【2025年】賃貸住宅のドアは自分で外すことができる?タイプ別の取り扱いと注意点!
賃貸住宅のドアは自分で外すことができる
荷物の出し入れをするのにドアが邪魔になる、ここにドアが無かったらもっとスペースを有効活用できるなどと感じたことはないでしょうか。
賃貸住宅のドアであっても、実は外すことができます。
そこでドアを外すときの注意点を見ていきましょう。
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賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア24年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
賃貸住宅のドアを外すときの注意点
賃貸住宅は自分の所有物ではありません。
そのため、元から設置してある物を自由に変えたり加工したりすることはできないのが一般的です。
しかし、ドアに関しては自分で取り外しても問題はありません。
問題はないのですが、退去するときには原状回復の義務があるので、元通りにしなければいけないのです。
もし賃貸住宅でドアを外すのであれば、「取り外したドアは大切に保管する」「ドアに付いていた部品は無くさない」「取り外しを行うときには破損しないように注意する」このような点に注意しましょう。
取り外したドアは大切に保管する
勝手に設置されている物を取り外すことは通常できませんが、原状回復ができる物に関しては、必ずしも取り外しが不可能というわけではありません。
ドアも元通りにできるのであれば、取り外すことができるのです。
賃貸住宅の場合、退去するときには原状回復の義務があるので、必ずドアも元通りに戻さなければいけません。
もしドアが傷だらけになっている、汚れが酷くなっている、部品を無くして元通りにできない場合などは、原状回復費用を請求されてしまいます。
原状回復費用を支払いたくないのであれば、ドア本体をよい状態のまま保管しておく必要があるのです。
例えば直射日光が当たる場所を避けて保管する、汚れを防ぐためにカバーをかけて保管しておくなどです。
ドアにもいろいろな種類があるので、種類に応じて適切な方法で保管しなければいけません。
どうしてもきれいなまま保管するのが難しいのであれば、ドアの取り外しは行わない方がよいでしょう。
ただし、ドアの保管方法は難しいわけではないので、きちんと保管すればよい状態を維持できるでしょう。
ドアに付いていた部品は無くさない
ドアの種類によっては、部品を使って取り付けられている場合があります。
ドアに多く使用されているのは蝶番という金属の部品と、蝶番を固定するネジです。
もし部品を無くしてしまうと、いくらよい状態でドアを保管していたとしても、再び元の状態に戻すことができません。
このような事態を避けるために、部品はビニール袋などに入れてひとまとめにしておき、わかりやすい場所にしまっておくのがよいでしょう。
もしくはドアを取り外したら、ドアと一緒に部品を取り付けて保管しておく、ドアが取り付けられていた場所に部品だけ取り付けておくと無くしにくくなります。
取り外しを行うときには破損しないように注意する
ドアの取り扱いで注意する必要があるのは、保管をするときだけではありません。
取り外しをするときにも注意する必要があります。
ドアの取り外しや取り付けの際にぶつけて傷を付けてしまうと、元のようなきれいな状態には戻せません。
保管をしているときよりも、取り付けや取り外しを行っているときの方が傷を付けやすいのです。
重い種類のドアも存在しているので、取り外しや取り付けは2人で行うのがよいでしょう。
取り外しが可能か不可能かはタイプによって決まる
ドアにもいろいろなタイプが存在しています。
そのため、個人でも簡単に取り外しが可能な種類もあれば、難しい種類もあるのです。
そこで賃貸住宅であっても、簡単に取り外しが可能なドアのタイプを紹介していきます。
それは「引き戸」「折れ戸」「収納扉」です。
引き戸
引き戸というのは、簡単に言えば襖などのはめ込みタイプになっている物のことです。
ネジで固定されているわけではないので、上に持ち上げれば簡単に取り外しができます。
軽いタイプの物が多いので、最も気軽に取り外しができるタイプと言ってもよいでしょう。
取り外すことで空気の流れがよくなりますし、頻繁に開け閉めを行うのであれば、外した方が手間を省けます。
引き戸を取り外してカーテンや暖簾を代わりに付けておけば、目隠しにもなります。
ただし、引き戸の代わりにカーテンや暖簾を付ける場合には、ネジなどで固定することが賃貸住宅では難しいでしょう。
もしカーテンや暖簾を引き戸の代わりに取り付けたいのであれば、穴あけなどを一切行う必要がない突っ張り棒などを用いて取り付けるのがおすすめです。
突っ張り棒であれば加工も行う必要がありませんし、簡単に取り外しができます。
折れ戸
折れ戸というのは、名前の通り連なっているドアを折りたたんで開閉する仕組みの物です。
前後にある程度のスペースが必要になるので、狭い賃貸住宅では使用されていないことが多いでしょう。
主に使用されている場所は、クローゼットやユニットバスの出入り口などです。
ドアを折りたたんでしまうため、通るスペースを大きく確保できることが折れ戸のメリットです。
逆にクローゼットに物を入れすぎると、位置によっては出し入れが大変になるというデメリットもあります。
取り外し自体も引き戸よりは難しいですが、基本的にはレールにはまっているだけです。
そのため、ある程度簡単に取り外しができる種類が多いのですが、種類やメーカーによって取り外し方が異なっている場合があります。
もしメーカーや種類がはっきりとわかるのであれば、事前にインターネットで下調べをしてから作業をした方がよいでしょう。
取り外しは簡単でも、取り付けが難しい場合もあるので注意が必要です。
収納扉
収納扉はキッチンに取り付けられていることが多い種類です。
片開きのタイプと両開きのタイプがありますが、扉を前面に引くことで開閉することができる種類で、キッチン以外にもクローゼットなどでよく使われています。
蝶番と呼ばれている金属で固定されているのが一般的なので、取り外しにはドライバーが必要になります。
取り外した蝶番のネジは、無くさないようにしっかりと保管しておきましょう。
ドアもキッチンで使用されている物は、小さい物が多くなっています。
そのため、クローゼットなどにも保管しやすいのがメリットです。
ただし、クローゼットで使用されているタイプは大きな物が多いため、倒したりぶつけたりしない場所に保管しましょう。
最近ではドライバーを使用しなくても、ワンタッチで取り外しが可能なタイプもあります。
収納扉を取り外す前に、蝶番のタイプもきちんと確認しておくことをおすすめします。
無理にネジを回そうとすると、ネジ山が潰れてしまうので注意が必要です。
取り外しが難しいドアのタイプ
賃貸住宅に使用されているドアの中には、取り外しが難しいタイプもあります。
取り外しが難しいドアの特徴は、特殊な工具を使用しないと取り外しができない物と、壁などに埋め込まれているタイプのドアです。
これらのタイプのドアは、取り外しが難しいだけではなく、元の状態に戻すのも難しいので、あまりいじらない方がよいでしょう。
取り外すのが難しいかどうかは見れば判断が可能な物が多いので、難しく考える必要はありません。
【賃貸住宅のドアは自分で外すことができる?】まとめ
賃貸住宅でドアの取り外しが可能かどうかは、きちんと元の状態に戻せるかが判断基準となります。
簡単に取り外せるタイプなら、取ってしまっても問題はありません。
取り外しが難しい場合には、無理をしない方がよいでしょう。
ドアの取り外しを行った場合には、ドア本体をきれいな状態で保管しておくことと、ドアに取り付けられていた部品を無くさないようにきちんと保管することが大切です。
契約内容の確認を行ったり、家主や管理会社にドアを取り外しても良いか相談するようにしましょう。
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