合言葉は「ぶたはしゃべる」自転車のセルフ点検方法を伝授!
自転車は非常に手軽で便利な移動手段です。
日常的に利用するものだけに日頃のメンテナンスは大切です。
どのようにして点検を行えばよいでしょうか。
自転車に乗る前のセルフチェックのやりかた「ぶたはしゃべる」や普段するべきお手入れ方法について、詳しく解説していきます。
Web担当者:出口晏奈
かわいいものや流行に敏感な私が奈良に関する情報からお部屋にまで様々な情報分かりやすく発信していきます!
自転車に乗る前には異常がないかチェックを
歩きでは少し遠いなという距離でも、ペダルさえこげば楽に移動することができる自転車。
機動力では自動車やバイクに及びませんが、燃料を消費せず走らせることができ小回りの利く手軽さが大きな魅力です。
ですが、手軽だからといってついつい日頃の点検・整備を怠ってはいないでしょうか?
エンジン付きの乗り物ほどではないにしろ、自転車もかなりのスピードが出る乗り物です。
整備をいい加減にしているとブレーキがうまく効かないなどのアクシデントが起こりかねず、ともすれば命にかかわるような事故にもつながります。
安全に自転車に乗るために日頃から小まめに点検し、整備をしておきましょう。
大切なのは乗車前のチェック。
「じっくりと観察する」ことが基本です。
チェーン・ギアのような低いところにあるパーツも、腰をかがめて同じ目線で観察をし、汚れやサビがないかチェックしておきましょう。
日頃から車体を注意深く見ておくことで正常な状態とそうでない状態の違和感に敏感になり、パーツの寿命や事故にかかわるトラブルの原因をいち早く発見することができます。
乗車前チェックの合言葉「ぶたはしゃべる」って?
「じっくりと観察って言われても具体的にどこを見ればいいか分からない」とご心配の方にうってつけの言葉があります。
“ぶたはしゃべる”
「どういうこと?」と思われるかもしれませんが、これは自転車協会が定めたとっても便利な点検の合言葉なのです。
以下の内容とあわせて覚えておきましょう。
①ぶ=ブレーキ
まずはブレーキをチェックします。
・前後のブレーキはどちらもちゃんと効いているでしょうか。逆に効きすぎてもいないでしょうか。
・ブレーキレバーがゆるくなっていたりブレーキワイヤーの伸び・外れがあったりしないでしょうか。
・ブレーキシュー(タイヤに直接触れるパーツ)の山がすり減っていたり、左右片側しかタイヤに当たっていなかったりしていないでしょうか。
②た=タイヤ
次はタイヤのチェックです。
・タイヤの空気が少なくなっていないでしょうか。空気圧は適切でしょうか。
・ミゾがすり減っていたりパンクやひび割れが起こったりしていないでしょうか。
・石やガラス・釘などが刺さっていないでしょうか。
・ひもやマフラーなど長いものが車輪に絡みつく心配はないでしょうか。
③は=反射材
あたりが暗くなってからの安全のために反射材のチェックも忘れずに。
・反射材が汚れたり壊れたりして機能しなくなっていないでしょうか。
・取りつけ位置や角度が正常な状態から変わってしまっていないでしょうか。
一緒にライトも、問題なく点灯し位置・角度が正常かを確認しておきましょう。
④しゃ=車体(フレーム・ハンドル・サドル・チェーン等)
車体部分も不具合があってはいけません。
・フレームがサビていたり亀裂などの傷みが発生したりしていないでしょうか。
・ハンドルまわりがガタついていないでしょうか。
・サドルはぐらつかず安定しているでしょうか。
・サドルの高さは正常(両方の足先が無理なく地面に届く高さ)でしょうか。
・チェーンがサビついたりたるんだり、ギアがすり減ったりしていないでしょうか。
・軽く走らせてみて変な音はしないでしょうか。
・カゴ・荷台・幼児用座席がぐらついたり壊れたりしていないでしょうか。
・折りたたみ自転車の折りたたみ部分の固定がゆるくなっていないでしょうか。
⑤べる=ベル
最後はベル(ブザー)のチェック。こちらも安全を守る大事なパーツです。
・ベルはきちんと周囲に聞こえるように鳴るでしょうか。
以上、これら大きく分けて5つの箇所に問題がなければ「乗車しても大丈夫」ということです。
日常的なお手入れも怠らずに
乗る前のチェック以外にも、日常的にしておいたほうがいいお手入れがあります。
乾いた布で車体全体の土や泥・ホコリをまめに拭き取ってやることで自転車の寿命は長くなりますし、それらが可動部に噛んだりすることで起こりうるトラブルを未然に防げます。
ステンレスのパーツはサビないと思われがちですが、他の部品との接触などの原因でサビることがあります。
こちらもきちんと拭き掃除しておきましょう。
他の部品からのサビが付いてしまった場合は、すぐに布に水を含ませてよく拭き取るようにしてください。
しつこい汚れであれば薄めた中性洗剤を使ったり、パーツが傷つかない程度に柔らかめのブラシでこすったりという方法もあります。
お掃除ついでに車体に異常・違和感がないかもよく見ておきましょう。
海沿いを走ったり湿気の多い場所に置いておいたりする場合は、サビがつかないよう特に頻繁に拭き掃除を行うことをおすすめします。
潤滑剤やサビ止めのスプレーは自転車の機能を保つのに有効です。
ただしタイヤのリムやブレーキシューに潤滑剤などが付いたままにしておくと、ブレーキの摩擦が効かず効きが弱くなったり効かなくなってしまったりという危険もあります。
こういったスプレー剤などを用いる際はブレーキ周りになるべく付かないように注意し、付いてしまった場合はよく拭き取っておくようにしましょう。
まとめ~不具合には無理せずプロの整備も利用して~
いかがでしたでしょうか。
今回は自分でできる自転車の点検方法について見ていきました。
乗車前に“ぶたはしゃべる”のセルフチェックを行って何かしら異常・不具合を見つけた場合は、簡単なことならご自身で直せばよいですが、少しでも手に余ると感じたら無理せず自転車屋さんでプロに整備してもらうことをおすすめします。
また、数週間ほど乗らず点検もしていなかった自転車に乗る場合は、その数週間のうちに何かしら問題が生じている恐れがあるため特に入念なチェックを行ってください。
便利な日常の移動手段としての自転車を、安全に快適に活用しましょう!
関連記事
【雨の日の自転車は危険がいっぱい】傘さし運転で罰金も!≫
【奈良県自転車条例】 2020年(令和2年)4月1日施行!知っておきたい自転車保険の義務化!!≫
【賃貸での駐輪所マナー】確認・注意・譲り合いでトラブル回避!≫
【不要になった自転車の処分方法とは?】適当な処分は危険!注意ポイント!≫
【自転車の交通ルール知っていますか?】事故をしない為にも安全運転を!≫
【近鉄田原本線で運行中のサイクルトレイン】知って楽しく利用しよう!≫
【自転車のヘルメット着用が努力義務化】自身の安全を守りましょう!≫
【賃貸住宅に駐輪場がない場合どうすればいい?】駐輪場のない部屋に住むときの対処法≫
Web担当者:出口晏奈
かわいいものや流行に敏感な私が奈良に関する情報からお部屋にまで様々な情報分かりやすく発信していきます!