【入浴剤を使うと給湯の故障の原因になる事も?!】追い炊きする時は要注意!
給湯器の追い焚きと入浴剤の関係

「今日は仕事いっぱい頑張って、肩凝った~!」
「部活で坂道ダッシュして、足がパンパン(涙)」
「体が冷えたから、血行をよくしたいな」
こんな時に入浴剤を入れてのお風呂、入りたくなりますよね。
でも、追い焚き機能付きの浴槽って入浴剤、入れてもいいのかな?・・・という心配をされる方も少なくないのではないでしょうか。
今回は追い焚き機能付きの浴槽に入浴剤を入れてもいいのかどうかという疑問について解説します。

-
賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で16年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。
給湯器の追い焚き機能とは

入浴剤の是非の前に、まずは給湯器の追い焚き機能について説明します。
追い焚き機能付きの給湯器を使用している浴槽の取扱説明書には「(一部の)入浴剤の使用はお避け下さい」と書かれていることが多いです。
これは、「使用する入浴剤によっては故障や不具合が起きることがある」のためなのですが、さらに理由を深堀するには給湯器の仕組みを知る必要があります。
追い焚き機能とは、冷めた浴槽内のお湯を、もう一度温めるシステムのことです。
追い焚きの方法はまず浴槽内のお湯を吸い込んで、配管内を通して給湯器に運びます。
吸い込まれたお湯は給湯器内で温められ、もうひとつの配管を通って浴槽内に戻されます。
つまり、「浴槽のお湯を循環させて温め」ているのです。
追い焚きの方法には循環の方式の違いによって2種類あります。
強制循環方式:浴槽の配管口は1つです。
一つの穴でお湯を吸い込み、一気に加熱して浴槽に送り出される方式です。
自然循環方式に比べて汚れはたまりにくいのですが、配管が長いため雑菌が繁殖しやすいのがデメリットです。
自然循環方式:吸い込み口と給湯口が分かれているので2つ穴になっています。
下の穴からぬるくなったお湯を吸い込み、給湯器で沸かされたお湯が上の穴から出てくるという方式です。
ちなみに、お湯がゆっくり循環するため、強制循環方式に比べて汚れがたまりやすくなっています。
いずれにしても、給湯器にお湯を吸い込むという方法は同じです。
追い焚き機能付きの浴槽でもし、入浴剤を使用した場合、給湯器に入浴剤入りのお湯を吸い込んでしまうことになります。
その場合、給湯器の内部に入浴剤の成分が付着する恐れが出てきます。
入浴剤の成分によっては配管や給湯器を傷めてしまうリスクもあり、故障の原因にもなりえてしまいます。
使ってはいけない入浴剤

風呂釜を傷めてしまう成分が入っている入浴剤は使わないようにしましょう。
または、追い焚き機能を使用している状態で使うのは控えましょう。
具体的には以下のような成分が入っているものです。
硫黄、酸、アルカリ、塩分などを含む入浴剤
硫黄の成分入りの入浴剤は本物の温泉ぽい雰囲気を味わえますし、バスソルトは近年デトックス効果が期待できるとして人気です。
が・・・これらの成分は配管を腐食させてしまう恐れがあります。
いわゆる「サビ」ですが、サビがすすむと配管に穴が開いたり、水漏れを起こす恐れがあります。
残念ですが、使用は控えたい入浴剤です。
酸化チタンが含まれている入浴剤
入浴剤の中にはにごり湯になるものや白濁したお湯になるものがありますよね。
このような入浴剤には「酸化チタン」が含まれているものがあります。
酸化チタンは配管を研磨してしまって傷めてしまう恐れがあります。
また、配管内に沈殿してフィルターの目詰まりの原因にもなりますので、追い焚き機能を使っての使用は控えましょう。
ただし、入浴剤によってはにごり湯タイプのものでも配管等を傷めない成分でできているものもありますので、購入の際に注意書きを確認するといいでしょう。
食物が含まれる入浴剤
牛乳やゆずなど、人間が口にするものが入っているような入浴剤が配管内に残ってしまうと、雑菌やカビの繁殖の原因になります。
そしておそろしいことに雑菌などが繁殖した状態で追い焚きをしてしまうと、追い焚きによってその雑菌が入ってきて浴槽が汚れることになりえます。
その他、成分ではありませんが入浴剤の中には花びらが入っているものや固形入浴剤を溶かしたら何らかの固形物が出てくるタイプのものがあります。
これらも配管やフィルターを詰まらせたりすることがあります。
どうしても!という場合は確実に固形物を回収するようにしましょう。
浴槽のお湯を捨てる前に洗面器ですくって固形物を回収する配慮も必要になります。
使ってもいい入浴剤

