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担当者:木原一憲
趣味は休日バイクでツーリングすること!不動産キャリア20年以上の経験と奈良生まれ奈良育ちの知識を活かし奈良の情報を語ります!
大家さんが自主管理をしている物件での電話のかけ方
賃貸住宅の場合には、大家さんが自主管理をしている物件もあります。
このような場合、トラブルがあったら大家さんに電話をすることになりますが、どのような要件のときにかけるのか、電話をする時間帯などについて確認していきましょう。
自主管理とは何か
アパートなどの賃貸住宅には、自主管理と委託管理という方法が存在します。
委託管理は自分で賃貸住宅の管理を行わず、不動産屋などの管理会社に委託をする方法です。
どこまで委託をするのかも相談をして決めることができるので、一部分だけ不動産屋に任せている人もいますし、全て不動産屋に任せている人もいます。
それに対して自主管理というのは、建物の所有者である大家さんが全て自分で管理をしている物件のことです。
委託管理をしている人の場合、賃貸住宅と自宅が離れている、賃貸経営以外に本業を持っている場合などが多いでしょう。
逆に自主管理をしている人の場合には、収入のメインが賃貸経営であることや、賃貸住宅の近くに自宅がある場合が多くなっています。
しかし、自主管理は家賃の管理や建物の清掃、トラブルの対応など全て自分で行う必要があるので、ある程度知識や経験がないと運営をするのが難しいでしょう。
どのようなときに大家さんに電話をするのか
初めて賃貸住宅で生活をする人などは、どのようなときに大家さんに連絡をするのかわからないこともあるでしょう。
主に連絡をするのは、「備え付けの備品が故障したとき」「隣人とのトラブルが発生したとき」「退去をするとき」「入居したとき」になるので、詳しく見ていきたいと思います。
備え付けの備品が故障したとき
賃貸住宅には、あらかじめ設置されている備品が存在しています。
特にエアコンや風呂釜、トイレや蛇口、窓や網戸、電気設備などはどこの物件でも備わっているでしょう。
このように最初から備わっている備品が故障、破損したときは、勝手に交換や修理をしてはいけません。
必ず所有者である大家さんに連絡をする必要があります。
ただし、水漏れをしたときのパッキンの交換や、電気が切れたときに行う電球の交換などは自分で行える場合が殆どです。
備品の交換についても、通常は契約書にきちんと記載されているのが一般的ですし、家を借りるときに不動産屋の方からきちんと説明されているはずです。
自分で交換してもよい物は自分で交換をして、その他の物は勝手に交換や修理はせず、大家さんに連絡をすることになるので覚えておきましょう。
備品が故障した場合、経年劣化による故障であれば費用は負担してもらえることが多いです。
ただし、自分の不注意などで意図的に壊した場合などは、借りている人が費用を負担することになります。
隣人とのトラブルが発生したとき
隣人とのトラブルが発生したときにも、大家さんに連絡をするのが一般的ですが、トラブルの多くが騒音によるものです。
夜間に大声で話している、掃除機やテレビの音量が大きくてうるさい、足音がうるさいなどのトラブルは、賃貸住宅ではよくあることなのですが、引っ越しをしてきた直後や、女性の1人暮らしで男性が住んでいる部屋に注意しに行くのは気が引けるし怖いと思う人もいます。
しかし、賃貸住宅は住民が快適に生活できる環境を作るのが大家さんの務めでもあるので、隣人の騒音で悩んでいるときには連絡をするべきです。
よい大家さんであれば、誰から苦情が出ているのかなどはきちんと伏せてくれるでしょう。
もしくは直接注意するだけではなく、張り紙などで夜間の騒音で迷惑していますなどの注意喚起を促してくれることもあります。
他にもゴミの分別をきちんと行わない、共有スペースに物が置かれていて邪魔などといった苦情も受け付けてくれます。
退去をするとき
現在住んでいる賃貸住宅から退去するときにも、大家さんが自主管理をしている場合には連絡をする必要がありますが、不動産屋に退室通知書を提出することで、不動産屋側が大家さんに連絡をしてくれることもあります。
ただし、引っ越しをする直前に連絡をするのではなく、通常は1ヶ月前までに連絡をするのが一般的です。
