最初から部屋の床にカーペットが敷かれている物件
賃貸住宅の床といえば、フローリングか畳が多いでしょう。
またはクッションフロアと呼ばれている塩化ビニールの床の物件も存在しています。
他にも最初から部屋の床にカーペットが敷かれている物件があるのですが、どのような特徴があるのか見ていきましょう。
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担当者:安達竜哉
特技は少林寺拳法!趣味は愛車のお手入れです!奈良の不動産情報に詳しい私が賃貸情報や暮らしに関する事などお役立ち情報を配信していきます。
どのようなカーペットが敷かれているのか
床全体がカーペットの物件というのが少数ながら存在しています。
では、どのような種類のカーペットが敷かれているのかというと、大きく分けるとロールカーペットとタイルカーペットになります。
ロールカーペットというのは、最初はロール状に巻かれているのが特徴で、部屋の形状によって切り取りが可能になっています。
継ぎ目が少なくなるため、デザイン性に優れていますし、踏み心地もよいと言えるでしょう。
タイルカーペットというのは、ゴム性の裏地にカーペットの生地が貼り付けられており、大きさも50センチの正方形の物が多くなっています。
部屋に敷き詰めていくようになるので、タイルのような感じになることからこのような名前になっているのです。
どちらにするのかはその人の好みで決めて問題はありませんが、賃貸住宅で最初から部屋の床にカーペットが敷かれていた場合には、入居者の一存で勝手に剥がしてはいけません。
カーペットが敷かれている賃貸住宅のメリット
数は少ないのですが、最初から部屋の床にカーペットが敷かれている賃貸住宅もあります。
では、床にカーペットが敷かれていることで、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
主なメリットとしては「下の階に音が響きにくい」「ホコリがあまり舞い上がらない」「床の冷たさを軽減できる」「滑りにくい」「物を落としたときに壊れにくい」「布団を敷いたときに床の硬さを感じにくい」などがあります。
下の階に音が響きにくい
賃貸住宅の多くはマンションやアパートといった集合住宅です。
集合住宅でトラブルになりやすいのが騒音問題なのですが、床がカーペットになっていることで、下の階に音が響きにくくなるというメリットがあります。
もちろん全く響かないわけではないので、故意に大きな音を立てて歩くのは避けましょう。
特に夜間家事を行うことが多い人、昼夜が逆転している人にはおすすめです。
最近はリモートワークが増え、ずっと自宅にいる人も多いので、自宅にいる時間が長い人には大きなメリットとなります。
ホコリがあまり舞い上がらない
カーペットが敷かれている場合のメリットには、ホコリが舞い上がりにくいことも挙げられます。
カーペットが敷かれていることでホコリが舞いやすいのではないかと思う人もいるでしょうが、カーペットは繊維がホコリを取り込んでくれることから、ホコリが舞いにくくなるのです。
ホコリが舞いにくいからと言って、掃除をしなくてよいわけではありません。
舞いにくいというだけで、掃除をしなければどんどん蓄積されていくので、掃除は頻繁に行いましょう。
床の冷たさを軽減できる
カーペットのメリットが活きてくるのは寒い季節です。
なぜならカーペットが敷いてあることで、床の冷たさを軽減できるからです。
最近は畳ではなくフローリングの賃貸住宅が多いので、室内でも靴下を履く人や、スリッパを常に履いている人もいるでしょう。
床がカーペットであれば、フローリングに比べれば冷たさをある程度軽減できるので、より快適な生活をすることができます。
滑りにくい
畳の床であれば滑ってしまうことは少ないでしょうが、フローリングやクッションフロアの場合には、比較的滑りやすくなっています。
特にスリッパや靴下を履いている場合には、より滑りやすくなるでしょう。
それに比べてカーペットの床であれば、畳よりも滑りにくくなるので安全性が増します。
しかもクッション性があるので、足腰の負担も少々軽減されるでしょう。
高齢者や足腰の悪い人がいる場合には、カーペットが敷かれている物件を選ぶのもおすすめです。
