【タイニーハウスは日本向き!】注目理由やメリット・デメリットとは?
最適化された住環境を目指すタイニーハウスとは?

「タイニーハウス」とは『小さな家』の事です。
「Tiny(タイニー)」を訳すと「極小の」や「とても小さな」という意味なので、タイニーハウスは直訳すると「とても小さな家」という意味になります。
小さな家の中に生活に必要なモノが揃っていれば、すべて該当します。
タイニーハウスがなぜ注目されているの?

タイニーハウスは、アメリカのサブプライムローン問題や、大型ハリケーンカトリーナによる甚大な被害が出たことで、多くの人が自分の家を失ったことが注目を浴びたきっかけだと言われています。
「本当に大きな家が必要なのか」「こんなにたくさんのモノが必要なのか」といった、大きな家や多くのモノに囲まれた生活が幸せだという概念を大きく覆したことで、その真逆にある小さくて必要最小限の家財道具で生活するスタイルが見直されました。
当時、ミニマリストというライフスタイルが流行しはじめていたことや、タイニーハウスをテーマにした映画がひそかなブームとなり、自分のライフスタイルと生活空間を見直すことでアメリカで流行となりました。
ミニマリストとは?≫その後、ミニマリストの流行に少し遅れて、2018年ごろから日本でも流行の兆しが出てきたと言われています。
また、タイニーハウスには永続的に住むことを目的としたもの以外に、マイホームとは別に別荘のような感覚で持つ人や持ち家の庭に建てて趣味の部屋にする人など、自分の時間や場所を大切に使うための空間としてタイニーハウスという形を選ぶ人も多く居るようです。
タイニーハウスにはどんなタイプがあるの?

一口にタイニーハウスと言ってもその種類は様々ですが、大きく分けると二種類に分類されます。
ひとつは固定型のタイニーハウスで、丸太をくみ上げたログハウスや樹上に造るツリーハウスのようなものや、電気や上下水道を完備したコンテナハウスなども固定型の一種になり、移動することを前提にしない構造のものです。
もうひとつは移動型のタイニーハウスで、トレーラーハウスやキャンピングカーのイメージが分かりやすいですね。
車での移動生活「バンライフ」とは?≫アメリカでは古くから車での移動生活を営む人も珍しくなく、タイニーハウスという言葉が流行する以前から家ごと移動を繰り返す生活スタイルを行っていた人は多く、映画などで目にすることもあって認知度が高いタイニーハウスです。
最近は日本でもタイニーハウスキットを取り扱う企業が増えてきており、プラモデル感覚で組み立てることが出来るキットや、木材を採寸して切るところから始める本格的なキットまで様々です。
中には、広さが約1.7畳ほどしかない軽トラの荷台をタイニーハウスに改造するというスタイルも流行を見せており、今後もどんどんと新しいタイニーハウスのスタイルが登場してくることが予想されます。
マイホームを自分の手で組み立てるという面白さも、流行の一因となっているようですね。
タイニーハウスのメリットやデメリットは?

さまざまなタイニーハウスがありますが、共通するメリットを挙げると
①家を購入する初期費用や固定資産税などの維持費が押さえられる
②冷暖房などの光熱費が節約できる
③多くのモノを維持するストレスから解放される
④家のカスタマイズが自由にできる
こういった点が代表的なメリットで、その他に移動式ならば好きなところに家ごと移動できるという点やツリーハウスならば景色を楽しめるといった点など、タイプごとのメリットも多くあります。
では、逆にデメリットはどうでしょう?
①将来的にモノを増やすことが難しい
②プライバシーの確保が難しい
③住民票の取得やインフラ整備などが難しい
小さな家ならではの問題は確かにありそうです。
移動型のタイニーハウスであれば、上下水道や電気といったライフラインが容易に利用できなかったり、大型のトレーラーハウスは移動させるための輸送許可が必要になるということも事前に考えておかなければならないポイントです。
ただし、すでにタイニーハウスで生活している人が、さまざまな問題に直面しては乗り越えてきた記録がSNSで公開されていることも多く、デメリットの部分はタイニーハウスでの生活を始める前に確認と対処方法を調べておけば大丈夫です。
また、いずれのデメリットも別荘やプライベート空間としての利用であれば大きな問題にはならないポイントですね。
タイニーハウスは日本向き?

先に述べた注目の理由から、発祥の地であるアメリカではタイニーハウスをマイホームとして生活している人や、トレーラーハウスでの移動生活をしている人は珍しくありません。
しかし、日本では住所を取得することが国民生活の前提となっている部分も多く、住所の取得が難しい場所に家を建てたり、移動生活を永続的に行うことも同様に困難となります。
そのため、日本でのタイニーハウスはどちらかと言えばセカンドハウスや別荘としての用途で建てる人が多かったり、両親の住む実家に住民票を置いたままでタイニーハウス生活を送るという人が多いようです。
ところが、昨今の異常気象が続く中、マイホームを失ってしまうような規模の天災も多く、アメリカ同様に家や物に縛られないタイニーハウスの価値観が注目され始めているのは間違いないようです。
デュアルライフという生活スタイルで、2つある住居の片方をタイニーハウスにしている人も多く、有事の際に最低限の健康的な生活が営める環境を持つことには大きな価値があるでしょう。
現在はトレーラーハウスやキャンピングカーのみでの生活は日本では難しいのですが、こちらも法整備などが進むことで住所を定めない生き方が出来るようになるかもしれません。
タイニーハウスの気を付けるべき注意点とは?

家を建てる上での初期費用が大幅に抑えられるのがタイニーハウスのメリットだと述べましたが、さすがに家の値段だけですべてが出来上がるわけではありません。
固定型であれば一般的な住宅同様、土地の取得にかかる費用、家を建てるための基礎工事、上下水道や電気などのライフラインの工事など、永続的に住むことを目的にすると避けられない出費は建物本体額以上にかかってくることと、固定資産税の対象となるため維持コストも考慮しておく必要があります。
移動型のトレーラーハウスの場合、建築物ではないため固定資産税などの維持コストはかからない反面、トレーラーハウスのメーカーから設置場所までの移動経路に制限があったり、大型のトレーラーハウスは自治体によって設置が出来ない地域があったりと、車両であることが扱いを難しくする側面があります。
特殊車両通行許可を申請するなど、運搬・設置費用だけで100万円以上のコストがかかることも珍しくないため、この点も事前に確認しておく必要があります。
また、住みたい土地が決まったとしてもその土地が「農地」となると容易に住むことが出来ない場合があることもあるため、一般的な住宅を選ぶよりも事前の計画性が必要となるでしょう。
まとめ:タイニーハウスとは?

先に述べたように、タイニーハウスは千差万別でこれといった難しい規定はありません。
しかし、分かりやすい規定が無いことで、空いている土地に適当に建ててしまったら法令違反になってしまったというケースや、後の法改正や条例の変更で住めなくなってしまったというケースもあるようです。
まだ整備が追い付いていない点も多々あるため、問題に直面することもあるかもしれませんが、多様性を求めるこれからの社会ではとても将来性のあるマイホームのスタイルだと言えるでしょう。
気に入った土地で手軽に新築のマイホームが建てられるという魅力は計り知れないものがあります。
もし、自分の生活スタイルがタイニーハウスという住環境にマッチするのであれば、全力で向き合ってみるのも良いかもしれませんね。
関連記事

【セカンドハウス用の賃貸を同じ名義で複数借りることは可能?】メリットや注意点をご紹介≫
