【奈良市役所前に芝生広場が誕生!】利用方法などについて
「日常に公園のある暮らし」奈良市役所前に芝生広場が誕生!
2023年より行われていた奈良市役所前のリニューアル工事。
それによって2024年6月、新たに芝生広場が誕生しオープニングイベントが行われました。
市役所前のスペース約半分を占めるこの芝生広場と、公園に関する奈良市の取り組みについて解説していきます。
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1,700平方メートルもの芝生広場が市役所前に登場
近鉄「新大宮」駅から徒歩10分ちょっとの場所にある奈良市役所。
今回の市役所前南側広場の整備は、1977年(昭和52年)に現在の位置に移転して以来、初の大型リニューアルとなります。
リニューアルで誕生した芝生広場は1,700平方メートルの広さをもち、市役所の利用者でなくとも気軽に立ち寄れる公園のような場所として設けられました。
普段はオープンスペースとして開放され、市民の憩いの場として、子供の遊び場として、バス待ちのあいだ休憩できる場所として、また移動図書館の巡回場所としてなど、さまざまな活用が想定されています。
芝生広場のオープン初日である2024年6月1日にはオープニングイベントが行われ、ミニコンサートやフードなどの出店・ゲームなどの催しによって多くの人々でにぎわいました。
デジタル社会が推進され、今後は役所の窓口へ行かなくても多くの手続き・相談が可能になっていくでしょう。
そのような流れがあるからこそ、用事がなくても人々が気軽に集って交流が可能な新しい市役所像を築きたい。
そんな奈良市の思いが、この芝生広場には込められているそうです。
災害などの非常時には、緊急車両等の駐停車や救助活動の拠点としても活用される見込みです。
日常に公園のある暮らし~奈良市の取り組み~
奈良市はこれまでにも、公園に関する多様な取り組みを継続的に行ってきました。
2018年に行われた「奈良市子ども会議」では、公園など子供の遊び場のありかたについて、子供達自身によって議論と意見表明が行われました。
この「奈良市子ども会議」は、その年ごとのテーマについて子供達に話し合ってもらい、大人達が意見を聞く場として、毎年行われているものです。
2019年には「まちの食卓」というイベントが開催されました。
これは市役所や新大宮駅からほど近い「芝辻町四丁目緑地」という公園に約18メートルもの大きなテーブルを設置し、それを市民みんなで囲んで食事をしたり音楽演奏を鑑賞したりしようというものです。
街を大きな家に見立て、そこに住む方々を家族ととらえ、公園をリビングやダイニングのようなくつろぎと交流の場所として活用しようというコンセプトがありました。
2020年は、三条通にて「春日表参道 SUN DAYS PARK」というイベントを開催。
商店街の広い歩道に人工芝を敷いて、テーブルやソファ・ハンモックなども設置し、誰もが自由にくつろぎつつ食事なども楽しめる空間がつくられました。
コロナ禍のさなかで打撃を受けている飲食店などを支援するねらいもありました。
2022年には「PARK LIFE MEETING」が行われ、奈良でまちづくりに取り組んでいる方々を招いて「これからの公園」についての講演会や座談会、ワークショップが行われました。
またこの年、「奈良市公園マネジメント計画」が策定。
「日常に公園のある暮らし」というコンセプトが誕生し、「新たな時代に向けた都市公園等のあり方」について検討する計画が打ち出されました。
そのひとつの試みとして、平城・相楽ニュータウンにある5つの公園の新しい活用法を考え、お試しで実践してもらう「公園トライアル・サウンディング」がスタートしました。
2023年には、奈良市役所の東棟屋上に、「屋上こども広場」という芝生の上にすべり台などの遊具を設けたスペースがオープン。
24号線そばの柏木公園が「キッズパーク」として整備され、ネットクライミングや大型の複合遊具などが設置されました。
キッズパークの整備はこの柏木公園を皮切りに、市内のほかの公園でも行っていく予定とのことです。
また、市道西大寺一条線では芝生空間の整備が行われ、こちらでも「トライアル・サウンディング」が実施されました。
そして2024年の、奈良市役所前における芝生広場の整備。
これも「日常に公園のある暮らし」を実現するための試みの一環と言えるでしょう。
奈良市役所は他にもさまざま整備中
奈良市役所前・周辺では芝生広場の整備以外にも、利便性向上のためにさまざまな整備が行われています。
まず、駐輪場が増設され、自転車で市役所に来やすい環境になりました。
また今後の予定としては、2024年9月に市庁舎西側の道路が現状の2車線から3車線になり、車でも訪れやすくなるようです。
さらにバス停「奈良市庁前」に待合スペースが確保され、自転車やベビーカーの通行をさまたげず快適にバス待ちが行えるよう整備が行われるそうです。
こちらも2024年9月開始予定となっています。
【奈良市役所前に芝生広場が誕生!】まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は奈良市役所前に誕生日した芝生公園と、奈良市の公園に関する取り組みについて見ていきました。
人と人の顔を合わせての交流が希薄になりがちなデジタル社会だからこそ、広場や公園などといった交流の場を大切なものととらえ、時代に合わせた活用法も模索しながら積極的に場所づくりをしていく。
素晴らしい試みですね。
奈良市のめざす新しい市役所のありかたや、「日常に公園のある暮らし」には、今後とも要注目です。
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奈良での不動産キャリア24年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。