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担当者:安達竜哉
特技は少林寺拳法!趣味は愛車のお手入れです!奈良の不動産情報に詳しい私が賃貸情報や暮らしに関する事などお役立ち情報を配信していきます。
【電気の使い過ぎ・漏電】お部屋の停電!どう対処する?
電気が欠かせない現代の暮らしにおいて停電は大敵です。
いきなりお部屋で停電が起こったらどう対処すればよいでしょうか。
分電盤のブレーカーによる原因の特定方法や状況別の対処法、ブレーカーには問題がない場合の状況確認方法など詳しく解説してゆきます。
突然の停電!考えられる原因は?
陽が落ちて以降寝るまでの時間、室内で何かと活動するのに明かりは不可欠です。
今の時期ですと寒いお部屋を暖めるのにエアコンを使いますし、逆に食品を低温で保存しておくには冷蔵庫が必須です。
調理には炊飯器や電子レンジも頻繁に活用しますよね。
他にも日常的に様々な家電のお世話になりますし、何でもできるスマホだって充電しなければただの薄い板になってしまいます。
これらに共通して必要なのは電気。
電気がなければ私たちの生活はとてもままなりません。
となると、そんななか怖いのは停電です。
お住まいの賃貸マンションやアパートなどで突然停電が起きたら――どうすれば良いでしょうか?
停電が直らないことには、とくに真っ暗な夜間はろくに活動することもできなくなってしまいます。
こちらで復旧できるのか? 復旧まで長期化しそうなのか? 思わずパニックになってしまいがちですが、適切な対処をとるためには落ち着いて状況を把握することが肝心です。
停電に至った原因が特定できればだいたいの目途はつくでしょうから、まずは原因について探っていきましょう。
考えられるパターンは基本的にそう多くはありません。
・電気の使い過ぎでブレーカーが落ちた
・電気回路の漏電や電化製品のショートが発生している
・災害や事故などによって地域ごと停電している
・料金の滞納で電気を止められてしまった
このような可能性について、身近で手短にできることからひとつひとつ検証していきましょう。
検証の手順を紹介していきますので、いざという時に冷静に対処ができるよう覚えておくことをおすすめします。
停電したらまずは家のブレーカーの確認を!
一番身近かつ頻繁に起こる停電の原因として考えられるのは住まいの中での電気の使い過ぎです。
それと他の問題とを切り分けるために手っ取り早いのは、お部屋についている分電盤のブレーカーを確認することです。
もし電気の使い過ぎが原因であれば、すぐに自力で対処して復旧することができる可能性も高いです。
分電盤のブレーカーは大きく分けると「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」の3種類に分類することができます。
それぞれの役割を簡単にご紹介しましょう。
①アンペアブレーカー(サービスブレーカー)
そもそもブレーカーというのは電気を安心して利用するための安全装置です。
何らかの理由で住戸内の電気回路に異常が発生した場合にその回路へ流れる電気を自動で遮断し、感電や火災などの事故が起こらないようにする仕組みになっています。
そのためブレーカーがオフになる(=ブレーカーが落ちる)と、対応した回路の電気が使えなくなります。
ブレーカーに種類があり数がたくさんあるのは、それぞれ検知する異常の種類が違ったり対応する回路が違うためです。
つまり、どのブレーカーが落ちているかで問題の種類や箇所を特定できるようになっているのです。
アンペアブレーカーは、住戸内の全ての回路に流れる電気の総量を管理する役割を担っています。
ご家庭で同時に使用できる電気の総量は、電力会社との契約内容(契約アンペア数)によって「30A」「40A」といったように決まっています。
アンペアブレーカーは使用している電気がその契約アンペア数を超えてしまった場合に落ちるようになっており、落ちると住戸内全体が停電します。
多くの場合は分電盤の一番左側に1つ独立して配置されておりますが、スマートメーターという新しいタイプの電力メーターが設置されているご家庭の場合はそれがアンペアブレーカーと同じ役割も担っているため、分電盤にはついていない場合もあります。