物を落としたときに壊れにくい
カーペットは若干ではありますが、クッション性があるのが特徴です。
そのため、割れやすい物を落とした場合に、フローリングやクッションフロアに比べて割れてしまう可能性が低くなります。
もちろんある程度高いところから落とせば割れてしまうこともありますし、足に落としてしまえばケガをすることもあるので、落とさないように気を付けることも重要です。
布団を敷いたときに床の硬さを感じにくい
最近はベッドで寝る人が増えていますが、直接床に布団を敷いて寝る人もいるでしょう。
畳であれば特に問題はありませんが、フローリングやクッションフロアの場合には、床が硬くて体が痛くなることもあります。
しかし、カーペットが敷かれていれば、直接床に布団を敷いて寝てもそれほど硬さを感じることがないので、より快適に睡眠を取ることができるでしょう。
カーペットが敷いてあっても硬さを感じる場合には、マットレスを敷くなどの対策が効果的です。
カーペットが敷かれている賃貸住宅のデメリット
いろいろとメリットが多いカーペットが敷かれている賃貸住宅ですが、メリットもあればデメリットも存在しています。
どのようなデメリットがあるのかというと「飲み物をこぼすと掃除が大変」「家具の跡が残りやすい」「髪の毛やホコリが取りにくい」「ダニの発生確率が上がる」などがあります。
飲み物をこぼすと掃除が大変
子供がいる家庭では、ジュースなどを床にこぼしてしまうこともあるでしょうが、カーペットの上に液体をこぼしてしまうと、掃除がとても大変になります。
すぐに拭き取っても跡が残りやすいですし、しっかりと拭き取ったつもりでいても、実際にはきちんと拭き取れていないこともあります。
液体をこぼしたら、まずきちんと乾くまで水分を取り除き、さらに水を少量湿らせて、再び水分をしっかりと取るという作業が必要になります。
それでも完璧にきれいになるとは限らないので、液体をこぼさないように注意しないといけません。
家具の跡が残りやすい
カーペットは部屋の全面に敷かれているのが一般的なので、家具を置くときにもカーペットの上に置くようになります。
そうすると家具の跡が付いてしまうことが多いので、重たい家具を置くときには間にクッションになる物を敷くなどの対策が必要です。
もし直接カーペットの上に重い家具を置いた場合には、タオルをお湯で濡らし、へこんだ部分の上にタオルを乗せて温風をあてます。
もしくはアイロンを使ってスチームをかけ、ブラシで起毛するなどの方法もありますが、カーペットの素材によっては効果がない場合もあります。
髪の毛やホコリが取りにくい
カーペットはホコリが舞い上がるのを抑えてくれるというメリットがありますが、舞い上がるのを抑えているということは、ホコリが蓄積されているということを意味しています。
しかもカーペットはホコリや髪の毛などを絡めてしまうため、掃除をしてもしっかりと取れないことが多いのです。
そんなときには普段よりも強いパワーでゆっくりと掃除機を動かす、粘着シートなどで何度も掃除をするなどの対策が必要です。
ダニの発生確率が上がる
カーペットが敷かれている物件で、最も厄介なデメリットと言っても過言ではないのが、ダニが発生しやすくなることです。
カーペットは気密性や保湿性に優れているので、風通しが悪くて高湿度になりやすいです。
しかも掃除をしても完全に汚れを除去するのが難しいので、ダニが発生しやすい環境が整いやすいと言えるでしょう。
そのため、頻繁に掃除を行うことや、部屋の換気をしっかりと行う必要があります。特にアレルギー体質の人は要注意です。
【初めから部屋にカーペットが敷かれている物件】まとめ
賃貸住宅によっては、最初から部屋の床にカーペットが敷かれている物件もあります。
カーペットの床は滑りにくい、寒さを軽減できる、下の階に音が響きにくいなどたくさんのメリットがある反面、ホコリや髪の毛などが溜まりやすい、ダニが発生しやすいなどのデメリットもありますが、しっかりと掃除をすることで防げるデメリットも多いです。
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担当者:安達竜哉
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