賃貸住宅で自転車を置くときに注意するべきこと
最近は維持費も少ない自転車で通勤する人も多くなっています。
そんな自転車を賃貸住宅の駐輪場に置くとき、注意しなければいけないことがあるのです。
では、どのような点に注意しなければいけないのか確認していきましょう。
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担当者:安達竜哉
特技は少林寺拳法!趣味は愛車のお手入れです!奈良の不動産情報に詳しい私が賃貸情報や暮らしに関する事などお役立ち情報を配信していきます。
駐輪場があっても事前に確認しておくことがある
賃貸住宅には、専用の駐輪場が設置されている物件もたくさんあります。
自転車を持っている人であれば、駐輪場の存在が必要不可欠ですが、入居する前に確認しておくべきこともあるのです。
確認を怠ると、後でトラブルになる場合もあるので注意しましょう。
駐輪料金の有無
駐車場を借りるときには料金が必要になるのが普通ですが、駐輪場の場合には、無料で止められるのが普通と考えている人も多いでしょう。
しかし、近年は賃貸住宅の駐輪場であっても、料金を徴収する物件が存在しているのです。
勝手に止めてしまうとトラブルになるので、必ず入居前に料金が必要なのか、必要な場合にはいくらかかるのか、止める場所は決められているのかなど、確認しておく必要があります。
よくあるパターンは2つです。
毎月駐輪料金を支払うケースと、管理用のシールを購入し、自転車に貼り付けておくケースです。
毎月駐輪料金を支払う場合は、家賃と一緒に振り込みを行う、もしくは自動で引き落としをしてもらうようになります。
管理用のシールを購入して自転車に貼る場合には、1度購入すれば再び料金を支払う必要はありません。
ただし、新しく自転車を買い替えた場合などは、再度管理用のシールを購入しなければいけない場合もあります。
前に購入したシールを貼り替えて使用できるのか、再び購入しなければいけないのか確認しておきましょう。
毎月駐輪料金を支払う場合には、止める場所も決められていることが多いので注意しないといけません。
駐輪スペースを確認する
駐輪場は物件によって広さが異なっています。
十分な駐輪スペースが設けられている場合は問題ないでしょうが、物件によっては駐輪場が小さく、自転車を止めるのが難しいこともあります。
特に1人暮らし向けの物件で、駐輪場が小さい場合には、1部屋に対して1台しか止めてはいけないなどの制限を設けていることもあるのです。
場合によっては駐輪場がいっぱいで、利用したくてもできないケースがあるため、入居前に自転車が止められるかも聞いておくべきでしょう。
駐輪場のタイプ
駐輪場を借りるときには、料金の有無や広さも確認する必要があります。
しかし、最近は駐輪場にも複数のタイプが存在しているのです。
契約する物件の駐輪場がどのようなタイプなのかも調べておくと安心できます。
一般的な平置きタイプ
最も一般的なタイプの駐輪場が平置きタイプです。
それほど部屋数が多くない集合住宅では、大半が平置きタイプになっているでしょう。
比較的古い物件も平置きタイプが多いのですが、部屋数が多い物件の場合、かなり広いスペースが必要になるので、置ける自転車の数に限りがあります。
しかし、自転車の出し入れがしやすいので、平置きタイプの駐輪場がよいという人もいるでしょう。
最近は自転車ラックが設置されているタイプも増えています。
平置きタイプの自転車ラックには、自転車ラックを左右に動かせるスライドラック、自転車ラックに傾斜が設けられていて、ハンドルの干渉を少なくできる傾斜ラック、前輪のみを固定するシンプルな自転車ラックがよく使用されています。
自転車ラックの種類によって出し入れのしやすさが変わってくるので、どのようなタイプが使用されているのか確認することも重要になります。
駐輪スペースを多くできる二段式タイプ
部屋数が多い賃貸住宅の場合、平置きタイプでは十分な駐輪スペースが確保できないこともあります。
このような場合、十分な駐輪スペースを確保するために、二段式タイプの駐輪場にしていることも多いのです。
二段式タイプは駐輪スペースが多いというメリットがある反面、自転車の出し入れが行いにくいというデメリットもあります。
二段式タイプの駐輪場では、通常自転車ラックが取り付けられています。
特に上の段に駐輪しなければいけない場合、自転車ラックの種類で出し入れがしやすいかしにくいかが決まってしまうので、タイプの確認も必須です。
主なタイプとしては、自転車ラックが垂直に動くタイプ、上段のレールを手前に引き出し、さらにレールを斜めにして出し入れをする一般的な二段式ラックがあります。
二段式ラックには、下段にスライドラックが使用されているタイプや、昇降操作を補助する機能が取り付けられているタイプもあります。
