)や北河内エリア(枚方・寝屋川など)も、大阪都心部への通勤に便利な「こちくら郊外」として人気です。
阪急電鉄や京阪電車の特急で、スムーズに通勤ができます。
奈良エリアの「こちくら郊外」
奈良にも「こちくら郊外」と言える魅力的なエリアがあります。
ここでは大和八木エリアと生駒エリアの2つをご紹介しましょう。
大和八木エリア
大和八木駅は近鉄大阪線と近鉄橿原線が交わる拠点駅で、近鉄特急を利用すれば大阪難波駅まで約40分、京都駅まで約50分でアクセスできます。
特急は全席座席指定制なので、快適に通勤できる点が大きな魅力です。
橿原市の中心部に位置する大和八木周辺には大型商業施設が充実しており、生活の利便性が高いエリアです。
また、藤原宮跡や明日香村といった歴史的なスポットにも近く、週末には古都奈良の歴史・文化を身近に感じられる暮らしができます。
生駒エリア
生駒駅は近鉄奈良線・生駒線・けいはんな線が乗り入れるターミナル駅で、大阪難波駅まで快速急行で約20分、大阪梅田方面へも乗り換えで約30分という好アクセスです。
特急を利用すれば、座席指定でさらに快適に通勤できます。
生駒市は生駒山のふもとに広がる街で、自然環境に恵まれながら、大阪のベッドタウンとして発展してきました。
生駒山上遊園地などのレジャー施設も近く、休日には家族で気軽に自然を楽しめます。
駅周辺には商業施設も充実しており、都心への通勤と自然豊かな暮らしを両立できる理想的な「こちくら郊外」です。
奈良は世界遺産や歴史的建造物が多く、自然豊かな環境でありながら、大阪・京都への通勤が快適にできる「こちくら郊外」として、要注目です。
お金だけじゃない!「こちくら郊外」の魅力

「こちくら郊外」で暮らす利点は家賃の節約という経済面だけではありません。
お金に関すること以外のメリットを、いくつか見ていきましょう。
移動時間が「自分だけの時間」に変わる
新幹線や特急での通勤の良さは、何といっても座れることです。
満員電車で窮屈になりながら立ち続ける毎日から解放されるだけで、通勤へのストレスは激減します。
しかも座席が確保できるということは、その時間を自分の好きなように使えるということです。
朝の通勤時間に今日のタスクを整理したり、メールに目を通しておいたりすれば、オフィスに着いてすぐ本格的に仕事が始められます。
帰りの時間は読書をしたり語学や資格の勉強をしたり、あるいはリラックスして音楽を聴いたり。
往復1時間以上が「苦痛な移動」ではなく「有意義な自分の時間」に変わるのです。
住まいの広さが心の余裕を生む
都市部でファミリー世帯が不自由なく暮らすのに十分な広さの住まいを確保しようとすると、かなり高額な物件になってしまいます。
ところが「こちくら郊外」エリアに目を向けると、同じ予算で都心部の2倍・3倍広い住まいを選べるようになります。
子どもたち一人ひとりに自分の部屋を用意してあげられたり、リモートワーク専用のスペースを設けたり、趣味のための部屋が持てたり。
物理的なスペースの余裕は、そのまま心の余裕につながっていきます。
家族がそれぞれのペースで過ごせる空間があることで、家族関係もより良好になるでしょう。
週末の過ごし方が豊かになる
都会で働いていると、休日にどこか出かけようと思っても、電車に乗って移動して、着いた先も人混み……というパターンになりがちです。
せっかくの休日なのに、人混みに疲れて帰ってくるだけ、なんてことも珍しくありません。
でも「こちくら郊外」ならば、すぐに海や山といった自然豊かな場所へと繰り出すことができます。
朝起きて海へジョギングに行ったり、子どもたちを連れて公園で思いっきり遊ばせたり、季節の花を見に散歩に出かけたり。
自然が「たまに行く特別な場所」ではなく「日常の一部」になることで、暮らしの質が大きく変わります。
子育て世帯にとっての理想的な環境
郊外のゆったりとした雰囲気の中では、地域の人たちとの距離感も近く、温かいコミュニティが残っています。
こうした環境は、都心部ではなかなか得られませんよね。
また、出産応援給付金や医療費助成など手厚い支援をしている自治体が多いことも見逃せません。
ほかにも、通学路の安全性が高かったり、のびのびと遊べる公園がたくさんあったり、地域全体が子育てしやすい空気になっているのも「こちくら郊外」の利点です。
都心部の慌ただしさとは無縁の、穏やかな時間の流れの中で、親子でゆっくり過ごせる環境があります。


まとめ~「こうあるべき」にとらわれない暮らしを~

いかがでしたでしょうか。
今回は、不動産の新しいトレンドワードである「こちくら郊外」について見ていきました。
住む場所を選ぶとき、多くの方が「なるべく職場に近いほうがいい」と考えがちです。
しかし、満員電車に揺られて疲れ果てて帰宅する毎日と、座って本を読みながら通勤して広い家でゆったり過ごす毎日。
どちらが豊かな暮らしなのか――「こちくら郊外」という選択肢は、私たちにそんな問いを投げかけています。
今後、働き方も暮らし方も、ますます多様化していくことになるでしょう。
「こうあるべき」という固定観念にとらわれず、ご自身にとって何が大切なのかを見つめ直してみる。
そこから始まる新しい暮らしが、ご自身とご家族に、かけがえのない日々をもたらしてくれるかもしれません。
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