では逆に、配管などを傷めない成分で作られている入浴剤であれば使ってもいいのでしょうか。
実は、「使えます」。
前述の「使ってはいけない入浴剤」に入っている成分が含まれていなければOKです。
例えば入浴剤の中でもポピュラーに販売されている某入浴剤のひとつには、有機酸の一種である「フマル酸」と「炭酸水素ナトリウム(重曹)」が含まれており、お湯に溶かすことで炭酸ガスを発生させるという化学反応を起こして入浴剤の機能を発揮するというしくみのものがあります。
炭酸ガスは時間がたつとなくなってしまいますので、炭酸ガス発生中に追い焚き機能を使用しないようにすれば、配管などを傷めずに使用することが可能です。
追い焚き機能付きのお風呂に使用できる入浴剤かどうかを見分けるには、パッケージの注意書きに 「浴槽・配管を傷めない」「追い焚き機能付きのお風呂にも使用できます」などの記載がありますので、購入前にチェックするといいですね。
それでも入浴剤を使いたい時は

でも・・・いい匂いのする入浴剤やダイエット効果を期待してのバスソルトなど・・・使いたいですよね。
追い焚き機能付きの浴槽の場合、あきらめないといけないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。
拝観や浴槽を傷めない配慮をすれば、使用することができます。
具体的にはこんな方法があります。
1.追い焚き機能を切っておく
とりあえずは、配管に入浴剤成分の入ったお湯がいかないようにしてしまえばいい、と言う理屈ですね。
ただし、給湯器によっては一定温度より湯温が下がったことを検知して、自動で追い焚きを始める機能がついている場合があります。
このような給湯器の場合は「追い焚きスイッチを押さないようにする」だけでは追い焚きを止めることができませんので、給湯器そのものの電源を切っておく必要があります。
2.入浴後すぐに清掃をする
使用後はなるべく入浴剤の成分を残さないようにするといいでしょう。
入浴がすんだらはやめにお湯を抜いて、浴槽をシャワーで洗い流します。
その際、循環フィルターと配管の掃除も行うといいでしょう。
キレイなお湯をためて追い焚きをすると配管内をキレイなお湯ですすぐことができます。
また、使用する入浴剤の取り扱い説明を必ず読むようにし、注意事項を必ず守るようにしましょう。
それから、取扱説明書に記載されている量を必ず守るようにしてください。
せっかく風呂釜・配管を傷めない成分の入浴剤を使っても、使用量が多かった場合、結局配管等を傷めてしまうことになります。
【入浴剤を使うと給湯の故障の原因になる事も?!】まとめ

追い焚き機能つきの浴槽でも必ずしも入浴剤禁!というわけではありませんが、使用の際には配慮が必要です。
特に入浴剤を購入する際に取り扱い説明や注意書きを必ず読むようにしましょう。
また、入浴剤使用後の配管はもちろんですが、普段からも2か月に1度は入浴剤の使用の有無にかかわらず配管の清掃をするようにしましょう。
定期的なメンテナンスが末永く給湯器を使用するコツです。
それでは、楽しい入浴タイムをおすごしくださいませ♪
関連記事

【追い焚き配管の汚れは病気のリスク?!】家庭でできるお掃除方法≫

【追い焚き機能は必要?】メリット・デメリット・注意点について≫

【賃貸の給湯器の仕組みは?】お湯が出る流れと種類を解説≫

