【花粉症対策】お家で出来る花粉対策方法!
賃貸でもできる花粉症対策
寒さも和らぎ、過ごしやすい日が増えてくると心配になるのが花粉症ですね。
春が近づくと天気予報でも連日花粉情報が流れるほど、その日その日の花粉の動向が気になる時期になります。
しかも花粉は外にいる時だけでなく、室内にいる時も油断できないのがやっかいです。そのため近年では、花粉症対策ができるマンションや住宅も登場しているほど。
今回は、賃貸住宅でもできる花粉症対策について解説します。
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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
花粉症とは
まずは花粉症についておさらいします。
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉によってくしゃみや鼻水、目のかゆみ、喉のイガイガなどのアレルギー症状を起こす病気です。特にスギ花粉による花粉症が多く現在、日本人の約4割がスギ花粉症と言われています。
主なアレルゲン物質として前述のスギ、ヒノキのほか、イネ、カモガヤ、ハンノキ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバなどがあります。
症状は鼻症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)、目の症状(かゆみ、涙、充血)、その他(喉のかゆみ・イガイガ、皮膚のかゆみ、まれに熱っぽい症状がでることも)など。特に鼻症状と目の症状が同時に出る方が多いです。
花粉が目や鼻から体内に侵入すると、体内にあるリンパ球が花粉を異物と認識し、IgE抗体という抗体を作りマスト細胞という細胞と結合します。その後、再び花粉が体内に侵入するとマスト細胞が花粉を追い出すためにヒスタミンなどのアレルギー誘発物質を放出し、前述のようなアレルギー症状をひきおこすようになります。
要するに、花粉症の症状は花粉というアレルゲン物質を体外に放出しようという、一種の防御本能とも言えますね。
花粉症は別名、季節性アレルギー鼻炎(結膜炎)とも言われます。花粉はある時期に集中してたくさん飛散するからなのですが、スギは主に2月中旬~4月中旬に多く、ヒノキは3月中旬~5月上旬ぐらいに特に多く飛散します。
他、イネは5月上旬から6月下旬、ブタクサは8月下旬から10月上旬が多く、「花粉症=春」とは限らないと言えます。
室内でなぜ花粉が?
外出時は花粉が飛散しているのでマスク着用、眼鏡をかけるなどの対応は必至ですが、実は花粉が飛散していない室内でも花粉対策は必要となります。
なぜなら、花粉は窓からの侵入や衣服などへの付着で侵入してしまうからです。
開けた窓
窓を開けた時に、外で舞っている花粉が侵入しやすいです。花粉は上に舞う性質があるため、高層マンションでも油断できません。
外出から帰宅後の衣服
外出時に衣服や髪などに付着し、帰宅後室内でコートやジャケットなどを脱いだ時に花粉が飛散して侵入することも多いです。
洗濯物
衣服と同様に気をつけたいのが洗濯物です。できればこの時期は室内干しにしたいところ。
換気扇
空気をキレイにしてくれそうな換気扇が、花粉を侵入させてしまうなんて信じにくいですが、室内の空気を出す分、外気を取り入れるしくみとなっているので、当然花粉を侵入させる原因となりえます。
室内に花粉を入れない方法
では、室内に花粉を侵入させないようにするには、どのような対策がいいでしょうか。
外出から帰ったら
上着は室内に入る前に脱ぎ、衣類に付着した花粉を払い落とすのがいいでしょう。髪もなるべく外にいる間に手で払っておきましょう。その時、勢いよく払い落とすと再び花粉が舞い上がるので、やさしく払うようにするのがポイントです。忘れがちなのが外出時に持って行ったバッグ。もちろん付着しているのでこちらも優しく払っておきましょう。
また、外出前の話になりますが花粉が付着しにくい滑らかな素材の服をえらんで着る、外出前に花粉除去スプレーを衣類にかけてから外出すると、帰宅時に花粉を払い落としやすくなります。
布団の干し方
天気のいい日があると布団を干したくなりますね。
花粉を防ぎながら布団を干すには、布団を干した後黒いゴミ袋をかぶせ→取り込む前にゴミ袋をはずす という方法があります。黒は熱を吸収するので、夜はほかほかの布団で寝られますよ。
または布団を取り込んだ後、掃除機で花粉を除去するという方法も。
気をつけたいのは、布団たたきで布団をたたかないこと。
