奈良県自転車条例を知っていますか?奈良県で自転車に乗る方はぜひチェック!
今回は、自転車ユーザーさん必見!
奈良県で自転車を運転される皆さんに知っていただきたい、奈良県自転車条例のお話です。
というのは2020年4月1日に奈良県自転車条例が施行され、自転車ユーザーさんに義務化されることがあるからです。
Web担当者:出口晏奈
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奈良県自転車条例ってそもそもなに?
正式には「奈良県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」といいます。
正式名称に直すと、意味そのまんまではありますが、要するに「安全に自転車を利用していただくために守ってほしいこと」が定められています。
本来自転車は幅広い世代が利用できる、安全で環境にやさしい乗り物とされていますが、自転車による事故も多く発生しています。
なかでも重症の事故や死亡事故も増加しており、それにより高額な賠償請求事案も発生していることから、自転車を安全に利用してもらうためのガイドライン的な役割も兼ねて、2019年10月15日に「奈良県自転車条例」が交付されました。
ここでは特に、条例の中でも重要な2つの項目について解説します。
自転車損害賠償責任保険等への加入義務化
奈良県では平成26年~30年の間に3871件の自転車事故が発生しています。
なかでも死亡事故はこの5年で毎年40数名の方が亡くなられており、自転車に乗っていた人の死者も毎年2~7名おられます(奈良県警調べ)
奈良県内の自転車事故発生状況≫
自転車事故分析(奈良県版)≫
当然ですが自転車でケガをする、相手にケガをさせてしまうのはとてもイヤなものです。
増して命を奪う・奪われるなんてことは絶対に起こしたくないですよね。
しかしそれだけではない問題もあります。
このデータを違う側面から見れば、全死者数40数名から自転車に乗っている人の死者数を引けば30~40名は歩行者の死者ということになります。
こういうケースはほぼ自転車側が加害者となることが多く、賠償問題に発展すれば自転車側の経済的な負担が大きくなってしまいます。
自転車保険の義務化は自転車事故の被害者を救済すること、加害者の経済的負担を軽減するために制定されました。
加入義務は誰にあるの?
奈良県で自転車に乗る人全員(未成年者の場合は、その人の保護者)、業務で自転車に乗る従業員がいる事業者、レンタサイクル業者になります。
とういうことになると、「じゃ、すぐに加入しなきゃ!」と思ってしまいそうですが、そこはちょっと待って!
すでに加入しているかもしれません。
自転車保険に加入しているかどうかを調べる方法
まずは自転車をチェック!
「TSマーク」はついていますか?
「TSマーク」とは、自転車安全整備士が点検確認した普通自転車に貼付されるものです。
このマークには傷害保険と賠償責任保険が付いています。
そして、TSマークの下にある日付をチェックしてください。
TSマークは最終点検日から1年間有効とされます。
もし、有効期間切れであれば、自転車を購入された自転車屋さんなどで自転車安全整備士に整備・点検をしてもらってくださいね。
TSマークとは?≫
TSマークがない場合は、他の保険(自動車保険や傷害保険など)で自転車損害賠償責任保険に相当する補償が特約などでついているかどうかを確認していただき、加入していればOKとなります。
詳しくは奈良県の公式サイトにある「自転車条例リーフレット」をご確認ください。
奈良県自転車条例≫
自転車を安全に利用するには整備・点検も重要ですので、ぜひ整備・点検を行っていただき、TSマークを貼ってもらうのが一番確実ではないかと思います。
もし加入しなかった場合は?
現状では、加入しなかった場合の罰則などは設けられていませんが、もし、未加入の状態で事故を起こした場合、裁判などで不利になることがあるかもしれません。
高齢者ヘルメット着用努力義務
自転車事故の当事者に多いのは学生と高齢者です(奈良県警調べ)。
また、自転車死亡事故の死因に最も多いのは頭部外傷であることもデータにあがっています。
子ども・学生に対しては警察が定期的に小中学校などに交通安全教室でヘルメット着用の指導を行っておりますが、今回の条例では努力義務ではあるものの、高齢者の方にもヘルメットの着用について定められました。
今回の条例施行では努力義務にとどめられていますが、命を守るためにもなるべくヘルメットの着用をおすすめします。
安全な自転車の乗り方をあらためて復習
安全に自転車を利用するために、道路交通法などでも定められている「安全な自転車の乗り方」を確認しておきましょう。
自転車は「軽車両」であり、自動車に準ずる乗り物です。
乗りこなすために免許はいりませんが、ユーザーとしてぜひ確認し、ルールとして守ってほしいことです。
1.原則、自転車は車道を走りましょう
自転車の走行が可能な歩道には標識がついています。
標識がない場合は車道を走るようにしましょう。
2.車道では左側を通行
3.歩道を走る場合は徐行で車道寄りを走ること
歩道はあくまで歩行者のためのもの。
走る場合は上記を守り、難しい場合は自転車から降りて押して歩きましょう。
4.危険運転は禁止(飲酒運転、二人乗り、並進×)
5.夜間はライトを点灯
6.交差点での信号遵守・一時停止・安全確認
7.子どもはヘルメットを着用
8.整備・点検をしっかりと
1年に1回は行いましょう。TSマークを更新できます。
以上、奈良県自転車条例について解説しました。
一人一人が安全への意識を持つことで、自転車の事故を減らすことができます。
特に自転車保険への加入がまだだった方!事故のリスクなども考えてなるべく早く加入しておいてくださいね!
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