【リモート向け】バンライフとは?車中泊生活の実例紹介
自動車が別荘になる?若者に人気のバンライフとは?
近年、若者を中心に広がりをみせる「バンライフ」というライフスタイルを聞いたことはあるでしょうか?
バンとは英語の「VAN」のことで、主に貨物用の自動車を指す言葉です。
つまり、そのままの意味でバンライフとは「自動車生活」となるのですが、それだとキャンピングカーなどで生活するようなシーンを想像する人も多いでしょう。
しかし、キャンピングカーを使うのとは根本的に違うのがバンライフのポイント。
その新しいライフスタイルの在り方と、さまざまな魅力をご紹介します。
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自分の生活空間を車の中に作るというバンライフとは?
バンライフでの生活というと、ライフスタイルではキャンピングカーでの移動生活と大きく変わらない部分もあります。
しかし、キャンピングカーでは実現できない部分がバンライフでは実現できる事が多いのも事実です。
その違いが、バンライフは貨物用スぺースを生活空間にすることで、自分のライフスタイルに車を合わせるところをスタート地点にするところにあります。
一部はキャンピングカーのようにキッチンにしたり冷蔵庫やレンジのような家電を設置したりして使うこともあります。
しかし、こういった内装は自分の望んだ生活スタイルに合わせて組み込んでいくため、バンライフの車にはキャンピングカーのように「アレとコレを組み込んだらキャンピングカーです」といった決まりや定番のようなものはありません。
自分のライフスタイルの主になるものが何かによって、車の中に詰め込まれる内容は大きく変わってくるのです。
それでは、実際にバンライフを送る人の実例をご紹介しましょう。
バンライフの実例①「エクストリームスポーツ」
スポーツの中でも、特に過激なスポーツとして紹介されることの多いエクストリームスポーツには、自然の中で行われるものも多くあります。
サーフィン、スノーボード、ロッククライミングなど、自然を相手にするスポーツであるため、天候などによってそのスポーツができるかどうかが決まります。
サーフィンであれば、風や波の予報を頼りに良い条件が揃いそうな浜へ出かけることも多々あります。
スノーボードなら雪の量はもちろん、新たに雪が降った地域ほどそのスポーツをより楽しめます。
また、そういったエクストリームスポーツを行う姿を撮影し、その映像や写真を収入源としている人にとって、一時のチャンスは逃せません。
であれば、必要な荷物を車に乗せて、いつでもそのチャンスを拾うことができるように準備をし、より良い条件を求めて走り回ることができるバンライフが最適なライフスタイルとなってきます。
車内には必要な荷物を積んだり車中泊をするための横になれるスペースが必要ですが、機材を洗うためのシャワーや真水を溜めておけるタンクなどのいわゆる仕事道具に近い設備、あとは調理器具などがあれば当面の生活はできるでしょう。
こういったライフスタイルの場合、プレイヤーとしてスポーツを行う側の人も、それを撮影する側の人も、同じようにバンライフというライフスタイルがより仕事に適しているとも言えるでしょう。
バンライフの実例②「テレワーカー」
日本中どこに居ても、パソコンがあれば仕事ができるという人、仕事をする場所を定めないワークスタイルを送る人を「テレワーカー」と呼びますが、そういうワークスタイルの人にもバンライフはオススメです。
「テレワーカー」とは??≫キャンピングカーでも同じことはできるのですが、やはり車の大きさなどが問題になります。
例えば、全国各地の温泉を取材して回る記事を書くライターの仕事をしていた場合です。
秘境の温泉に行こうと思ったら道が狭くてキャンピングカーでは入れなかった、というのでは本末転倒です。
トンネルを抜けたり、橋を渡ったり、狭い山道を走ったりと、山間部を旅したことがある人には大きな車ではこういった移動が快適ではないという事はよくわかっていただけるでしょう。
あちこちを転々をしながら取材を続け、駐車場で記事を書いたり撮影した写真を編集したりすることもできます。
温泉地が山奥で通信用の電波が届かなかったとしても、車ですから電波の届くところまで移動すればすぐさま記事を投稿することもできます。
インターネット上の記事を書くウェブライターという仕事をする人には、このバンライフというライフスタイルが合う人も居るでしょう。
キャンピングカーとバンライフは違うの?
