【高齢者が抱く一人暮らしの不安とは?】対策や賃貸の選び方をご紹介
「高齢化社会」高齢者の一人暮らし その不安と対策は?

高齢者の一人暮らし。
自立を望む一方で、さまざまな不安を抱える高齢者も少なくありません。
どのような不安があるのでしょうか。
また、不安に対してどのような対策がとれるのでしょうか。
高齢者の一人暮らしに適した物件選びも含め、詳しく解説していきます。

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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:23年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。奈良の社内仲介ランキングNo.1の実績有り。奈良の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、奈良のことは幅広い情報を持ち、特に天理市事情に日本一詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
高齢者の一人暮らしが増えている

近年、一人暮らしの高齢者が男女ともに増加傾向にあります。
内閣府の資料を見てみると、1980年(昭和55年)時点では単身の高齢者は男性で約19万人、女性で約69万人だったのに対し、2020年(令和2年)になると、男性で約230万人、女性で約441万人にまで増加しました。
その背景としては、平均寿命の延伸や経済的余裕のある高齢者の増加が主な理由と考えられています。
さらに、ライフスタイルや価値観の変化に伴い「老後は子どもたちに迷惑をかけたくない」と自立を望む高齢者も増えています。
高齢者が一人暮らしに抱く不安

一人暮らしをされている高齢者は、悠々自適の生活を楽しんでおられる方もいる一方で、日常生活や健康面に不安を抱えて生活をされている方々も少なくないのが現実です。
高齢者の一人暮らしには一体どのような不安があるのでしょうか。
自然災害への不安
日本では、地震や大雨による洪水・土砂災害など、自然災害が頻繁に発生しています。
内閣府が公開する『高齢社会白書』(2015年)によれば、全体の29.1%の高齢者が、自然災害に対して不安を感じると回答したそうです。
一人暮らしの高齢者は、災害時に命を守るための情報を得られず、避難が遅れるリスクがあります。
また、自力での避難が難しい場合、取り残されてしまう可能性も高まります。
そのため、多くの方が緊急時の不安を抱えています。
こうした状況を踏まえて、災害発生時にどうすべきか、対策を事前に考えておくことが必要です。
要介護状態になることへの不安
同じく内閣府の『高齢社会白書』によると、42.6%の高齢者が、介護が必要になることへ不安を感じると回答されています。
要介護の状態になることを避け、自立した生活をしていくためには日常生活での健康意識が不可欠といえます。
具体的には、栄養バランスの整った食事、ほどよい運動、ストレスを溜めない生活などが重要です。
これらは高齢者自身で実践するだけでなく、家族や周囲が協力していくことも大切です。
健康状態への不安
同じく『高齢社会白書』によると、58.9%の高齢者が、健康や病気について不安を感じると回答しています。
健康や病気・けがについては、高齢者が抱える最大の不安と言えるでしょう。
一人暮らしの高齢者は、すぐ近くで様子を見てくれる人がおらず、体調の変化に気づきにくいため、熱中症にかかったり認知症がひどくなったりといったケースがしばしば起こります。
また、外食やインスタント食品に頼りがちで、同じものばかり食べて栄養バランスが乱れ、体調を崩しやすくもなります。
高齢者の不安のない一人暮らしのためには?

