【日本最古の大神神社に本殿がない理由とは?】奈良のおススメパワースポット
【奈良のパワースポット】本殿がない!? 日本最古の神社・大神神社

奈良県桜井市にある「大神神社」は日本最古の神社として知られ、拝殿の先に本殿を持たないという珍しい特徴があります。
一体どんな理由で本殿がないのでしょうか。
大神神社がどういった神社であるかや見どころなどにも触れながら、詳しく解説していきます。

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賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:23年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。奈良の社内仲介ランキングNo.1の実績有り。奈良の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、奈良のことは幅広い情報を持ち、特に天理市事情に日本一詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
大神神社ってどんな神社?

大神神社(おおみわじんじゃ)は大和盆地の南東部、三輪そうめんで有名な桜井市三輪の地にあります。
そばには奈良百遊山や関西百名山に選ばれている三輪山があり、その西のふもとに位置するかたちで神社が建っています。
周辺へ訪れるとまず目を引くのは、一の鳥居のそばにある高さ32.2メートルもの大鳥居。
これは1984年(昭和59年)に昭和天皇が御親拝されたことを記念して1986年(昭和61年)に建てられたもので、車道をまたいで造られた鳥居としては日本一の大きさを誇るそうです。
大神神社そのものがいつ創建されたかは詳しくわかっていませんが『日本書紀』によれば紀元前・崇神天皇7年に国の安定のために建てられたとされており、日本最古の神社と言われています。
かつては「美和乃御諸宮」「大神大物主神社」などという名前で呼ばれており、中世以降は「三輪明神」と呼ばれるようになりました。
明治に入ってから現在の「大神神社」という名前になりましたが、こんにちでも三輪明神という呼称は別名として親しまれています。
大神神社の主祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)。
大国主神(おおくにぬしのかみ)の国造りを手伝った神として日本神話に語られています。
『古事記』によれば、大国主神の前に現れた大物主大神が、国造りの成就のために自らを三輪山に祀ることを望まれたそうです。
この伝承で大物主大神が三輪山に祀られたということで、大神神社の発祥とも繋がりますね。
『日本書紀』でも同じようなエピソードが語られていますが、そちらでは大物主大神は大国主神の別の御霊(みたま)であるとされています。
大物主大神が蛇神であり水と雷の神でもあることから、五穀豊穣や酒造りについてはとくに大きな力を持っていると言われています。
そのため大神神社を訪れられた際には、ぜひ衣食住に関する祈願をされるのがおすすめです。
また、大神神社という名前にもなっているとおり大物主大神は「大神」――つまり神様のなかでも非常に力のある神様です。
それだけに、大神神社では病気平癒・縁結びなど多様な願掛けをして、ご利益を授かることができます。
参拝を行う拝殿は江戸時代である1664年(寛文4年)に4代将軍・徳川家綱が再建したもので、国の重要文化財に指定されています。
では拝殿の先にある本殿はと言いますと――。
……なんと、大神神社には本殿がないのです。
大神神社は山がご神体?

本殿とは、神社において神様のいらっしゃるところ。
多くの神社では、拝殿から本殿におわす神様(ご神体)に向かって拝礼をします。
その本殿が存在しないというのは、どういうことなのでしょうか。
大神神社において拝殿の先にあるのは本殿ではなく、三輪山。
実は、大神神社のご神体は三輪山なのです。
先にご紹介した伝承で大物主大神は三輪山に祀られることとなりました。
大神神社では、その大物主大神のいらっしゃる三輪山に向かって拝礼をする構造になっているのです。
これは現存する神社としては珍しいことですが、いにしえの神道(古神道・原始神道)においてはむしろ一般的な形態でした。
古神道の様式が今もなお残っているという事実が、大神神社が日本最古の神社であるという重みを感じさせてくれますね。
なお、三輪山と拝殿の間には国の重要文化財である「三ツ鳥居」が両者を区切るように建っています。
これを本殿に代わるものとして捉えることもでき、古くから神聖視されてきました。
三輪山には入山もできる

大神神社のご神体(神体山)である三輪山は、長らく神官や僧侶しか足を踏み入れることのできない禁足地となっていました。
現在でも一部(三ツ鳥居~辺津磐座)は禁足地とされていますが、そこを除けば、定められた規則を守り初穂料を納めることで一般の方でも入山し参拝ができます。
三輪山の登山道へは摂社である「狭井神社」(さいじんじゃ)から向かいます。
入山の許可を得て初穂料を納めるのも、この狭井神社の社務所で行います。
登山は往復で4キロメートルほどの道のり。
3時間以内に戻ってこなくてはならない決まりがあり、水分補給目的以外での飲食や喫煙・山中での写真撮影などが厳しく禁じられています。
全国有数のパワースポットということでぜひ登ってみたいという方も少なくないでしょうが、聖なる地であることを踏まえて、慎んだ行動を心がけるようにしましょう。
大神神社の境内には他にも見どころがいっぱい

大神神社の境内は広く、数多くの摂社があります。それらを回ってみるのも良いでしょう。
三輪山への登山口のある狭井神社には「薬井戸」があり、万病に効くと伝えられる湧き水「くすり水」をいただくことができます。
節度を守って持ち帰ることも可能です。
狭井神社のそばの池のほとりには、美しい朱色がひときわ目を引く「市杵島姫神社」(いちきしまひめじんじゃ)があります。
ここで祀られている市杵島姫は水や海の神様で、芸能の神である天女・弁財天(弁天さん)としても親しまれています。
他にも伊勢神宮の始まり・元伊勢として知られる「檜原神社」(ひばらじんじゃ)や、智恵の神様・久延毘古命(くえびこのみこと)を祀り学業成就のご利益があるとされる「久延彦神社」(くえひこじんじゃ)、薬の神様「神農さん」として親しまれる少彦名神(すくなひこなのかみ)を祀る「磐座神社」(いわくらじんじゃ)など見どころがいっぱいです。
また「大美和の社展望台」という絶景スポットもあり、ここから望む三輪山や大和三山・大和盆地のすがたは奈良県景観資産にも認定されている一見の価値があるものです。
まとめ~原初の神祀りも自然も味わえるスポット~

いかがでしたでしょうか。
今回は日本最古の神社・大神神社について見ていきました。
本殿がなく山をご神体とする、原初の神祀りの形態を今に残す貴重なスポット。
参拝以外にも、広い敷地内では桜や紅葉など季節に応じた豊かな自然を楽しむこともできます。
機会を見つけてぜひ訪れてみられてはいかがでしょうか。
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