【サンルームとは?】賃貸物件でのメリット・デメリットについて解説
サンルーム付の賃貸物件はどんなメリット・デメリットがある?そもそもサンルームとは?詳しく解説!
「サンルーム」と聞くと、一軒家に設けられているものとイメージする方も多いかもしれませんが、実はサンルーム付きの賃貸アパートや賃貸マンションも存在しています。
「たっぷりの日光が降り注ぐ部屋に憧れはあるけど、デメリットもありそうで気になる」という方もいるかもしれません。
この記事では、そもそもサンルームとはどのような部屋を指すのか、サンルーム付の賃貸物件を借りるメリット・デメリットとは何か等について、解説していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:内田紘一
資 格:宅地建物取引士
宅地建物取引士保有で業界10年以上のベテラン!先読みする性格を武器に数多くの賃貸媒介をこなし、特に学生では成約数TOPクラスの実績。休日の日は家族・愛犬と車中泊をしながら、各地の有名観光地巡りなどドライブをする事が趣味です。奈良市はもちろん、生駒市・大和郡山市など、エリアを問わず奈良に詳しい賃貸専門家の内田がご紹介します。
そもそも「サンルーム」とはどんな部屋のこと?
「サンルーム」とは、戸や壁や天井などの多くの部分をガラス張りにして(※)、たっぷり日光を取り込めるようにした部屋のこと。
(※)ただし、アパートやマンションのサンルームでは、天井はガラス張りになっていないこともあります。
間取り図では「SR」と表記されます。
なお、間取り図における「S」の表記はサービスルームのことです。
日本では、「ガーデンスペース」や「ガーデンルーム」という名称が使われることもあります。
集合住宅におけるサンルームは2畳程度の大きさのものがリビングやダイビングの隣に仕切りを挟んで設けられているケースが一般的です。
サンルームよりもさらに広く、本格的な部屋として使用できる空間は「コンサバトリー」と呼ばれます。
他にサンルームに近いものとして、「テラス囲い」があります。
「簡易サンルーム」と呼ばれることもあるテラス囲いは、サンルームのようにコンクリートの基礎はなく、柱で設置されています。
サンルームよりも機密性・水密性が低いので、使い方には注意が要るでしょう。
サンルーム付きの賃貸物件を借りるとどんなメリットがある?
それでは改めて、サンルーム付きの賃貸物件を借りるメリットとは何なのでしょうか?代表的なところをご紹介します。
悪天候の日も濡れることを気にせず洗濯物や布団などを干すことができる
サンルームに洗濯物や布団を干しておけば、外出中急に雨や雪が降ってきても安心です。
洗濯物を部屋干ししている方も多いかと思いますが、特に梅雨から夏にかけては居室に湿気がこもったり、生乾きの嫌な匂いが漂ったりしてしまうことも。
サンルームがあれば、普段の生活で使用する部屋と洗濯物を干すスペースを分けることができるため、こうした問題から解放されます。
ただし、サンルームについてもカビ対策が必要だということは普通の居室と同じ。
発生したカビを放置すると、洗濯物に付着してしまう可能性もあり不衛生です。
サンルームは結露も発生しやすい空間なので、除湿機や除湿シートを活用して湿気を溜めないようにしましょう。
天候の問題以外にも、洗濯物に虫や花粉等が付着することや洗濯物の盗難も防ぐことができます。
植物を育てるためのスペースとして活用できる
観葉植物やハーブなどを育てていて、一年を通して植物のために安定した日光の量を確保することに苦戦している方にも、サンルームはおすすめです。
特に、日照量が少なく日照時間も短い冬場は温暖な気候を好む植物を育てるのが難しい時期ですが、サンルームに配置することで、より良い環境を植物に提供できるでしょう。
近年、大雨や強い風が気になる日も増えていますが、サンルームで植物を育てていれば荒天の影響で鉢が倒れることを心配する必要もありません。
サブの部屋として使える
サンルームは日中明るく開放感を楽しめるので、テーブルや椅子を設置して朝食・ランチタイムに使ったり、お子さんやペットの遊び場・昼寝場所にしたりして活用することもおすすめです。
ただし、多くの日差しが入る場所なので肌が弱い方やお子さんは特にしっかり日焼け止めを塗っておくなど、紫外線対策も事前に忘れずしておきましょう。
また、外の気温に影響されやすいスペースのため、暑さや寒さが厳しい時期には活用が難しい点にも注意が必要です(詳しくは次の章で後述します)。
サンルーム付きの賃貸物件を借りるとどんなデメリットがある?
