【マンションの玄関扉は共有部分?それとも専用部分?】修理や交換する時の注意点
専有部分と共有部分が交じる玄関ドアの修理や交換の注意点

マンションには専有部分と共有部分が存在しています。
これは分譲マンションでも賃貸マンションでも一緒です。
しかし、専有部分と共有部分が交じる部分があるのですが、それは玄関ドアです。
では、玄関ドアに不具合が発生した場合、誰が交換するのでしょうか。

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賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で16年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。
玄関ドアは特殊な存在

マンションには自分が生活している部屋以外にも、ベランダやエントランスなど、いろいろな部分があります。
大きく分けると専有部分と共有部分が存在しています。
自分の部屋は専有部分、エントランスや廊下、ベランダなどは共有部分となるのです。
しかし、玄関ドアに関しては特殊な存在となっています。
何が特殊なのかというと、玄関ドアは内側と外側で専有部分と共有部分が異なっているのです。
玄関ドアの内側は専有部分なのですが、外側は共有部分となります。
窓も同様の扱いとなっていますが、この専有部分や共有部分というのは、区分所有法という法律で決められているのです。
そのため、玄関ドアが不具合を起こした場合には、誰が修理代を支払うのかなどでもめることがあります。
賃貸住宅であればどちらも大家さんが所有者なので問題はありませんが、分譲マンションでは専有部分が自分の物で、共有部分が管理組合の物なので、トラブルになりやすいのです。
玄関ドアを交換するときの注意点

玄関ドアもいずれは劣化して、交換しなければいけない時期が来ます。
しかし、玄関ドアは専有部分と共有部分が交じる部分なので、注意しなければいけない点がいくつかあるのです。
賃貸マンションと分譲マンションで注意点が異なるので、「賃貸マンションで玄関ドアを交換するときの注意点」と「分譲マンションで玄関ドアを交換するときの注意点」に分けて解説していきます。
賃貸マンションで玄関ドアを交換するときの注意点
賃貸マンションは大家さんが所有している物です。
そのため、玄関ドアに不具合が発生した場合には、大家さんに状態を説明して対処してもらうようになります。
物件によっては管理会社が間に入っていることもあります。
この場合は大家さんに直接連絡をするのではなく、管理会社に連絡をして対処してもらいます。
契約をしたときに、問題が発生したらどこに連絡すればよいのか確認しておきましょう。
玄関ドアを交換するかどうかは大家さんに決定権があります。
注意するべき点は、契約者が勝手に玄関ドアを交換することはできないことです。
また、不具合がない限りは、交換してほしいと申し出ても断られることが多くなっています。
セキュリティ面を強化したいからと、勝手にカギを交換したり取り付けたりすることもできません。
なぜならカギは共有部分となるからです。
玄関ドアの内側の部分は専有部分になるので、飾りつけなどを行うのは問題ありません。
ただし、退去するときには原状回復をしないといけないので、元に戻せる範囲で行いましょう。
分譲マンションで玄関ドアを交換するときの注意点
賃貸マンションであれば、もし玄関ドアに不具合が出た場合でも、管理会社や大家さんに申し出れば交換してもらえるでしょう。
では、分譲マンションの場合はどうなのかというと、実は勝手に玄関ドアの交換をすることはできません。
自分の所有物なのに、なぜ玄関ドアを交換できないのかというと、賃貸マンションと同じく玄関ドアの一部が共有部分となるからです。
では、玄関ドアを交換したい場合にはどうするのかというと、管理組合に連絡するようになります。
分譲マンションの部屋自体は自分の所有物なので、家賃を支払う必要はありません。
しかし、共有部分は管理組合の管轄となっているため、管理費や修繕積立金の支払いが発生するのです。
玄関ドアを交換したいのであれば、まずマンションの共有部分を管理している管理組合に問い合わせをしてみましょう。
経年劣化による故障であれば、管理組合側が修理をすることになります。
自分の不注意や故意に故障させた場合には、自己負担での修理になるので覚えておきましょう。
一般の人だとどちらなのか判断するのが難しいので、最初に管理組合に連絡しておくことをおすすめします。
注意しなければいけない点はもう1つあります。
修理に関しては自分で行うことが可能です。
それに対してセキュリティ対策でカギを増設したい、おしゃれなドアに変更したいなど、リフォーム目的で玄関ドアを交換することはできません。
分譲マンションは賃貸マンションよりも注意するべき点が多くなっています。
玄関ドアを交換するときの工法

玄関ドアを交換する方法は複数あります。
大きく分けると「カバー工法」「持ち出し工法」「扉交換工法」に分けられます。
それぞれ特徴やメリット、デメリットが存在しているので、詳しく紹介していきます。
カバー工法
3つ存在している中で、最もメリットが多いのがカバー工法です。
カバー工法というのは、現在使用しているドアの枠に新しい枠をかぶせる方法になります。
間口が少々狭くなってしまうのがカバー工法の特徴です。
ドアを取り外してから作業を行い、再び取り付ける必要があります。
そのため、作業時間は3時間から4時間前後掛かることが多いです。
費用は玄関ドアの種類によっても異なりますが、大体20万円から50万円くらい必要になると思えばよいでしょう。
玄関ドア1つだけ交換するよりも、まとめて複数の玄関ドアを交換した方が安価になる傾向にあります。
そのため、分譲マンションでは全部屋まとめて作業を行うことが多く、すぐに作業をしてもらいたくても日数が掛かってしまう可能性があるのがデメリットです。
賃貸マンションであれば個別で対応してくれるので、不具合が発生したらすぐに管理会社や大家さんに連絡をしましょう。
持ち出し工法
持ち出し工法というのは、玄関ドアを取り外してから外部側に持ち出し、新しい枠を取り付けるのが特徴です。
カバー工法では間口がどうしても狭くなってしまうのに対して、持ち出し工法であれば間口が変わることはありません。
どうしても間口のサイズを変えたくない人にはおすすめです。
ただし、費用が高くなる上に、作業時間も長くなってしまうのがデメリットです。
扉交換工法
3つある工法の中で、最もデメッリトが多いのが扉交換工法です。
扉交換工法というのは、枠をそのまま残した状態で、扉だけを交換するのが特徴です。
3つある工法で最も短時間で完成し、費用も1番安く抑えられます。
しかし、古い枠をそのまま使用するので、見た目が悪くなる場合があるのがデメリットです。
見た目を改善したい場合には、ドアに塗装などを施す必要があります。
塗装をすればその分費用が上乗せされてしまうので、結果的に高くついてしまうでしょう。
また、作業時間も長くなってしまいます。
交換と塗装は同時に行ってもらえない場合もあるので、扉交換工法で作業を行ったら、別の日に塗装をすることになる可能性もあります。
玄関ドアがまだ新しい状態ならよいのですが、古い場合には別の工法を選んだ方がよいでしょう。
【マンションの玄関扉は共有部分?それとも専用部分?】まとめ

玄関ドアは内側と外側で専有部分と共有部分に分けられています。
そのため、修理をするときには誰が費用を負担するのかなどで問題になりやすいです。
賃貸住宅の場合は大家さんや管理会社に連絡すれば問題ありません。
それに対して分譲マンションでは、管理組合が負担をするのか自費になるのか微妙な点があります。
基本的には故障した場合は管理組合、リフォームは自費ということになりますが、念のため事前に確認した方がよいでしょう。
玄関ドアを交換する場合、工法によって手間や料金が異なります。
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