布団たたきでたたくことによって、布団の繊維の中に花粉が入り込んでしまい、かえって花粉の侵入を許してしまうことになります。
洗濯物は室内で
洗濯物はなるべく天日で干したいですが、この時期は洗濯物に花粉が付着しやすいので、できれば避けたいところ。
でもどうしても外に干したい場合や、外に干すしか選択肢がない場合は、洗濯物を取り込むときに洗濯物を軽く払って取り込むようにしましょう。それだけでも多少、花粉の付着がマシになります。もちろん洗濯物を取り込む人は衣服や髪についた花粉を払い落とすことも忘れずに。
ベランダで干す場合は必ず、素足や靴下のみの足で出ないこと。ベランダの床にもたくさんの花粉が落ちています。足の裏に花粉がついてそのまま室内に侵入してしまう恐れがあるので、必ずサンダルなどを履いて出るようにしましょう。
可能であれば室内で干すのが望ましいです。室内干し用の洗剤を使用することで室内干しした洗濯物のニオイを防ぐことができます。乾きが不安であれば、洗濯機についた乾燥機能や布団乾燥機の衣類乾燥機能を利用する、コインランドリーで乾燥のみ行うなどの方法があります。
もしご自宅に浴室乾燥があればぜひ活用しましょう(電気代が少し気になりますが・・・)。
窓を開けての換気の仕方
新型コロナの影響で今は、お部屋の換気は必須課題ですよね。
窓を開けて空気を入れ替える際、レースカーテンを閉めて窓を開けると花粉の侵入をかなりカットできます。レースカーテンを頻繁に洗濯する必要が出てきますが、もっとも手っ取り早い方法です。
また、網戸に花粉防止フィルターを貼るのも花粉を防ぐことができます。
窓を開ける時間も考慮しましょう。できれば短時間でということと、花粉の飛散が多い時間帯(11時~14時)を避けることを忘れずに。
換気扇にフィルター
換気扇の吸気口にフィルターをつけ、花粉の侵入を防ぐのも効果があります。
侵入した花粉を出す方法
いくら花粉が侵入しないように気を配っても、まったく花粉を侵入させないことは不可能です。
では、侵入した花粉をどう始末すればいいでしょうか。
朝に床掃除
室内に入り込んだ花粉は床にたまります。なので朝、フローリングワイパーや雑巾などで床を拭き掃除するのがおススメです。掃除機は花粉を舞い上がらせてしまうのであまりおススメはできません。
空気清浄機を活用
空気清浄機を使うポイントは、「効率的に花粉を除去する」こと。
空気清浄機は、空気の動きがあって初めて空気清浄機能が発揮できます。なので、その特長を生かした使い方をすることで効率よく花粉を追い出すことができます。
外出から帰った後は玄関に空気清浄機を持っていき、ある程度時間がたったら部屋に移動させ、エアコンの風向きに合わせて設置する、窓や出入り口のそばに置くなど工夫するといいでしょう。
その症状、本当に花粉症ですか?
「鼻水、くしゃみ、目のかゆみが季節関係なくずっとあるんだけど・・・」
こんな方も少なくないかもしれません。
季節を問わず年中症状がある場合は、複数の花粉症が重なっているか、またはハウスダストなど別のアレルゲンを原因とする症状の可能性があります。
もし、ハウスダストが原因であれば、別の対策が必要になります。
例えば窓は頻繁に開けて換気をする、布団などの寝具は積極的に干す、衣類やカバー、シーツなども頻繁に洗濯をする、そしてこれらはなるべく天日干しをする・・・などです。花粉症対策とは微妙に違うので注意してください。
花粉症対策賃貸って何?
最近はマンションなどを中心に花粉対策の設備を標準装備にしているところが登場し始めました。 各部屋の外気口にエアフィルターが標準装備されているところや、エントランスに花粉を飛ばしエアシャワーを設置しているところなど。
賃貸住宅ではまだまだ数は少ないですが、いずれはこのような設備を置くところが増えてくるかもしれませんね。
【花粉症対策】お家で出来る花粉対策方法!まとめ
以上、住宅においての花粉症対策について解説しました。
花粉は家に入る前にできる限り除去すること、侵入した花粉は舞い上がらないように静かに除去するのがポイントです。
そして、本文では触れにくかったのですが、外出時のマスク着用(新型コロナの影響でもうすでに定着している習慣とは思いますが)、花粉防止グッズの活用、帰宅後の鼻うがいなどもぜひ併用して、花粉に負けない春を過ごしましょう♪
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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。