【日当たりの悪さで健康被害に】不眠・抑うつ気分回避の対策を!
【不眠・抑うつ気分】日当たりの悪いお部屋では健康被害に注意!

日当たりの悪いお部屋に住むことによって、精神面や身体面で様々な健康被害のリスクが高まると言われています。
実際にどのような健康被害が起こりうるのでしょうか。
日当たりの悪いお部屋に住む場合はどう対策をすれば良いかも含め、詳しく解説してゆきます。

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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:出口晏奈
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健康的な生活には日光が必要!

自分や家族が住まうお部屋を選ぶうえで大切にしたい条件は様々あると思います。
物件の建つ場所だったり家賃だったり、お部屋の設備だったり……。
どれも大事なことですが、ひとつ忘れてはならないのが「日当たり」です。
お部屋が北向きにあったり周りの建物に光をさえぎられていたりすると、お部屋にあまり日光が入らない、いわゆる「日当たりの悪いお部屋」ということになります。
一応、日当たりの悪いお部屋は良いお部屋に比べて家賃が安い場合があるとか、日光によって家具などが日焼けや劣化するのを避けることができるとか、暑い季節に比較的涼しく過ごせるとか、良い面を挙げようと思えば挙げることもできます。
しかし、やはり正直なところ日当たりが良くないことによるデメリットはたくさんあります。
・お部屋に湿気がたまりやすくジメジメする。
・昼間でも暗い、余分に照明をつけなければならず電気代がかかる。
・室温が上がりづらいので冬は寒い。
こういった点もそうですし、日当たりが悪いお部屋に住むことによって一番気をつけなければならないのは健康面への影響です。
人間は基本的に日光を浴びて生活をするようにできていますので、お部屋の日当たりが悪く日光を十分に浴びることができないと、身体や心の健康にとって良くない影響が出てしまう可能性が考えられます。
日当たりの悪いお部屋に住むことによって起こりうる健康被害をまとめてみましょう。
日当たりが悪いとどんな健康被害が起こりうるの?

体内時計が狂う
人間の身体には体内時計という仕組みがあります。
体温や血圧・自律神経の調節、臓器の働きの調整、ホルモンの分泌など人体における様々なタイミングをコントロールし、生体リズムを整えるのが体内時計です。
人間が日中は活動しやすい状態になり、夜は休息状態になって自然に眠ることができるという、整った一日のサイクルを持って生活を送れるのは体内時計のおかげなのです。
ひとたび体内時計が狂ってしまうと、夜にきちんと眠れなくなり朝もスッキリと起きられず、日中ずっと頭がぼんやりして活発に動けない・食欲が出ないなど体にたくさんの良くない影響が出てきます。
肥満や糖尿病・発がんのリスクが高くなるという指摘もあります。
体内時計は24時間~25時間という周期を持っており、一日24時間からずれた分が毎朝リセットされるという仕組みになっています。
このリセットが上手くいかないと体内時計が狂う原因になります。
そしてリセットに必要な条件が、朝に日光を浴びることなのです。
日当たりの悪いお部屋に住むということはつまり、体内時計が狂う原因になりうるのです。
人間が健康的に活動するのを支える基礎となる部分への悪影響は、見過ごすことができませんね。
気持ちが安定しづらく・落ち込みやすくなる
日光を十分に浴びられないと、精神面にも良くない影響が出てきます。
冬場になると、気分が落ち込みやすくなったり、身体がだるく疲れやすくなったりする「うつ病」に似た症状(抑うつ気分)を訴える方が増えてきます。
これは季節性情動障害――通称・冬季うつと呼ばれるものです。
この季節性情動障害は、日光を浴びている時間との関係が指摘されています。
冬場は日照時間が短く、また気温が低いため外に出て日光を浴びる時間が少なくなり、その結果うつ病のような状態になるということです。
雨が続く時期にも同じような状態になりやすいという話もあり、そこからも日光を浴びないことと精神面との関係をうかがうことができます。
人間の脳内に分泌される色々な物質のひとつに「セロトニン」というものがあります。
セロトニンはホルモンの一種で、精神を安定させ心に安らぎを与えてくれる作用があります。
このセロトニンの生成に大きく関わるのが日光なのです。
日光を十分に浴びることができないとセロトニンの生成量が少なくなり、精神が安定しづらくなって、酷くなるとうつ病のような状態になってしまうというわけです。
日当たりの悪いお部屋に住むことによって日常的に日光を浴びる機会が少なくなってしまうと、脳内のセロトニンが不足し、季節・時期を問わず気持ちが安定しない・落ち込みやすい・疲れやすいといったような症状に悩まされる恐れがあるのです。
骨粗しょう症のリスクが高くなる
精神面だけでなく身体面でのリスクもあります。
人体にもっとも多く含まれるミネラルはカルシウムで、大半は骨や歯の主成分となり、あとは筋肉の収縮や血液の凝固・ホルモンの分泌などに関わっています。
体が正常に機能するのに欠かせないものです。
このカルシウムの吸収を助ける働きをするのがビタミンDなのですが、ビタミンDを体内で生成するのには日光に含まれる紫外線を浴びる必要があります。
日光を浴びる機会が少ないと体内のビタミンDが不足することになり、食事などで摂取したカルシウムがうまく吸収されない状態に陥ってしまいます。
そうすると人体は身体機能の調整に関わるカルシウムの不足を、骨を溶かし出しその成分を利用することで補うようになります。
その状態が続くと、骨がスカスカになり骨折しやすくなる「骨粗しょう症」になってしまうというわけです。
日光を浴びづらい環境ではこのリスクが高くなるということですね。
カビの大量発生により起こる
日当たりが良くないとお部屋に湿気がたまりやすくなるというのは先ほど触れましたが、それによって引き起こされうる健康被害もあります。
原因はカビの発生です。
ジメジメと湿気がたまりやすい環境は、カビの好む条件が整った環境でもあります。
結果、カビの大量発生を招いてしまうのです。
カビが引き起こす健康被害としては、まず代表的なのはカビ毒による中毒症状です。
うっかりカビの生えた食べ物を食べてしまうことによって起こる可能性があり、腹痛や嘔吐・下痢などに見舞われることになります。
慢性的に摂取することによってガンや種々の神経症状など深刻な疾患が起こりうるという話もあります。
皮膚糸状菌というカビの一種が皮膚の角質層に感染し繁殖することで、足白癬(あしはくせん)という病気になる可能性もあります。
足白癬はいわゆる「水虫」です。
一度水虫になってしまうと自然に治ることはなくうつりやすいので治療が大変な、たちの悪い病気です。
日当たりの悪いお部屋では、カビが大量発生しないよう特に気をつかって対策を行う必要があるわけです。
日当たりの悪いお部屋に住む場合の対策は?

