【相撲発祥の地「腰折田」は奈良のどこにある?】ルーツを知ろう!
【腰折田】ルーツは古代!相撲発祥の地は奈良にある!?

わが国を代表する競技・相撲が生まれた地が奈良にあり、『日本書紀』に初めての“天覧相撲”が行われたことが記されている――そんな話があります。
この「腰折田」と呼ばれる相撲発祥の地について、土地にまつわるエピソードなどを詳しく解説していきます。

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賃貸専門家:古川 真史
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相撲発祥伝承の地・腰折田(こしおれだ)

「はっけよい」「のこった」行司の発するこの掛け声が印象的な競技といえば、相撲。
相撲は日本の国技として長く愛され、また、競技というだけでなく神事という側面も持つ由緒正しい行事として、古来より受け継がれてきました。
その相撲発祥の地と伝えられる場所が、なんと奈良にあるのです。
大和盆地の南西部、香芝市磯壁・良福寺近辺。
田畑が広がり北側に住宅地を望む道路の脇に、「相撲発祥伝承之地 腰折田」と書かれた石碑や力士の像、そして土俵が目に入ります。
【腰折田伝承地】奈良県香芝市にある相撲発祥の地とされる場所。『日本書紀』垂仁天皇7年7月7日条によると當麻蹶速と野見宿禰が力比べ(捔力)を行ったとあり、その場所が「腰折田」であると伝承されている。#香芝市 #相撲 #奈良県 #歴史 pic.twitter.com/xM1XDo54Oo
— 古代史つれづれ話 (@azumanndonannto) July 30, 2020
『日本書紀』が記すところによれば垂仁天皇7年(すいにんてんのう・古墳時代にあたると推定)7月に天皇の呼びかけで二人の力自慢が力くらべを行ったそうです。
その力くらべが相撲の発祥であり、わが国で初めての天覧相撲だと言われています。
當麻郷というところに當麻蹶速(たいまのけはや)という剛力で知られた人物がおり、自分は天下に敵なしだと豪語していたそうです。
その蹶速と力くらべをする者を天皇が求められ、出雲から野見宿禰(のみのすくね)という人物が召されました。
そうして7月7日に行われた力くらべ(角力・いわゆる相撲のこと)で、蹶速は宿禰に腰の骨を折られて命を落とし、蹶速の領地だった場所は宿禰がたまわった、ということです。
蹶速が腰の骨を折られて敗れたことから、力くらべの行われた場所が「腰折田」と呼ばれるようになりました。
そして、江戸時代に編纂された『大和志』という地誌に「腰折田は良福寺にあり」という記述を見ることができ、そのため先に述べた香芝市磯壁・良福寺あたりこそが腰折田だと、こんにち言われています。
また、この力くらべの伝承にもとづき、奈良時代には宮中で相撲節会(すまひのせちえ)という行事が毎年7月7日に行われるようになったとも伝えられています。
今に残る伝承のあとは奈良のあちこちに

いわば相撲の始祖である當麻蹶速や野見宿禰にまつわるスポットは、他にも奈良のあちこちにあります。
相撲発祥伝承之地の石碑から北東に1キロメートルほど行ったところには「まわし池」という池の跡があり、力くらべの際に蹶速と宿禰の両名がまわしを締めた・まわしを洗った場所とされています。
また、蹶速の出身地である當麻郷とは現在の葛城市當麻のあたりだと言われており、その地には「當麻蹶速塚」として知られる五輪塔があります。
當麻蹶速塚の隣には蹶速のエピソードにちなんだ「相撲館けはや座」があり、館内には現在大相撲本場所で使われているものと同じサイズの土俵や、相撲にまつわる12,000点あまりの貴重な資料が展示され、相撲ファンが大いに楽しめるスポットとなっています。
野見宿禰の出身地である「出雲」とはいわゆる出雲国、つまり今でいう島根県松江市・出雲市近辺だと言われていますが、奈良県桜井市にも「出雲」という地名があり、そちらとの関連を指摘する説もあります。
宿禰の墓とされる場所は各地にあり、現在の兵庫県たつの市や鳥取県鳥取市、島根県松江市のほか、この桜井市出雲にも野見宿禰塚跡があり、近くには塚から移設された五輪塔も立っています。
さらに、桜井市には「相撲神社」があり、蹶速と宿禰の天覧相撲が行われたのはこの地であるとも伝わっています。
相撲神社では昭和37年に当時の横綱・大鵬と柏戸の土俵入りが奉納されたほか、平成25年には「勝利の聖・野見宿禰」の記念碑が建立されています。
まとめ~古代から続く国技に思いをはせて~

いかがでしたでしょうか。
今回は相撲発祥の地「腰折田」について見ていきました。
ご紹介したように、奈良には腰折田、そして當麻蹶速と野見宿禰にまつわるスポットがいくつもあります。
古代に生まれ、こんにちもわが国を代表するものとして広く深く愛されている相撲。
その発祥に思いをはせながら、伝承の残る地をたずねてみられるのも面白いかもしれませんね。
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