【2025年】賃貸の管理会社が変更に!?今後の流れについて詳しく解説!
【家賃・契約内容】賃貸の管理会社が変更になったらどうする?
現在入居している賃貸物件の管理会社が変更になるとの連絡が来た。
こうなった場合、以後どのような流れになりどのような対応を取ればよいでしょうか。
家賃の支払いについてや契約内容について、気になるところを注意点も明記しながら詳しく解説してゆきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア24年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
管理会社の変更はありうる話!
賃貸物件に住む上で切っても切れない関係にあるのが物件の管理業務を行っている管理会社です。
毎月の家賃の支払いだったり、設備の不具合やトラブルの連絡・相談だったり、住んでいる物件に関するあらゆることの窓口として関わる大切な相手と言えるでしょう。
ですが、実際に経験される方はそう多くはないものの、ご自身が住まわれている物件の管理会社が別の会社に変更になってしまう。
なかにはこういった事例もあります。
賃貸物件の管理会社が変更になる際、事前にきちんと「〇月×日より変更になります」というお知らせが来る場合もありますが、ある日突然「今月から変更になった」という旨が封書などで届くといったパターンも実際にあるケースです。
これは今住んでおられる賃貸物件でも、将来的に「無い」とは言い切れない話です。
もしそうなってしまったらどうすれば良いのでしょうか?
入居者として何かしら取るべき対応はあるのでしょうか。
その事態に直面した時に焦らず動けるよう、チェックしていきましょう。
はじめに元々の管理会社へ確認しよう
住んでいる物件の管理会社が変更になった際にまず間違いなく変わるのは、月々の家賃の支払先です。
自動引き落としにしても振り込みにしても、今まで支払っていた先は以前の管理会社の口座なわけですから、当然それは新しい会社が指定する口座へ変更しなくてはいけません。
管理会社変更のお知らせにともなって、家賃の支払いについての連絡も間違いなくあるはずです。
ですがここで一点、注意したい大きなポイントがあります。
果たして本当に管理会社は変更になったのでしょうか?
これは、元々やりとりしていた管理会社へ確認すればすぐに分かることです。
忘れずに、必ず確認を取るようにしましょう。
なんとも許しがたい話ですが、管理会社の変更を装った詐欺というのが実際に起こっているのです。
本当のところ管理会社は変わってなどいないのに、変わったかのようなニセの連絡をよこし、まんまと自分たちの口座にお金を振り込ませる詐欺グループが存在し、その手口が横行しています。
もしうっかり騙されてニセの口座に振り込んでしまった場合、少なくとも全額が返ってくる見込みはありません。
疑うようなことをしたくない気持ちも分かりますが、本当に騙されてしまってはそうも言っていられませんから、管理会社変更の事実があるかどうか、まずはきちんとご自身で確認を取り自衛するように努めましょう。
管理会社の変更が事実だと確認さえ出来ればひと安心です。
以後は新しい管理会社に家賃を支払いますので、振り込みで支払う場合は指定された振込先をきちんと控えておき、自動引き落としでの支払いを希望する場合は改めてその手続きを取ることになります。
管理会社変更後の契約内容はどうなるの?
事実確認と家賃の支払いについて以外に何かするべきことはないでしょうか?
例えば、新たな管理会社との契約内容はどのようになっているのかは気掛かりなところですよね。
また新しく契約書を交わす手間が必要になるのでしょうか。
これについては、原則としては改めて契約書を交わす必要のないようになっています。
通常の流れでいきますと、管理会社が変更になる際に以前の管理会社から新しい管理会社への引き継ぎ事項のなかに現在の入居者との契約内容も含まれており、管理会社が変わっても契約内容が変更されることなくそのまま引き継がれる形になります。
ただし、例外もあります。
管理会社や物件の所有者などの意向・事情により、管理会社の変更に合わせて契約内容の変更を求められることがあり、その場合は改めて契約書を交わすことになります。
もうそうなった時には十分注意しましょう。
新しい契約内容をよく確認せずに契約書にサイン・捺印をすることだけは避けてください。
というのも、これは稀なケースではあるものの、新たな管理会社との契約内容が以前に比べて入居者にとって不利なものに変更されている恐れがあるためです。
どんなに理不尽に思える内容であっても、一度サイン・捺印を終えて契約が成立してしまえば「内容をきちんと確認して了承した」という意味になりますから、もう文句を言う権利はありません。
後の祭りになってしまいます。
そのような事態にならないためにも、契約書に記載されている内容は必ず隅から隅まで熟読して、全て納得した上でサインと捺印をするようにしましょう。
ちょっとの違和感であっても「これはおかしいんじゃないか」と感じたり「以前と違うな」という内容があれば、管理会社にそのつど質問してください。
くれぐれも、少しでも疑問を残したまま契約を結ぶことのないよう注意です。
とくに説明がない限りは以前の契約と同じ内容で引き継がれるのが原則なのですから、新たな契約内容を精査してどうしても納得のいかない場合には「以前の管理会社との契約内容と同じにしてほしい」という旨をはっきり伝えるようにしましょう。
間違っても新たな管理会社側の圧に流されるままサイン・捺印をすることのないよう、毅然とした態度を心がけるようにしてください。
まとめ~いざという時に慌てないように~
いかがでしたでしょうか。
今回は、入居している賃貸物件の管理会社が変更になったという連絡が来た場合の流れについて見ていきました。
・まずは本当に管理会社が変更になったのかを元々の管理会社に確認する。
・間違いないと確認出来たら家賃の振り込み先を控えておいたり、自動引き落としの手続きを取る。
・基本的には新たに契約書を交わす必要はなく、契約内容は以前のものがそのまま引き継がれる。
・改めて契約書を交わすことになった場合は、必ずきちんと内容を熟読して全てに納得した上でサインと捺印をする。
実際のところ、管理会社の変更という事態に直面するというのはなかなかないことではあります。
ですがそれゆえに、ある日急にそういった連絡が届いた場合にどうすれば良いか分からないということになりがちでもあります。
契約書を改めて交わすことになった場合はとくに、入居者にとっても重要な変更が含まれている可能性がありますから、慌てて対応して変更点を見逃がしたりすることのないように、一連の流れはあらかじめ頭に入れておくことをおすすめします。
するべきこと・伝えるべきことはきちんとしたうえで、新しい管理会社とも良好な関係を築いてゆけることを願っております。
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