【最新版】鉄塔や電波塔付近は健康に悪い?2つの違いや電磁波について解説!
鉄塔や電波塔付近の賃貸物件は、近くに住むと健康に悪い?鉄塔と電波塔の違いって何?詳しく解説!

個々の建物によって、賃貸物件の周辺環境は様々です。
中には、近くに鉄塔や電波塔が立っている物件もあります。
このような物件について「条件は理想的だけど、電磁波を発する建物の近くに住んで健康に被害を受けないか心配」
「健康上のこと以外にも何かデメリットがあるのかな?」等、不安に思っている方もいるかもしれません。
要点まとめ
鉄塔や電波塔の近くに住んでいると、健康に影響はあるの?
電磁波による健康への明確な悪影響は現時点では確認されていませんが、気になる場合は最新情報をもとに検討しましょう。
①「電磁波」とは放射線・電波・電磁界などの総称で、スマートフォンや電力設備からも日常的に発生している
②鉄塔や電波塔の近くに住むデメリットとして、景観への影響や、電磁波に対する心理的な不安が挙げられる
③一方で避雷針になってくれるなどのメリットもあるため、慎重に判断することが大切
この記事では、そもそも鉄塔と電波塔の違いとは何か、鉄塔や電波塔付近の物件に住んでも健康上の問題はないのか、鉄塔や電波塔付近に住むことにはメリットもあるのかどうか等について、詳しく解説します。

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賃貸専門家:安達竜哉
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士の資格保有。特技は少林寺拳法とお部屋探し。奈良の不動産業界で16年以上、単身からファミリーの方など、年間で200部屋以上の仲介実績。特に奈良市内のマンション名を出して貰えれば殆どわかる自信あり。奈良市の賃貸事情に詳しい安達による、暮らしに関するお役立ち情報をお届け。


そもそも鉄塔と電波塔の違いって?

鉄塔とは?
鉄塔とは、鉄製の骨組み構造から構成される細長い建造物のこと。
灯台や消防の望楼として用いられる鉄塔もあるため「鉄塔がある」というだけでは、電磁波(電磁界(※))を発する施設かどうかはわかりません。
鉄塔のうち、送電線を支えるものが「送電鉄塔」と呼ばれます。
使用場所(家庭で使うのか、大きな工場や施設で使うのか等)によって適切な電圧は異なるため、発電所でつくられた電気はそのまま使われず、変電所に送られて電圧が変えられています。
送電線は、発電所と変電所の間や、変電所間をつないでおり、電気の供給に不可欠なものです。
携帯電話の電波を送受信している「基地局」も、鉄塔の一つです。
(※)「電磁波」とは、レントゲン撮影に使われる「放射線」や、テレビ・ラジオ・スマートフォン等で利用される「電波」電力設備等から発生する「電磁界」などの総称。
送電線などの電力設備等から発生する電磁波については、周波数が低く波として考える必要がないために「電磁界」という名称が用いられている。
電波塔とは?
電波塔とは、テレビやラジオ放送の電波を送信する塔のこと。
テレビ放送のための電波塔を「テレビ塔」ラジオ放送のための電波塔を「ラジオ塔」と呼ぶこともあります。
エッフェル塔や東京スカイツリー、名古屋テレビ塔や福岡タワーも電波塔です。
電波塔の定義にあてはまっていて「鉄製の骨組み構造から構成される細長い建造物」であれば「電波塔」であり「鉄塔」でもあると言えます。
電磁波を発する鉄塔や電波塔の近くに住んでも、健康上問題はないの?