②漏電ブレーカー(漏電遮断器)
漏電ブレーカーは、住戸内の電気回路で漏電が起きていないかを管理する役割を担っています。
どこかの回路で漏電が起きていることを検知するとブレーカーが落ち、住戸内全体が停電します。
漏電は火災につながりうる深刻なトラブルです。
もし停電時に分電盤を確認してこのブレーカーが落ちていた場合は、他のブレーカーが示す問題よりも注意を払う必要があると言えます。
漏電ブレーカーは一般的には分電盤の中央あたりに独立して配置されています。
③安全ブレーカー(子ブレーカー)
安全ブレーカーは、住戸内の各部屋や場所への電気の供給を管理する役割を担っています。
各部屋・場所ごとの電気回路に対応した複数のスイッチで構成されています。
決まった容量を超えた電気が一度に流れると落ちるのはアンペアブレーカーと一緒ですが、安全ブレーカーの場合は住戸全体ではなく対応した回路に流れる電気が制限された容量を超えた場合にそこだけが個別に落ちるようになっています。
また、対応する回路にショートが発生した場合にも落ちます。
つまり住戸内の一部のみ停電が発生した場合は、そこの安全ブレーカーが落ちていることが考えられます。
一般的な家庭用の分電盤では、安全ブレーカーは右側に配置されていることが多いです。
各ブレーカーが落ちている場合の原因と対処法は?
①アンペアブレーカーが落ちている場合
アンペアブレーカーが落ちる原因は十中八九「電気の使い過ぎ」です。
電子レンジや電気ケトル、炊飯器、ドライヤー、エアコン、電気ストーブなど消費電力が大きい家電を同時に使ったり一度にたくさんの電化製品を使ったりすると、住戸内で一度に使用している電気の量が電力会社との契約アンペア数を超えてしまう場合があり、そうなるとアンペアブレーカーが落ちます。
アンペアブレーカーが落ちた場合は、落ちた際に使用していた電化製品のなかから上記のような消費電力の大きな機器を探して電源をオフにし(任意で電源のオンオフができないものの場合は電気プラグを抜く)、そののちにアンペアブレーカーのスイッチをオンにしましょう。
消費電力の大きい電化製品を先にオフにしておかないと、電気を復旧させてもまた再びブレーカーが落ちてしまいます。
スマートメーターが設置されていて分電盤にアンペアブレーカーがないご家庭の場合は、通常は停電後10秒経つと自動的に電気が復旧するようになっています。
復旧後にまたすぐ停電しないよう、停電したら速やかに消費電力の大きな電化製品の電源を切る必要があります。
もしアンペアブレーカーが落ちる現象が頻繁に発生するのであれば、ご家庭での電化製品の利用状況に対して契約アンペア数が足りていない可能性が高いです。
電化製品の利用に制限を設けるにも限界があるので、このような時は電力会社に連絡をして契約アンペア数を上げる手続きをとるのが得策でしょう。
②漏電ブレーカーが落ちている場合
漏電ブレーカーが落ちる=どこかの場所で漏電が発生しているということになります。
電気回路が漏電を起こしているのは感電や火災に繋がりかねない危険な状況ですので、賃貸物件の場合はすぐに管理会社や大家さん、もしくは電力会社に連絡して対応してもらうようにしましょう。
もっとも、問題が解決するまでの間まったく電気が使えないというのは困ります。
そこで、漏電が発生している場所をあらかじめ特定し、そこ以外の電気のみ復旧させておくという方法があります。
まずアンペアブレーカー・安全ブレーカーも含め全てのブレーカーのスイッチをオフにします。
そうしたら今度はアンペアブレーカーと漏電ブレーカーのスイッチのみオンにしましょう(安全ブレーカーだけが一旦全部オフになっている状態にする)。
その状態で、安全ブレーカーのスイッチを1つずつ順番にオンにしていきます。
すると、どれかのスイッチをオンにした瞬間に漏電ブレーカーが落ちることになるはずです。
これで、そのスイッチに対応している場所で漏電が発生しているということが分かります。
漏電している場所が特定できたら、再び一旦すべてのブレーカーのスイッチをオフにして、アンペアブレーカーと漏電ブレーカーのみオンにします。
そして漏電の疑いがない場所の安全ブレーカーだけをオンにしましょう。
漏電している場所以外の電気はこれで復旧できます。
