【居住支援法人とは?】賃貸契約が難しい人の住まい支援制度
賃貸契約が難しい人の心強い味方!居住支援法人とは?

「保証人がいない」「高齢だからと断られてしまう」そんな理由で、住まい探しに不安を感じていませんか。
実はこのような不安から、住まいの確保に悩む人を支える公的な仕組みがあります。
それが「住宅セーフティネット法」と、その法律に基づいて活動する「居住支援法人」です。
要点まとめ
居住支援法人とは?
居住支援法人とは、賃貸契約が難しい方の住まい探しから入居後の生活まで支援する団体です。
① 保証人がいない場合の住まい探しをサポート
② 家賃や生活面の不安について相談できる
③ 高齢者や低所得者など住宅確保要配慮者を支援
④ 信用保証会社とは役割が異なり暮らし全体を支える
⑤ 民間賃貸サイトと併用して効率よく住まい探しができる
今回は、居住支援法人の役割や信用保証会社との違い、具体的な活用方法まで、わかりやすくご紹介します。

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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:23年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。奈良の社内仲介ランキングNo.1の実績有り。奈良の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、奈良のことは幅広い情報を持ち、特に天理市事情に日本一詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
住宅セーフティネット法とは

まずは、居住支援法人の根拠法となる「住民セーフティネット法」について解説します。
「住宅セーフティネット法(住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律)」は、高齢者、低額所得者、障がい者、被災者、子育て世帯など住宅の確保に特に配慮を必要とする方々が、民間賃貸住宅にスムーズに入居できるよう後押しする法律で、2017年に施行されました。
2025年10月には法改正がなされ、配慮が必要な方の入居が安心、かつスムーズになされるような環境整備やサポートの充実が図られました。
「住宅セーフティネット法について」国土交通省公式サイト≫
具体的には、居住サポート住宅という、見守りや安否確認、福祉サービスへのつなぎを行う住宅の創設、その住宅に居住支援法人が関わること、生活保護費の住宅扶助による家賃を福祉事務所から直接納付が可能になったこと、地域における総合的・包括的な居住支援体制の整備を促進することが明記された、などです。


居住支援法人とは

居住支援法人とは、住宅の確保に不安を抱える人に対して、住まい探しから入居後までをサポートする団体です。
特に「保証人がいない」「収入面が不安」「高齢で断られやすい」といった理由で、賃貸契約が難しい人の支えとなる団体です。
具体的には先述の「住宅セーフティーネット法」に基づき、NPO法人や一般社団法人、社会福祉法人、あるいは不動産会社などが都道府県から指定を受け、住まいの相談窓口として活動しています。
たとえば奈良県の場合、特別養護老人ホームや障がい者支援施設を運営する社会福祉法人や空き家を活用する活動を行うNPO法人、株式会社などが居住支援法人として奈良県の指定を受け、活動しています。
居住支援法人の具体的な役割
1.「連帯保証人」がいない不安への対応
賃貸契約では連帯保証人を求められることが多く、身近に頼れる人がいない場合、大きなハードルになります。
居住支援法人は、信用保証会社の活用を提案したり、法人自ら保証人の役割を担ったりなど、大家さんとの間に入って調整を行い、契約につながるようサポートします。
2. 家賃の支払いや経済的な悩みへのアドバイス
「家賃を払い続けられるか不安」という声に対して、無理のない家賃設定の提案や、必要な福祉サービスへの橋渡しといった生活状況に応じたアドバイスや、公的支援制度の紹介などを行います。
(生活保護の申請による住宅扶助や、社会福祉協議会による住宅確保給付金など)
単に住まいを紹介するだけでなく、長く安心して暮らせるような生活面の相談にも対応しているのが特徴です。
3. 建築基準法に則った「安心できる住宅」の提供
居住支援法人が紹介する「セーフティネット登録住宅」は、建築基準法に準拠した耐震性を備えています。
また、居住支援法人と大家さんとが連携し、安否確認や見守り、必要に応じての福祉サービスへのつなぎが行える「居住サポート住宅」に紹介することも可能です。
信用系保証会社との違いは?

賃貸契約において、居住支援法人とよく比較されるのが「信用系保証会社」です。
居住支援法人と信用系保証会社の主な違いは「誰を、どのように助けるか」という目的にあるといえます。
信用系保証会社は保証料を払い、契約を交わしている入居者が、家賃滞納の際に立て替えるなど、金銭面の保証を担う存在です。
一方で居住支援法人は住まいの確保が難しい人を住まい探しから入居後の生活まで、人に寄り添った支援を行う存在と定義されます。
つまり、信用系保証会社は“お金の安心”を担保する存在、居住支援法人は“暮らし全体の安心”を支える存在、という違いがあります。
実際には、居住支援法人が間に入り、保証会社の利用を提案するなど、両者が連携して契約を支えるケースも多く見られます。
また、信用系保証会社はあくまで「ビジネスとしての保証」であり、入居者は保証料を払う必要があります。
支払い能力に関する審査もあります。
審査の厳しさは信販系や独立系など会社によって異なります。
最近では、居住支援法人が自ら「家賃債務保証業務」を兼ねるケースや、居住支援法人が民間保証会社と連携して、保証人がいない方の入居を後押しするケースも増えています。


居住支援法人を活用する具体例

では、実際にどう活用すればよいのでしょうか。
まずは現状を居住支援法人で相談の上、民間のサイトで候補となるお部屋を探すのが効率的です。
1.居住支援法人で「味方」をつくる
まずは現状を居住支援法人に相談することで、自分の状況を理解してくれる担当者とつながることができます。
担当者はあなたの現状に一番合ったプランを紹介してくれます。
何より「一人で探す不安」を減らせるのが大きなメリットです。
2.民間の賃貸不動産検索サイトで「候補」を広げる
法人からの住まいの紹介を待ってもいいのですが、少しでも早く住まいを確保したいなら、自分で民間の賃貸不動産検索サイトも併用し、気になる物件をピックアップしていくことをおすすめします。
検索時に「高齢者相談可」「保証人不要」などのおすすめ特集から探す項目を活用することで、自分の希望に近い物件を効率よくピックアップできます。
その上で、「この条件で借りられるか」を居住支援法人に相談することで、住まいの選択肢が広がり、早く住居を見つけることができます。
3,法人の担当者へ相談する
気になる物件が見つかったら、居住支援法人の担当者に相談します。
大家さんとの調整や契約条件の整理など、個人では難しい交渉面もサポートしてもらえます。


【居住支援法人とは?】まとめ

今回は、居住支援法人とはどのようなものかを、法的根拠も含めて解説、活用しながら住まいを探す方法まで解説しました。
高齢だったり、近くに身寄りがいなかったりすると、個人の力ではなかなかお部屋探しも難航することもあるでしょう。
でも、一人で抱え込まず、まずは専門機関に相談することから始めてみてください。
居住支援法人は、そうした一歩を支えてくれる存在です。
日常の安心を取り戻すきっかけは、意外と身近なところにあるかもしれません。
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