【インフルエンザ予防接種は打つべき?】効果は発病予防だけじゃない!
【発病の予防だけじゃない】インフルエンザワクチン接種の効果!

インフルエンザの流行に備えるべくインフルエンザワクチンの接種が今年も始まっています。
ワクチンの接種によってどのような予防効果があり、どれほどの効果が見込まれるのでしょうか。
ワクチン接種についての基礎知識にも触れながら詳しく解説してゆきます。

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インフルエンザワクチンの接種がスタート

今年は新型コロナウイルス感染症と合わせての流行が懸念されているインフルエンザ。
例年冬のシーズンになると流行し、39度前後の高熱と全身の倦怠感、激しい頭痛などといったつらい症状が1週間ほども続き、重症化すれば死亡するケースもある恐ろしい病気です。
幸い現在のところ、昨年にくらべて全国的に感染者数が少ないという話もありますが、流行のタイミングはその年によってずれがあるので決して楽観できるものではありません。
インフルエンザウイルスへの有力な対抗策として、インフルエンザワクチンの接種が毎年希望者を対象に行われており、今年も10月からスタートしました。
先に述べた新型コロナウイルス感染症とあわせて流行が来ることへの懸念から今年はインフルエンザワクチンの需要が高いと予測されており、厚生労働省の発表によれば過去5年間において最大量である約6300万人分のワクチンの供給が行われる予定とのことです。
インフルエンザワクチンの接種は全国の医療機関で、生後6か月以上であれば基本的に誰でも受けることができます。
ほとんどの人は健康保険の適用対象とはならず自費診療となり、1回接種で3,000円前後、2回接種で5,000円前後の費用がかかるというのが一般的です(医療機関によって異なります)。
インフルエンザワクチンの接種によってできた抗体は一度接種すればずっと有効というわけではなく、効果が続くのは接種後5か月程度と見込まれています。
そのため毎年接種を受ける必要があります。
例年のインフルエンザ流行のピークが1月末~3月上旬あたりになるので、12月の上旬までにはワクチンの接種を済ませておきたいところです。
ワクチンの予防効果は?有効率って?

ところでこのインフルエンザワクチン、実際どれほどの効果があるのでしょうか。
これを客観的に示す数値として「有効率」というものがあり、6歳未満の小児を対象とした2015年~2016年シーズンの研究では発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%であるというデータが出ています。
間違えやすいのですが、これは「インフルエンザワクチンを接種した人の6割は発病しなくなる」という意味ではありません。
インフルエンザワクチンの効果――有効性の指標として「ワクチンの接種をしなかった人がインフルエンザにかかるリスクを基準として、ワクチンの接種をした人はインフルエンザにかかるリスクが相対的にどのくらい減少したのか」という見方がされています。
有効率はこの指標を数値化したものです。
厚生労働省の解説によると、インフルエンザの発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率が60%というのは次のようなことです。
①ワクチン接種をしなかった100人のなかで30人がインフルエンザを発病(=発病率30%)
②ワクチン接種をした200人のなかで24人がインフルエンザを発病(=発病率12%)
ワクチン有効率={(30-12)/30}×100=60%
少しわかりづらいかもしれませんが、ワクチンの接種をせずインフルエンザを発病した30人のうち18人――つまり60%はもしワクチンの接種をしていれば発病を防ぐことができた、という計算式です。
これを「ワクチンの接種をしなかった人がインフルエンザにかかるリスクを基準として、ワクチンの接種をした人はインフルエンザにかかるリスクが相対的に60%減少した」=インフルエンザワクチンの有効率は60%であると言い換えることができるのです。
ワクチンの一番の役割は重症化を防ぐこと!

先ほどインフルエンザワクチンの有効率の考え方を示したなかで「あれ?」と思われた方もおられると思います。
ワクチン接種をした人のうち12%はインフルエンザを発病しているというデータがあったからです。
先ほどの研究データは6歳未満の小児を対象としたものなので単純にすべての年代に当てはめることはできませんが、インフルエンザワクチンの接種を受けても1割ほどが発病しているというのは割合として少し多いように感じられたことでしょう。
実際のところ、発病の防止という点で言えばインフルエンザワクチンは、麻しん(はしか)や風しんのワクチンと比べると効果が高いものではありません。
これは厚生労働省も認めているところであり、長いこと型が変化していない麻しんや風しんに対してインフルエンザは毎シーズン流行の型が変化するという点が大きな原因になっています。
今シーズンはどの型のインフルエンザが流行するかを予測してワクチンを製造しなければならないという事情があるのです。
ですがそれは「インフルエンザワクチンの効果なんて大したことない」と語る理由にはなりません。
発病を抑える確かな効果を示すデータを否定できるものではありませんし、そもそもインフルエンザワクチンに期待されている、そして実際に担っている最も大きな役割は発病の予防とはまた別にあります。
重症化の防止です。
インフルエンザにかかった方の中には、脳症や肺炎などの合併症を起こし、入院による治療が必要になったり最悪の場合死亡してしまう方もおられます。
これが重症化です。
65歳以上の高齢者や呼吸器・心臓などに基礎疾患のある方は特に重症化のリスクが高いとされています。
今年はインフルエンザワクチンの接種に人が殺到することがあらかじめ想定されたため、こういった重症化のリスクが高い方々が優先してワクチンの接種を受けられるよう厚生労働省によって呼びかけがされました。
国内の研究によりますと、インフルエンザワクチンの接種によって肺炎・インフルエンザによる入院は65歳以上の一般高齢者で30~70%減少、高齢者福祉施設入所者で50~60%減少、高齢者福祉施設入所者のインフルエンザによる死亡は80%減少というデータが出ています。
インフルエンザワクチンが重篤化に対して高い効果を示していることが読み取れます。
さらにデータを引用すれば、ワクチンの接種により65歳未満の健康な人のインフルエンザ発病割合が70~90%減少、1歳~6歳の小児の発熱が20~30%減少と発病の防止効果もまったく低い水準ではないことがわかります。
インフルエンザの発病の予防。
そして発病してしまった後の重症化の予防。
2段構えでの予防という観点からインフルエンザワクチンの接種はできる限り受けておくことをおすすめいたします。
まとめ~皆の健康は皆で守る~

いかがでしたでしょうか。
今回はインフルエンザワクチンの接種について、「ワクチンに期待されている効果」という視点から見ていきました。
小学校低学年までの子供や65歳以上の高齢者・妊婦・呼吸器や心臓などに基礎疾患のある方・インフルエンザ患者に関わる医療従事者など、インフルエンザが発病した場合の重症化が懸念される方やインフルエンザ感染者との濃厚接触が見込まれる方はとくにワクチンの接種を受けることが推奨されています。
それ以外の方でも、もし発病してしまったら自分自身が苦しい思いをするだけでなく、上記のようなリスクの高い方々にインフルエンザをうつしてしまう可能性もあるわけですから、やはり可能な限りはワクチンの接種をしておいたほうが良いでしょう。
もちろん稀にショック症状やアナフィラキシーショックを起こしたりといったリスクがまったく無いわけではありませんし、アレルギーや持病によりワクチンの接種を受けられない場合もあります。
心配があれば、必ず事前に医療機関で相談してみてくださいね。
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