結論から言えば「リスクがまったくないとは言い切れないので、個人の考えに応じて選択するしかない」ということが現状です。
世界保健機関(WHO)の見解によれば「国際的なガイドラインを下回っている強さの電波であれば、健康に悪影響が発生する証拠は今のところない」とのこと。
日本でも、国際的なガイドラインと同等の「電波防護指針」が作成されており、この指針で危険な値とされる電磁波が発せられる場所は一般の人が立ち入ることができないような措置を採る(柵を設置するなど)よう、電波法で義務付けられています。
しかし、日本が設けている規制上限(電磁界の上限値)は韓国・ドイツ・スイスなどが設けている値よりも高いことや、総務省が設けた「生体電磁環境に関する検討会」の報告書は長期的な影響(発がん性があるか等)について
「長期的影響の存在を示す科学的証拠は現時点で見つかっていないものと認識する」と表現していることなどから、はっきり安全だと確信することは難しい状況にあります。
不安な気持ちが健康状態に影響しやすい方の場合、こうしたリスクがあることを心配することで体調を崩してしまう可能性もあります。
日常的に使用しているスマートフォンも電磁波を発しているため、鉄塔や電波塔のそばに住まなくても電磁波の影響を一切受けずに暮らすことは困難ですが、リスクはなるべく減らしたいと考える方もいるでしょう。
また、フランス政府が実施した研究報告では、子供や持病がある方など特に環境に影響されやすい人にはより一層の配慮が必要だと勧告されています。
鉄塔や電波塔の近くに住むかどうかは、ご自身や同居される方の性格や体質などを考慮して、慎重に決めましょう。


電磁波を発する鉄塔や電波塔近くの物件に住むことの他のデメリットって?

景観に影響がある
家の窓から景色を見渡したとき、大きな塔があると開放感が得にくくなるかもしれません。
家で過ごす際も景色を見てリラックスすることが習慣になっている人や、風景を写真に撮ることが趣味だという人は、事前に生活への影響をよく検討した方が良いでしょう。
ドローンやラジコンを使う場合、制限がある
国土交通省航空局が発表している「無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン」には、電波塔付近などを飛行することについて「電波障害等により操縦不能になることが懸念されるため、十分な距離を保って無人航空機を飛行させてください」と記載されています。
操縦不能になった無人航空機が通行人や走行中の車の上に落ちてしまうと、大きな事故に発展してしまう可能性もあります。
日常的にドローンやラジコンを使っている人は、特に注意が必要です。
鉄塔や電波塔近くの物件に住むことにはメリットもある?

(送電鉄塔が近くにある場合)避雷針になってくれる
鉄塔自体が背の高い大きな金属であるためそもそも雷が落ちやすいのですが、送電鉄塔については落雷の影響による停電がなるべく発生しないよう、雷が持つ電気を大地に逃がしたり放電を促進したりするための様々な工夫がされています。
近くに高い建物がない場合は自宅の屋根等に雷が落ちる心配もありますが、送電鉄塔の近くに住んでいればこうした被害が生じる可能性は低くなります。
【鉄塔や電波塔付近は健康に悪い?】まとめ

この記事では、そもそも鉄塔と電波塔の違いとは何か、鉄塔や電波塔付近の物件に住んでも健康上の問題はないのか、鉄塔や電波塔付近に住むことにはメリットがあるのかどうか等について、解説しました。
・「鉄塔」とは単に鉄製の骨組み構造から構成される細長い建造物を指すため、電波とは無関係の場合もある。
・鉄塔の中には、送電線を支える「送電鉄塔」や携帯電話の電波を送受信している「基地局」など、電磁波を発する施設もある。
・「電波塔」とは、テレビやラジオ放送の電波を送信する塔を指し「鉄塔」と「電波塔」両方の定義を満たすものもある。
・「電磁波」とは、レントゲン撮影に使われる「放射線」やスマートフォン等で利用される「電波」電力設備等から発生する「電磁界」などの総称である。
・日本も国際的なガイドラインに応じた強さの電波の規制上限が設けられているが、電磁界を発する鉄塔や電波塔の付近に暮らすことの長期的な影響について、まだ安全だと確信できる証拠はない。
・持病がある場合や子供がいる場合、不安な気持ちがあると体調を崩しやすい場合は、慎重な判断が必要。
・鉄塔や電波塔の近くに住むことを検討する際は、景観への影響やドローン・ラジコン運転への影響についても考えておくと良い。
・送電鉄塔が自宅近くにある場合は、放電のための工夫がされている鉄塔が避雷針になってくれるため、雷が自宅に落ちる心配が少なくなるというメリットがある。
電磁波が人体に及ぼす影響についての研究は日夜進められています。
電波塔や送電鉄塔などの近くに気になる賃貸物件をみつけた際は、最新の情報を確認した上で検討を進めると良いでしょう。


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