高齢者の一人暮らしにはさまざまな不安要素があることがわかりました。
こういった不安要素に対して、どのような対策や準備ができうるでしょうか。
健康的な生活を心がける
日本が高齢化社会を迎えた背景には、寿命の延伸があります。
戦後、わが国の平均寿命は大きく延びましたが、高齢者が介護を必要とせず自立して暮らすためには、健康上の問題で日常生活が制限されず生活できる期間=「健康寿命」を延ばすことが重要です。
厚生労働省の『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』によると、毎日40分以上の適度な運動をする高齢者は、ほとんど運動しない高齢者に比べ、心血管疾患による死亡リスクが約30%低下すると書かれています。
健康寿命を延ばすには、日々の健康管理が欠かせません。
具体的には、適度な運動や生活習慣の改善が効果的です。
たとえば、以下のようなことを心がけるとよいでしょう。
・過度な飲酒をしない
・喫煙を控える
・栄養バランスのよい食事をする
・体を動かす習慣をつける
・十分な睡眠を確保する
・趣味を楽しむ
・地域の活動に参加する
・定期健診を受ける
すべてを完璧にできなくても、少し意識を変えるだけでも健康寿命の延伸につながります。
加齢で体が動きづらくなると家にこもりがちになるため、家族や周囲が積極的に声をかけて、外出や運動を促すことが大切です。
社会や人との関りをもつ
内閣府の『高齢社会白書』(2019年)によると「安心して住み続けるには、どのようなことが必要か」という質問に対し、60歳以上の男女の50%以上が「近所の人との支え合い」と回答しています。
一人暮らしの高齢者は、社会との関わりが薄れることで孤立しやすく、それが大きな不安や孤独につながりがちです。
そうした孤立や孤独を避けるには、社会活動への参加や人との関わり合い・支え合いの機会をもつことが効果的です。
社会活動は仕事に限らず、ボランティア活動、趣味を通じた交流、地域行事への参加なども立派な社会活動です。
これらの活動に参加することで、交友関係が広がり、生活に対する充実感が得られます。
また、地域や人とのつながりを持つことは、健康維持や身だしなみへの前向きな意識を促し、心身ともに良い状態になることが期待できます。
高齢者の一人暮らしに適した賃貸物件の選び方

高齢者が一人暮らしをするにあたって、まず、住みたいエリアに生活環境が整っているかはよく確認が必要です。
加えて、高齢者が賃貸住宅を借りるとなると、物件によっては契約が難しいこともあり、物件の選び方も大事なポイントになります。
高齢者が賃貸物件を借りる際に、どのような物件を選べばよいかについて見ていきましょう。
高齢者向けの物件
一般論として、高齢者は賃貸住宅の入居条件が厳しくなるとされています。
その理由として、事故や孤独死・認知症によるトラブルのリスク、経済力の低下、保証人の不在などが挙げられます。
しかし近年では、高齢者専用や高齢者向けの賃貸物件が増えてきています。
これらの物件は、一般的な賃貸住宅よりも高齢者が入居するハードルが低く設定されているのがポイントです。
さらに、要介護の状態になっても、併設の介護事業者や外部サービスと連携し、そのまま住み続けられる物件もあります。
また、緊急時の駆けつけや健康相談などのサービスが付いた物件もみられます。
ただし、こうした便利なサービスが付帯している分、月々の利用料が高額になりやすく、その点は注意したいところです。
バリアフリー物件
高齢者が快適かつ安心して日常生活を送るための住まいとして、バリアフリー物件はおすすめです。
バリアフリー物件は「段差が少ない設計」「廊下や階段に手すりが設置されている」「エレベーターが備わっている」など、高齢者や障がい者に配慮した造りが特徴の住宅です。
わが国では、2003年の「改正ハートビル法」や、2006年にその後を継ぐ形で制定された「バリアフリー新法」により、バリアフリー対応のマンションや共同住宅が多く建つようになっていきました。
周辺環境の整った物件
高齢者に限らず、不安や不便なく暮らすためには住まいの周辺環境がとても大切です。
家の近くにスーパーマーケットや病院があると、毎日の外出がぐっと楽になります。
一人暮らしを始める際「まだ元気だから少し歩くくらい大丈夫」と思っていても、年齢を重ねるにつれて移動が負担に感じられることがよくあります。
そのため、お部屋探しの段階で、スーパーや病院・銀行などが近い場所を選んでおくのが安心です。
まとめ~家族や周囲のサポートも不可欠~

いかがでしたでしょうか。今回は高齢者の一人暮らしと、その不安について見ていきました。
高齢者の一人暮らしが増えるなかで、抱える数々の不安。
高齢者の方々が安心感を持ちながら、生き生きと自立した毎日を送れるようにするためには、住まいのことや高齢者ご自身の健康への意識などはもちろん不可欠です。
それと同時に、家族や周囲の人々が積極的に見守り、サポートしていくこともまた、欠かせないことではないでしょうか。
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