【同じマンションで共益費が違う理由は?】管理費との違いや相場を解説
賃貸物件の共益費の実態と確認しておきたい毎月の支払額

賃貸物件を探していると、家賃とは別に「共益費」や「管理費」が設定されているのをよく目にします。
これは一体何のためのお金なのでしょうか。
なぜ物件によって大きく金額が違うのでしょうか。
要点まとめ
同じマンションで共益費が違うのはなぜ?
共益費は共用部分を維持する費用ですが、金額に一律の決まりはなく、オーナーが自由に設定できます。
1. 共益費は共用部分の維持費などを入居者で分担する費用
2. 金額に一律の決まりはなくオーナーが自由に設定できる
3. 家賃を安く見せる価格設定として機能する場合がある
4. 共益費と管理費は実質的にほぼ同じ
5. 家賃+共益費の合計額で比較する
知っているようで知らない共益費について、詳しく解説していきます。



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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
共益費って何?その「実態」はどうなっている?

賃貸物件を契約すると、多くの場合、毎月の家賃に上乗せして「共益費」または「管理費」を支払う必要があります。
共益費や管理費の定義としては、廊下・エントランス・エレベーターといった建物内の共用部分を維持するためにかかるコストや、管理人さんの人件費などを入居者全員で分担するもの――とされています。
ただし、共益費が0円の物件も、20,000円の物件も存在し、大きく差があります。
管理のコストが物件によってこんなにも違うものなのでしょうか。
正直に言ってしまうと、先ほど述べた共益費の内訳は、あくまで「建前」に近い部分があります。
実態として、大多数の物件における共益費の設定は、家賃をできるだけ安く見せるための工夫として機能しています。
たとえば、物件のオーナーが1部屋から月々10万円の賃料収入を確保したいと考えているとします。
そのまま「家賃10万円」と打ち出すより「家賃9万円・共益費1万円」と分けて表示した方が、検索したときの印象は安くなりますよね。
合計額は変わらないのに、家賃だけを見れば1万円安く感じられる――そういう仕組みです。
共益費の金額はオーナー側が自由に設定しているものであり「共益費がゼロ=管理がずさんな物件」というわけではないです。
家賃の中に共益費相当の金額を含めて設定し、そこから共用部の管理費用をまかなっているオーナーも珍しくないのです。
繰り返しになりますが、共益費の金額には特に「こうしなければならない」という決まりはありません。
オーナー側が自由に決められるということですから、同じマンションやアパートでもお部屋によって共益費が異なるケースもあります。
共益費は何に使われている?管理費との違いや相場は

では、共益費は実際のところ何に充てられているのでしょうか。
主な使い道としては以下のようなものが挙げられます。
・エントランスや廊下・階段など共用部分の清掃費
・エレベーターの電気代や定期点検にかかる費用
・廊下や玄関まわりの照明・備品などの維持費
・ゴミ置き場の管理・清掃費用
・固定資産税や都市計画税の一部として活用
こうして見ると、建物全体の「共同生活インフラ」を維持するための費用と言えそうです。
また「共益費」と「管理費」の違いが気になる方も多いと思いますが、実は法律などで明確に区別されているわけではありません。
オーナーや不動産会社によってどちらの呼び方を使うかが異なるだけで、内容はほぼ同じと考えてかまいません。
賃貸物件を探す際には「共益費」と「管理費」はイコールとして見ていただいて問題ないでしょう。
気になる共益費・管理費の相場については、賃貸マンションであれば家賃の10%以下が一つの目安とされています。
タワーマンションのように共用施設が充実している物件では、10%を超えることもありますが、それ相応の設備やサービスが伴っているかどうかが判断のポイントになります。
充実した設備もないのに共益費だけが高めに設定されている場合は、オーナーや管理会社に値下げ交渉をしてみる余地があるかもしれません。


まとめ~お部屋探しは「家賃+共益費」で判断を~

いかがでしたでしょうか。
今回は賃貸物件の共益費について、その実態や使い道、相場を見てきました。
共益費は「共用部分の維持費を入居者で分担するもの」という建前がありますが、実態としては家賃をより魅力的に見せるための価格設定として機能しているケースが多いのが現状です。
同じ建物でもお部屋によって金額が異なることがあるのも、そうした背景があってのことです。
物件を選ぶときに大切なのは、家賃だけを見て判断しないこと。
「家賃+共益費」を合計した金額が、毎月実際に支払う費用になります。
最近は合計金額で絞り込める検索サービスも増えてきましたので、ぜひそうした機能を活用しながら、実態に合った物件選びをしてみてください。
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