自動車での生活と聞いて、多くの方はキャンピングカーを使った生活をイメージするかと思います。
しかし、キャンピングカーには生活を送るうえで必要なモノが揃う反面、弱点があります。
それは、キャンピングカーそのものが一般的な自動車と比較して非常に大きなサイズとなることと、設備の充実した車両はかなり高価なものであることです。
特に車のサイズ問題は非常に大きく、狭い道の走行が困難であったり、立体駐車場などに入れなかったり、日本の車事情には正直言って合わない部分が多々あります。
また、車内は生活用に整備されていることで、荷物を積みづらかったり特定の用途には過剰すぎるという問題点が挙げられます。
これが、バンライフを送るうえで重要な問題点であり、バンライフにはキャンピングカーを用いることができない大きな理由になります。
バンライフにおける最大の問題は生活ゴミ?
洗濯物はコインランドリーで済ませることができますし、トイレも公衆トイレを探せば借りることはできます。
しかし、移動生活で出たゴミを捨てるとなるとなかなか簡単にはいきません。
一般的に、日常生活で出たゴミは自治体のルールに従って捨てるのが常識です。
自治体の指定するゴミ袋に入れたり、決められた集積所に出したりするのは社会生活におけるルールなのですが、転々と移動するバンライフではそのゴミの問題に直面します。
通常は自宅を拠点に、仕事の際だけ数日程度の移動生活を送る場合であれば、持ち帰ることで処理できるので大きな問題にはなりません。
しかし、何十日も移動生活を続けるとなると、どこかでゴミを捨てる必要が出てくるため、20年以上も前からキャンピングカーでの生活を推奨する日本RV協会でも、移動生活におけるゴミ問題は大きく取り上げられています。
コンビニや道の駅など、商業施設にあるゴミ箱は施設利用者のためのもので、ゴミを捨てることだけを目的に来るを許可していません。
ただゴミを捨てに立ち寄った場合、道端に捨てたのと同様に不法投棄として廃棄物処理法違反で罰せられてしまう場合がありますし、何より景観を悪くするとしてゴミ箱を撤去する施設がどんどんと増えています。
そのため、ゴミ箱が設置されている施設にゴミを捨てる場合、商業施設やガソリンスタンドであれば商品を購入するなどしてスタッフにゴミを捨てることを伝えるなどしておきましょう。
自分で選んで始めるライフスタイルが、社会的に悪者にされないような配慮をすることが大切です。
これからはバンライフを送る人がどんどん増える?
ここ数年で、さまざまなワークスタイルが増え、それと同時にライフスタイルが大きく変わっている傾向があります。
情報通信網の発達により、働く場所を選ばない働き方、リアルタイムで情報を発信する仕事など、数年前には想像もできなかったことを実現している人も多く見かけます。
バンライフは、2011年に元ラルフローレンのデザイナーだった「フォスター・ハンティントン」がインスタグラムで情報発信したことで広まり、日本では2019年ごろからそのブームに火が付きました。
自分のライフスタイルを発信したり、車中泊がしやすい場所を共有したりする情報サイトも公開され、着々とバンライフを送る人が増えています。
さらに、自動車メーカーも車中泊がしやすいような車を作ったり、メーカーの純正オプション部品で車内生活の快適さをアップできるようなものまで登場しているのですから、その勢いは止まる所を知りません。
ただし、新しいライフスタイルには法整備が追い付いていなかったり、世間との認識のズレによるトラブルなども付き物です。
もしこれからバンライフを始めるのであれば、自信をもって生活が送れるように社会のルールに従って満喫しましょう。
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賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア24年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。