日当たりの悪いお部屋では色々な健康被害が起こる可能性があることが分かりました。
では、実際にそういったお部屋に住んでいる場合、健康状態の悪化を避けるにはどのように対策をとれば良いでしょうか。
ひとつはとてもシンプルな話で、日光を十分に浴びる機会をつくることです。
体内時計や精神面・骨粗しょう症の問題は自分自身が日光を浴びる機会が少ないことで起こりうるわけですから、お部屋に居て日光を浴びられないのであれば積極的に外に出る習慣を持てばよいのです。
毎日の通勤・通学の際にできるだけ日の当たるところを通れるよう道のりを見直したりなど多少気を配るだけでも違ってきますし、体内時計が正常にリセットされるように朝の散歩を習慣づければ効果てきめんでしょう。
ですが自分自身に気を配るだけでは解決しない問題もあります。
カビの大量発生を防ぐには、お部屋のほうに湿気がたまらないような対策をとらなければなりません。
お部屋をジメジメさせないために最も肝心かつ簡単なのは換気です。
湿った空気がお部屋の中でよどんでしまわないよう、一日に数回窓や扉を開けてしっかりと新鮮な空気への入れ替えを行いましょう。
対角の位置関係にある窓や扉を一緒に開けておくようにすれば効率よく空気が流れます。
換気扇やサーキュレーター・扇風機などもあわせて使うとさらに効果的です。
また、エアコンの除湿モードを使ったり除湿機を導入したりするのもおすすめです。
洗濯物をお部屋干しする場合には室内の湿度が上がりやすくなるので、特に念入りに湿度を下げる対策を行いましょう。


【日当たりの悪さで健康被害に】まとめ~日当たりの良いお部屋を探すなら~

いかがでしたでしょうか。
今回は日当たりが悪いお部屋に住むことによって起こりうる健康上のリスクについて見てゆきました。
・日当たりの悪いお部屋では様々な健康被害のリスクが高くなる。
・日当たりの悪いお部屋に住む場合は積極的に日光を浴びられる時間をつくり、お部屋の換気・湿度対策を徹底する。
押さえておくべきポイントはこの2点です。
日当たりの悪いお部屋に住まう場合でも、対策次第では健康被害のリスクはある程度下げられることが分かりました。
とはいえ、やはり可能であれば日当たりの良いお部屋に住みたいところです。
リスクには対処できるとはいえ色々と余分に気を配らなければいけないことが増えるわけですし、もし日当たりが良すぎたらカーテンなどで日光をさえぎることは可能ですが、逆に日当たりが悪い場合にお部屋に日光を取り入れようとしてもまず不可能です。
日当たりを良いお部屋を選ぶには、南向きのお部屋がおすすめです。
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