なぜ退去をするときにも連絡をしなければいけないのかというと、部屋の状態を確認する必要があるからです。
賃貸住宅は大家さんの所有物であり、借りるときに原状回復を義務としているため、清掃費用や修理代が引かれます。
敷金を支払っていれば、敷金から清掃代や修理費用が出るのですが、敷金だけでは足りない場合もあるでしょう。
そんなときには足りない金額を支払う必要があるので、必ず退去するときには立ち合いを行うのです。
また、部屋の鍵も返却しなければいけませんので、立ち合いを行ったときに、一緒に鍵も返却しましょう。
スペアキーを作成していた場合には、スペアキーも一緒に返却します。
入居したとき
退去するときは鍵の返却や立ち合いがあるので、連絡をするのはわかるのですが、入居したときには連絡をする必要はあるのでしょうか。
管理会社が物件を管理している場合には、入居前に顔を合わせることが多いですが、大家さんと顔を合わせることは少なくなっています。
しかも自主管理となれば、今後何かトラブルや備え付けの備品が故障した場合、連絡をしなければいけなくなるケースもあります。
このようなときのために、引っ越しをしてきたときは大家さんに連絡をして、引っ越してきたことを告げると同時に、きちんと挨拶をしておくべきなのです。
大家さんが隣に住んでいるなど、すぐ近くに住んでいる場合には、直接挨拶をしに訪ねて行ってもよいでしょう。
しかし、引っ越しをしてきた物件から大家さんの自宅が遠い場合などは、挨拶に行く時間が取れないことも多いので、電話で挨拶をしておくのがおすすめです。
大家さんに電話をするときのマナー
引っ越してきたときに大家さんに連絡をする場合や、隣人とのトラブル、備品の故障などで大家さんに連絡する場合には、きちんとマナーを守らなければいけません。
まずは言葉遣いですが、年齢に関係なく敬語で話します。
最初に挨拶をして、何々市の何々に引っ越してきました何々ですという感じで、住所と建物の名前、そして自分の名前を告げましょう。
次に要件を言うのですが、引っ越しの挨拶のときには、最後によろしくお願いしますと言って終わらせます。
隣人とのトラブルや、備品の故障を告げる場合には、できる限り詳しく告げるようにしましょう。
詳しく話すのが苦手という人は、あらかじめ話す内容をメモしておき、メモを見ながら話すのがおすすめです。
次に時間帯ですが、朝早くに電話をすることや、夜遅くに連絡をするのはマナー違反です。
大体朝の9時ぐらいから夕方の18時ぐらいまでに連絡を入れるのがよいのですが、土日祝日の朝に連絡をする場合には、もう1時間ぐらい遅らせた方がよいでしょう。
管理会社に管理を任せている場合の連絡方法
最近は自主管理をしている物件よりも、管理会社に任せている物件の方が多いと言えるでしょう。
もし管理会社に管理を任せている物件に引っ越しをした場合、近隣住民とのトラブルや、備品が故障した場合にはどうするのかというと、この場合には管理会社に連絡を入れましょう。
物件の契約をしたときに、連絡は管理会社にするようにと説明をしてくれることもありますし、特に説明がなくても、管理会社に連絡をすれば問題ありません。
では、引っ越しの挨拶や転居するときの立ち合いはどうするのかというと、転居するときの立ち合いは管理会社が行ってくれるのが一般的です。
管理会社に引っ越しをする1ヶ月以上前に退去通知書を提出すれば問題ありません。
ただし、挨拶は大家さんにもきちんと行うのがよいでしょう。
最近は大家さんが自主管理をしている場合は挨拶をしても、管理会社が管理している場合には挨拶をせず、1度も顔を合わせることがない場合もあります。
しかし、大家さんの物件であることに変わりはないので、電話での挨拶ぐらいは行うべきです。
【大家さんに電話をするときのマナー】まとめ
賃貸住宅で大家さんが管理をしている自主物件では、近隣住民とのトラブル、備品の故障などがあった場合、大家さんに連絡をします。
引っ越しをした後の立ち合いも大家さんが行うのが一般的なので、事前に連絡をしておきましょう。
引っ越しをしてきたときの挨拶もきちんと行うべきです。
ただし、連絡する時間帯にも注意しなければいけません。
早朝や深夜などは論外ですが、できれば9時から18時の間に連絡を行い、何かあったときは何時ごろに連絡するのがよいのかも聞いておくのがおすすめです。
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