サンルーム付の賃貸物件を借りて後悔しないよう、先にデメリットについても確認しておきましょう。
洗濯物が乾きやすいとは限らない
メリットの章でもお伝えした通り、天気を気にせず洗濯物を干すための場所として使えることがサンルームの大きな特徴です。
しかし、いくら日当たりが良くても空気の流れがないため、外に干す場合と違って「期待していたほど洗濯物が乾かない」ということも起こり得ます。
特に湿気の多い時期や寒い時期は、扇風機・サーキュレーターを使用して風を通すようにする等の工夫をしましょう。
外から中が見えてしまう
サンルームはガラス張りの空間のため、中がよく見えてしまうことに不安を感じる方もいるでしょう。
賃貸物件でも、カーテンやフィルムなどの目隠しグッズを使うことを許可している場合もあるため、導入を検討してみると良いかもしれません。
フィルムの中には遮熱効果が高いものや、台風や強盗などによって外から力がかかってもガラスが割れにくくできるものなど、目隠し以外の効果が期待できるものもあります。
フィルム等を使っても良いか不安な場合は、事前に賃貸オーナーや管理会社等に確認しておくと良いでしょう。
また、洗濯物が外から見えることに不安がある場合は、「外から見える側にタオルを干し、下着は見えづらい部屋側に干す」など、干し方を工夫することも対策として有効です。
外気の影響を受けやすく、夏は暑く冬は寒くなりやすい
サンルームは、断熱材というクッション役がなくガラスから直接熱が入ってくるため、暑さや寒さが厳しい時期には使いづらくなります。
アパート・マンションの場合は、一軒家のサンルームよりもガラスの面積が小さいため、冬場の寒さはそこまで厳しくならないこともありますが、体を冷やしすぎないよう適宜暖房器具などを使いましょう。
ガラス部分は十分な掃除が必要
ガラス張りになっている分、サンルームの汚れは目立ちます。
「あまり汚れは気にしない」という方でも、ガラスの汚れを長い間そのままにしておくと日光を取り入れづらくなり、サンルームのメリットが活かせなくなります。
海沿いの物件や交通量の多い道路に面した物件の場合、より汚れが付きやすくなる傾向にあるので、立地についても注意が必要です。
まとめ~サンルーム付きの賃貸物件なら、日光を味方につけられる!デメリットも事前によくチェックしよう~
この記事では、「サンルーム」と呼ばれる部屋はどんなものなのか、サンルーム付の賃貸物件を借りるメリット・デメリット等について解説しました。
・「サンルーム」とは、戸や壁や天井などの多くの部分をガラス張りにして、たっぷり日光を取り込めるようにした部屋のことを指す
・サンルーム付きの賃貸物件を借りるメリットとして、「洗濯物や布団を天候に左右されず干すことができる」
「植物を温暖な環境で育てやすい」「暑さや寒さが厳しくない時期は部屋代わりに使える」等がある
・サンルーム付きの賃貸物件を借りるデメリットとして、「必ずしも洗濯物が乾きやすいわけではない」
「外から中が見える」「夏場・冬場は過ごしにくい空間である」「ガラスを掃除する手間が増える」等がある
長時間外出していることが多く洗濯物が濡れることが心配な方や、育てている植物のために冬場も日光が十分に降り注ぐ環境が欲しい方などには、特におすすめのサンルーム付賃貸物件。
お引越しの際には、ぜひ一度候補として検討してみてはいかがでしょうか。
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