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担当者:木原一憲
趣味は休日バイクでツーリングすること!不動産キャリア20年以上の経験と奈良生まれ奈良育ちの知識を活かし奈良の情報を語ります!
【「共益費込み」と「共益費別」の物件】どちらがお得?その違いや値下げの交渉について
進学や就職、または転勤や結婚などにより、新たにマンションやアパートなどの賃貸物件を探すとき、特に家賃を重視して、できるだけ安い物件を探すという方も多いでしょう。
しかし、賃貸には家賃に加え、共益費や敷金、礼金、物件を紹介してくれた不動産業者に支払う仲介手数料などの費用が必要となります。
さらに、そこに引っ越し費用や家具、家電製品を買い揃えるための費用などもかかるため、あらかじめどのくらいの金額がかかるのか、ある程度考えて計算していた方がいいと言えるでしょう。
賃貸物件を紹介するサイトなどをよく見てみると、家賃の他にもさらに「共益費込み」や「共益費別」などと記載されていることがあります。
共益費と聞いてもあまりピンとこないという方や、どちらを選んだ方がいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、共益費と管理費の違い、共益費込みと別ではどちらがいいのかなどについて、詳しく見ていきたいと思います。
共益費って何?管理費との違いは?
マンションやアパートには廊下やロビーなど、入居者が共同で使用する部分があります。
その共有部分を管理するために必要な費用のことを共益費といいます。
具体的には、光熱費や水道代、浄化槽や消防設備の定期点検などにかかる費用が共益費に当たります。
共益費と管理費の違いは、共益費は管理や清掃にかかる費用のことであり、一方で管理費とはマンションの敷地内の環境整備など、さらにもっと広い意味でかかる費用をさすことが多いようです。
最近増えてきている、いわゆるシェアハウスでも共益費は発生しますが、賃貸物件の駐車場代は共益費には含まれていません。
共益費の相場は?
賃貸物件の共益費の相場については、例えばマンションの場合であればだいたい家賃の5~10%程度が平均であると言われています。
また、新築やエレベーターの設置されているマンションは、共益費は家賃の7~10%ほどとなっており多少割高となっている反面、アパートは比較的低いところが多いとされています。
ただし、共益費は賃貸物件の共用部分の維持や管理にかかる費用を各戸で分担する仕組みになっており、物件の大きさや築年数によって額は変わるため、これはあくまでも目安であると考えていた方がいいでしょう。
共益費に消費税はかかるの?
マンションやアパートなどの賃貸物件はいわゆる非課税対象となっているため、消費税はプラスされません。
また、駐車場については初めから家賃に駐車場代が含まれている場合は課税されません。
これは車を持っているかどうかに関わらず、マンションなどで一戸当たり一台分以上の駐車スペースが確保されていれば課税されないということです。
ただ、先着順や抽選などで駐車場の使用者が決められる場合や、家賃とは別に駐車場代を支払っている場合は、駐輪場も含めて課税対象となるため気をつけましょう。
ちなみに元々駐車場が設置されていない賃貸物件については、自分で近くの月極駐車場などを探して契約しなければならないため、マンションなどを探す際には、駐車場があるかどうか付近をチェックしてみることも大切です。
共益費の値下げや支払い拒否は可能?
マンションやアパートで掃除などの管理が行き届いていないと感じた場合には、管理会社などに共益費の値下げを申し出ることができます。
自己判断で支払わないと、賃貸契約を解除される可能性があるため注意しましょう。
もし共用部分の不具合について気になるという場合には、必ずきちんと共益費を支払った上で、管理の改善などについて申し出るようにしましょう。
「共益費込みの物件」と「共益費別の物件」はどちらがお得?
マンションやアパートなどの賃貸物件を探していると、家賃と共益費込みの場合と、家賃と共益費が別々に明記されている物件が見られますが、一体どちらに入居した方がお得なのでしょうか。
実はどちらの場合でも、毎月支払わなければならない費用の総額にはそれほど大きな差はありません。
注意しなければならないのは、共益費込みの物件は家賃に共益費が組み込まれた状態で初期費用が計算されるため、割高になってしまうという点です。
初期費用とは、不動産業者に支払う仲介手数料、敷金や礼金、火災保険料などを合わせた費用のことをいいます。
反面、共益費別の物件は月々の家賃のみで計算されるため、初期費用が少なくて済みます。
ただし、共益費込みである場合は1ヶ月にかかる費用が分かりやすいため、生活費などの予算が立てやすいというメリットがあります。
共益費がきちんと使われているか見分ける方法
共益費が共用部分の管理にきちんと使われているかどうかをチェックするためは、賃貸物件の掲示板やゴミ置き場を確認するといいと言われています。
エレベーター点検や消防の定期点検などをきちんと前もって掲示板に掲示していなかったり、共同の置き場が汚れていたり、ゴミが溜まっていたりする場合には、管理が行き届いていないと言えるでしょう。
また、共用のロビーや廊下の電球がいつまでも切れたままになっているという場合にも、注意が必要です。
管理が行き届いていない場合は誰に相談すれば良い?
もし自分の住んでいるマンションなどの管理に不満を感じた場合には、誰に相談すればいいのでしょうか。
まずは管理組合に相談
マンションの管理業務について、一般的に管理会社は管理組合と業務委託契約しています。
そのため、賃貸物件の管理に対して何らかの不満がある場合には、まずは管理組合に相談をしてみましょう。
管理会社に相談する方がいい場合も
管理組合に相談しても特に改善が見られないという場合は、管理会社とうまく情報共有できていない可能性が考えられます。
そんな時には、直接状況を確認してみることをおすすめします。
共有部分のルールやマナーを守るのも大切
ゴミ置き場などの共有部分を清潔に保ち、気持ちよく使うためには、管理する側はもちろん、入居する住民の普段からの意識も大切です。
可燃や不燃ゴミの分別の決まりなどは住んでいる自治体により違ってくるため、それに伴いマンションなどの賃貸物件ごとにルールが異なります。
ですから、まずは入居する者一人ひとりがしっかりとルールを守り、共有部分をきれいに保つ意識を持つことが大切です。
【賃貸の共益費「込み」と「別」】まとめ
共益費は、主に共有部の管理や浄化槽の点検など、入居者が快適に安心して暮らせるように維持管理のために使われています。
だいたいの相場は家賃の5~10%程度であるとされていますが、その物件が新しいものであるかどうか、またエレベーターやオートロックなどのセキュリティシステムの有無などにより金額が異なることがあるため、必ず事前に確認し、その物件に見合った金額であるかどうか見極めることが大切です。
また、賃貸物件の管理に不満がある場合は、共益費をきちんと支払った上で管理組合や管理会社に相談することをおすすめします。
特に初めて一人暮らしをする場合は、どうしても家賃に注目してしまいがちです。
しかし、共益費込み、または共益費別の物件であるのか、引っ越し費用や敷金、礼金などの初期費用のことなどもしっかりと考えて、スムーズに新たな生活を始められるように心がけることが大切です。
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