垂直の二段式ラックの場合には、それほど力も必要ありませんし、昇降操作も簡単に行えますが、スペースが狭いので、自転車が多数置かれている場合には少々出し入れが難しくなります。
それに対して一般的な二段式ラックの場合には、自転車を持ち上げて出し入れをする必要があるので、力のない人にはあまり向いていません。
しかし、レールを手前に引いて出し入れができるので、スペースはしっかりと確保できます。
このように駐輪場のタイプによっていろいろなメリットとデメリットがあるのです。
駐輪場でのトラブルを回避する対策
普段何気なく利用している駐輪場であっても、ちょっとした不注意でトラブルになるケースもあります。
そこでトラブルを回避するためには、どのような対策をすればよいのかを解説していきます。
防犯対策はしっかりと行う
駐輪場に自転車を止めておくときに、防犯対策をしっかりとしておかないと、盗難に遭う可能性もあります。
自転車にはカギが取り付けられているので、カギを閉めておけば安心だと思う人もいるでしょうが、実際カギをしっかりとかけておいても、自転車を盗まれたケースがあるのです。
そのため、自転車に取り付けられているカギをかけておいただけでは不十分なので、さらにU字ロックなどの盗難防止グッズを利用した方が安心できます。
盗難防止グッズは、U字ロックだけではなくいろいろな種類が販売されています。
リングロックやLEDライトが取り付けられているロック、ワイヤーロックやダイヤル式のロックなどもあるので、レビューや特徴などをよく読んで参考にしてみるのがよいでしょう。
特に電動アシスト付き自転車や有名なブランドのロードバイクなどは盗難に遭いやすいので、敷地内であってもきちんと防犯対策を行うべきです。
駐輪スペースを守って止める
最近は自転車ラックが設置されており、きちんと駐輪スペースが確保されている駐輪場も増えていますが、自転車ラックが設置されていない駐輪場もたくさんあります。
自転車ラックが設置されていない場合、いざ自転車を使おうと思ったときに、ぎゅうぎゅうに詰められていて、取り出すのが大変になることがあります。
そんなときには隣の自転車を丁寧にどかし、自分の自転車を取り出してから動かした他人の自転車を元に戻しておきましょう。
また、新しく引っ越してきた人が自転車を止めていた場合や、すでに住んでいる住人の友人が自転車で遊びに来ていた場合、いつも自分が止めていた自転車のスペースがなくなっていることもあります。
いつもこの場所に止めているからと意地を張ると、トラブルの原因になることもあります。
自転車ラックが設置されていないのであれば、多くの自転車が止められるようにまっすぐ駐輪し、隅から止めていくなどの配慮が必要です。
自転車ラックが設置されている場合には、きちんと自転車ラックを使って止めておきましょう。
私物を駐輪場に置かない
駐輪場はあくまで自転車だけを置いておくスペースなので、別の物を置くと他の人が自転車を置けなくなることもあります。
今は十分なスペースが確保されていても、時間帯によって駐輪場がいっぱいになる可能性もありますし、今後新しい住人が引越しをしてくれば、新たに自転車を止めることもあるでしょう。
そのため、駐輪場に私物は置かないというのがマナーです。
特に空気入れは頻繁に使用するので、駐輪場に置いておくと便利なのですが、邪魔になりますし他の人が勝手に使ってしまう可能性もあるので、トラブルを回避するためにも空気入れは自分の部屋に持ち帰りましょう。
【賃貸での駐輪所マナー】まとめ
賃貸住宅にある駐輪場は、無料のところもありますが、有料のところもあります。
有料の場合には、毎月一定の料金を支払うのか、管理シールを購入するのかに分かれるので、きちんと確認をしておきましょう。
駐輪場にもさまざまなタイプがあるので、知っておくと物件探しのときに役立ちます。
駐輪場は自分だけの物ではないので、きちんとマナーを守ってトラブルにならないように注意しましょう。
駐輪場がある物件を探したい人へ
自転車で毎日通勤や通学をしている、買い物や遊びに行くのに自転車は欠かせないので、駐輪場がある物件がよいと希望する人もいるでしょう。
しかし、自分だけでよい物件を探す自信がない、物件を探す時間があまり取れないなどの理由から、よい駐輪場がある物件があるのに見逃してしまうこともあります。
駐輪場付きの物件を探したい場合には、賃貸のマサキに相談をしてもらえれば、希望に沿う物件探しのお手伝いができます。
駐輪場にはどのような種類があるのか、料金の有無や広さなど、気になることはプロに何でも聞いてみましょう。
賃貸のマサキでは、駐輪場のある物件も多数取り扱っています。
「単身者向け」駐輪場付き物件
「ファミリー向け」駐輪場付き物件
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