ただし、電気回路自体には問題なくても特定の電化製品のショートによって漏電ブレーカーが落ちてしまうケースもあります。
上の方法で問題のある場所が特定できたら、そこで使用しているなかで問題がありそうな機器の電源プラグを抜いて、一度またその場所の安全ブレーカーをオンにしてみることで検証ができます。
もし問題があるのが電化製品であれば、それさえ使わなければ漏電ブレーカーは落ちませんし、以降の危険もなく今まで通りに電気を使うことができます。
ただし一連の検証は一時的にでも電気を復旧させることで漏電による危険も伴うものなので、あくまでも自己責任で行うようにしましょう。
③安全ブレーカーが落ちている場合
安全ブレーカーが落ちる主な原因として考えられるのは、そのブレーカーが対応している部屋・場所での電気の使い過ぎか、使っている電化製品のショートです。
安全ブレーカーが落ちた場合は、その場所で電化製品を同時にたくさん使っていなかったか、それとその場所にある電化製品本体もしくはコードから焦げたような臭いがしていないかをチェックするようにしましょう。
切れた安全ブレーカーのスイッチをオンに戻す際は、一旦その場所にある全ての電化製品の電源を切って電源プラグを抜き、その上でスイッチを戻しましょう。
電化製品の電源を落としておかないと、アンペアブレーカーの時と同様に電気を復旧させてもまたすぐブレーカーが落ちてしまう可能性がありますし、機器の配線がショートしている可能性も考えられるためプラグ自体も一通り抜いておいたほうが安全です。
当然、明らかに焦げた臭いがするようなショートしている恐れのある機器は、以後使わないようにしましょう。
家のブレーカー以外が原因だった場合は?
お部屋の中のブレーカーは全てオンの状態になっているのにも関わらず停電している場合は、ご家庭内での電気の使い過ぎやショート・漏電以外の原因が考えられます。
一度お部屋の外に出て、周囲の状況を探ってみましょう。
もしマンションやアパート共用部の電気も停電していて、なおかつ周辺の建物の明かりは異常なく点いている場合は、お住まいの建物内で漏電などの問題が発生していることが考えられます。
この場合は速やかに管理会社や大家さんに連絡をし、情報を伝えましょう。
お住まいの建物も周辺の建物も停電している場合は、災害や事故などで地域ごと停電している可能性があります。
その場合は電力会社のサイトなどに情報が載っていないかをチェックし、状況を確認しましょう。
場合によっては停電が長期化することも考えられますので、心構えや明かり・非常食の確保などの対策が必要になります。
もしネットで情報が見つからない場合は、管理会社や大家さんに問い合わせて確認してみましょう。
ブレーカーは一切落ちておらず、周辺の建物はおろかお住まいの建物の共用部にも停電の気配がみられない場合は、電気料金の滞納によって電気が止められてしまっている可能性があります。
きちんと毎月払っているつもりが何らかの原因で支払えておらず、督促の連絡も上手く伝わってこないまま電気を止められてしまったというケースも度々あります。
一度電力会社に状況を問い合わせてみることをおすすめします。
まとめ~トラブルの連絡先はしっかり把握しておこう~
いかがでしたでしょうか。
今回はお住まいのお部屋で発生した停電に関して、主にブレーカーが落ちていた場合の対処方法について見ていきました。
突然の停電に対して原因が全く分からないと不便なだけでなく、不安も余計に大きなものになります。
まずはお伝えしたような流れで原因を探り、対処を試みてください。
ご自身で対応できないような原因の場合や、そもそも原因がわからない場合は、賃貸物件の場合であれば管理会社や大家さんに連絡することになります。
停電以外のトラブルの際にも必要になることですので、きちんと連絡先はあらかじめ把握しておくようにしましょう。
原因の種類や、停電が夜遅く発生して管理会社の窓口が閉まっている場合など状況によっては電力会社に連絡をすることになる可能性もあります。
念のためそちらの連絡先も控えておくか、すぐに調べられるようにしておけばいざという時に安心ですよ。
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