【賃貸の給湯器の仕組みは?】お湯が出る流れと種類を解説
「生活の疑問」賃貸住宅の給湯器はどうやってお湯を沸かしているの?

毎日の生活で当たり前に使っているお湯。
キッチンや浴室で蛇口をひねればすぐに温かいお湯が出てきますが、その裏側でどんな仕組みが働いているのでしょうか。
要点まとめ
賃貸の給湯器の仕組みは?
給湯器はガスや電気などのエネルギーで水を加熱し、瞬間式や貯湯式の仕組みで各部屋へお湯を供給しています。
①瞬間式は水を通しながら加熱するため、シャワーの水圧が弱くなりにくい
②貯湯式はタンクにお湯を貯めて使う方式で、電気給湯器やエコキュートに多い
③主な給湯器にはガス・電気・エコキュート・石油がある
④賃貸住宅では建物全体で供給するセントラル給湯と各戸ごとの個別式給湯がある
⑤電気給湯器やエコキュートでも追い焚きや足し湯に対応する機種が多い
賃貸住宅に設置されている給湯器がどのようにお湯を作り出しているのか、詳しく解説していきます。



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給湯器の基本的な仕組みは?

給湯器は大きく分けて「瞬間式」「貯湯式」という2つの方式でお湯を作り出しています。
まず、瞬間式(直圧式とも言います)は、給湯器の配管内を通った水を外側から加熱してお湯にする方式です。
水道の水圧をそのまま活かせるので、シャワーなどを使う際にお湯の勢いが弱くなる心配がありません。
対して貯湯式は、タンクに貯めておいた水をヒーターなどで加熱してお湯を作り出し、ストックされたお湯を供給する方式です。
貯湯タンクには断熱材が使われているため、一度沸かしたお湯の温度が下がりにくくなっています。
何度も加熱しなおす必要がないように設計されているのです。
給湯器で使われる燃料はさまざま

給湯器は使用する燃料によっていくつかのタイプに分かれます。
ガス給湯器
ガスを燃やして水を加熱するタイプの給湯器です。
瞬間式のものがほとんどのため、お湯を使ってもシャワーの水圧が弱まることはありませんし、タンク内のお湯の残量を気にする必要もありません。
ただしガスだけで動くわけではなく、電気も使います。
そのため電源プラグが挿さっていなくてはなりませんし、停電の際には使えません。
電気給湯器
電気でヒーターを動かしてお湯を作るタイプの給湯器です。
貯湯式のものが一般的で、電気料金が安くなる夜間にお湯を沸かしてストックしておきます。
ガス給湯器と違って火を使わないため、火災リスクが低いメリットもあります。
エコキュート
空気の熱と電気とを組み合わせて水を温めるタイプの給湯器です。
空気中に含まれる二酸化炭素を圧縮し、その熱でお湯を沸かします。
そのため、省エネで地球環境に配慮した給湯器と言えます。
電気給湯器と同じく、火を使わないため火災リスクが低く、割安な夜間電力を使うことで光熱費を抑えられるという利点があります。
石油給湯器
石油を燃やして水を加熱するタイプの給湯器です。
ガス給湯器と似た仕組みではありますが、ガスは配管で供給が可能なのに対して、石油は自分で給油しなければなりません。


賃貸住宅での給湯設備

賃貸マンションやアパートといった集合住宅では、各戸にお湯を供給するため、以下のような方式が採用されています。
建物全体で共有する「セントラル給湯」
建物の地下や屋上・機械室など一ヶ所に、建物内すべてにお湯を供給するための給湯設備が設置されている方式です。
かかった燃料費を建物全体で分割して負担する「基本料金制」や、使う分だけを前払いする「プリペイド制」などといった料金体系があります。
お部屋ごとに設置する「個別式給湯」
各お部屋にひとつずつ給湯器が設置されている方式です。
お部屋ごとに使った分だけ料金を支払います。
給湯設備がひとつに集約されているセントラル給油と違って、故障などトラブルがあった際の被害が狭い範囲で済みます。
そのため近年に建てられた賃貸マンション・アパートの多くは個別式給湯を採用しています。
電気給湯器やエコキュートでも追い焚きはできる?

夜間にお湯を沸かして貯めておく電気給湯器やエコキュート。
ガス給湯機よりも火災リスクが低く光熱費を抑えられるというメリットは魅力的な一方で、「夜に沸かすなら追い焚きが使えないんじゃないの?」と、不安に感じる方もおられるでしょう。
結論から言えば、多くの電気給湯器やエコキュートが追い焚き可能です。
まず、ガス給湯器の追い焚きは、浴槽内の冷めてしまったお湯を一度給湯器に戻し、ガスの火で再加熱してから浴槽に戻す仕組みです。
一方で電気給湯器やエコキュートの追い焚きは、冷めてしまったお湯を給湯器に戻し、貯湯タンク内に貯めてあるお湯(最高90度程度)の熱を使って再び温める仕組みです。
ガス給湯器のように火を燃やして加熱しなおすのではなく、既にタンクにある高温のお湯を利用する点が特徴的ですね。
また、追い焚きとは別に「足し湯」という方法もあります。
足し湯は浴槽のお湯を戻さず、貯湯タンクから新しいお湯を浴槽に追加して丁度よい温度にする方法です。
リモコンの表示通りの温度(通常40度前後)のお湯を足し湯として用いるほか、60度程度のお湯を足す「高温足し湯」という機能を備えた給湯器もあります。


まとめ~さまざまな技術と工夫が詰まった給湯器~

いかがでしたでしょうか。
今回は、賃貸住宅に設置されている給湯器について見ていきました。
賃貸住宅で暮らす上で、給湯器は欠かせない存在です。
朝のシャワーから夜の入浴まで、1日に何度もお世話になっているにもかかわらず、その存在を意識することは少ないかもしれません。
しかし、蛇口をひねればすぐに温かいお湯が出てくるという当たり前の快適さの裏側には、瞬間式や貯湯式といった異なる加熱の仕組み、ガス・電気・空気の熱・石油といった色々なエネルギー源、そして賃貸住宅特有の給湯方式など、さまざまな技術と工夫が詰まっています。
普段何気なく使っているお湯が、どのようにして供給されているかを知ると、日常生活への解像度が高まるでしょう。
給湯器の仕組みを知っておくことで、不具合が生じた際の対応もスムーズになりますよ。
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