「半屋外」インナーテラスってどんなもの? メリット・活用法は?
バルコニーやベランダのような空間の一形態として、インナーテラスというものがあります。
これは一体どういったものなのでしょうか。
バルコニー等とどんな違いがあるのかやインナーテラスであるメリット、空間の有効な活用方法など詳しく解説していきます。
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担当者:木原一憲
趣味は休日バイクでツーリングすること!不動産キャリア20年以上の経験と奈良生まれ奈良育ちの知識を活かし奈良の情報を語ります!
「インナーテラス」とは?
まず、インナーテラスとはどういったものなのでしょうか。
わかりやすいようにざっくりと言います。
みなさん「テラス」「バルコニー」「ベランダ」と言われて漠然とイメージされるものがあると思います(それぞれの詳しい定義は後述いたします)。
インナーテラスは、テラス・バルコニー・ベランダのような空間が室内に設けられている場所だと思っていただければよいでしょう。
普通のテラス等との最大の違いは壁や屋根・窓に囲まれていること。
ですが他の部屋とはサッシや引き戸で空間が分けられており、半屋外のような扱いになっています。
自然光をふんだんに取り入れられる空間でありながら風雨に晒されないため、天候に関わらず安心して洗濯物を干せるところとして活用したり、テーブルや椅子を置いてコーヒーや紅茶を楽しみながらリラックスできる場所にしたり――はたまた室内であることを活かして居住スペースにしたり、アイデア次第で様々な使い方ができます。
テラス・バルコニー・ベランダとはどう違うの?
すでに触れましたが、インナーテラスは室内にあるのに対して、ベランダ等は屋外にあるものです。
テラス・バルコニー・ベランダはどれも建物の外に張り出した空間で、おのおのよく似た存在でごっちゃにされやすいものの、細かな違いがあります。
テラスは1階部分に設けられた屋根のないスペースのこと。
屋根やひさしがなく、地面に接していることがテラスと呼ばれる条件です。
同じく屋根のないスペースで2階以上にあり、落下防止の手すりや柵が設けられているのがバルコニー。
構造上、すぐ上の階のバルコニーの裏側が屋根のようになっていることもありますが、この構造はルーフバルコニーと呼ばれています。
そして、専用の屋根やひさしが設けられていればベランダと呼ばれます。
屋根つきなら階数に関わらずベランダと呼ばれる一方、1階であれば屋根があってもテラスであるという定義づけがなされている場合もあります。
インナーテラスにはメリットがたくさん!
インナーテラス付きのお部屋に住むメリットをいくつかご紹介します。
①天候に左右されず洗濯物を干せる
インナーテラスは基本的に、自然光がたっぷりと入る空間として設計されているので、洗濯物を干すのに適しています。
なおかつ壁や窓で外と隔てられた空間のため、雨風に晒される心配もありません。
急な雨の心配をすることなくお洗濯ができるのは大きなメリットです。
②花粉・虫に侵入されない
春のスギ・ヒノキなど、時期によって活発化する花粉の飛散。
花粉症の方ですと、飛散状況によっては洗濯物を干しにちょっと外に出るだけでも症状が出てしまうこともあります。
外に干していると付着する花粉もまた、症状を引き起こす頭の痛い存在です。
インナーテラスならば、雨風のみならず花粉が侵入してくることもありません。
洗濯物を干す際に花粉に晒される心配も、洗濯物に花粉が付く心配もないのです。
おまけに、虫の侵入も防げるので洗濯物に虫が付くこともありません。
また、換気扇のついたインナーテラスであれば風雨や花粉・虫の侵入を防ぎながら空気を循環させることができるので、部屋干しのいやなにおいの発生を避けることも可能です。
③居住スペースと洗濯干しスペースを分離できる
急な来客。室内干しにしている洗濯物を見られてしまう……。
引き戸や可動式のスクリーンが設置されているインナーテラスなら、そんな心配もありません。
戸やスクリーンを閉めてしまえば居住スペースからは洗濯物を干しているインナーテラスの様子が見えなくなります。
このように、簡単にスペースを分けて活用することができるのもインナーテラスの魅力です。
④断熱効果を高めて冷暖房の効率がよくなる
インナーテラスと居住スペースを区切ることができるメリットは他にもあります。
冷暖房の効率アップです。
インナーテラスがあることで、居住スペースと屋外との間に空間をひとつ挟むかたちになります。
これにより外の暑さや寒さが居住スペースに伝わりづらくなります。
断熱効果を高めるために窓を二重構造にすることがありますが、つまりそれと同じ状態を作り出せるのです。
断熱効果が高まることで冷暖房のロスも少なくなり、効率的に室温をコントロールすることができます。
⑤空き巣などが侵入しづらい
防犯性が高いこともインナーテラスの重要なメリットです。
通常のベランダやバルコニーはその構造上、空き巣などが外にせり出した部分を足がかりにして侵入してくる懸念があります。
一方でインナーテラスは室内にあるため、外から足をかけられる構造ではありません。
よって、ベランダやバルコニーよりも外部からの侵入に強いと言うことができるでしょう。
インナーテラス たとえばこんな活用法も……
洗濯物を干す以外にも、インナーテラスの有効な活用例をまとめてみました。
ガーデニングの空間に
インナーテラスはガーデニングを楽しむのに適しています。
雨風が入ってこず天候の影響をうけにくいため日々のお世話がしやすいのと、植物を荒らす害虫が侵入してこないのでその駆除に気を揉む必要もありません。
外敵が入ってこず日当たりのよい空間は、植物にとってもよい環境と言えるでしょう。
②テーブルやソファを置いて読書もできるリラックス空間に
居住スペースと区切られたインナーテラスは、ゆったりとした時間を過ごすのにもぴったりです。
テーブルを置いたりソファを置いたりして、読書やティータイムを楽しめる場にすれば、日ごろの疲れも癒されることでしょう。
時には引き戸を閉め切って、じっくりと作業に集中するスペースにするのも良いですね。
③子どもの遊び空間に
お子さんがおられるご家庭では、子どもを遊ばせる場所の確保は大切ですよね。
インナーテラスなら居住スペースからお子さんに目を届かせやすいので安心して遊ばせられますし、屋外向きの多少大がかりな遊び道具を置くのにも適しています。
また、引き戸などで仕切りを設ければ、おもちゃが居住スペースに散乱するのを避けることもできます。
安全性が高く、なおかつ自然の光に満ちた環境でのびのびとお子さんを遊ばせることができますよ。
まとめ~インナーテラス付きの賃貸をお探しなら~
いかがでしたでしょうか。
今回はインナーテラスについて見ていきました。
屋内と屋外の中間のような場所で、生活スタイルや趣味に応じて幅広い活用法がある魅力的な空間。それがインナーテラスです。
通常のベランダやバルコニー付きの物件に比べると数は限られてきますが、インナーテラス付きの賃貸住宅というものもございます。
ご興味があればぜひ一度、『賃貸のマサキ』までご相談ください。
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