【荒れた物件の見分け方は?】内見時に見る共用部分の注意点を徹底確認
「お部屋探し」内見時にチェック!「荒れた」物件の見分け方

内見でお部屋の中だけを見ていると、落とし穴にはまることがあります。
実は快適な賃貸生活を送れるかどうかは、共用部分の状態で見えてくることも。
管理が行き届いていない物件を見抜くサインとは一体どのようなものなのでしょうか。
要点まとめ
荒れた物件の見分け方は?
荒れた物件は、共用部分の清掃状態・ポスト・駐輪場・ゴミ置き場を確認すれば見分けやすくなります。
①廊下や階段の隅、天井、照明に清掃状況が現れる
②集合ポストの乱れから入居者の様子が見えてくる
③駐輪場やゴミ置き場は住人のモラルを確認しやすい
④掲示板の注意書きはトラブルや管理対応を見る手がかりになる
⑤オンライン内見でも共用部分の撮影を依頼できる
内見時に見るべきポイントやオンライン内見での確認方法など、詳しく解説していきます。

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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア25年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
物件の状況は「清掃の痕跡」に現れる

管理が行き届いていない、いわゆる「荒れた」物件でないか否か見極めるには、まず掃除が行き届いているかをチェックしましょう。
隅っこを見れば管理状況が一目瞭然
共用廊下や階段を歩くとき、ちょっと立ち止まって隅の方を覗いてみてください。
真ん中は人が普段歩くから自然とキレイになりますが、端っこには管理の実態が現れます。
土ぼこりや細かいゴミがうっすら積もっている程度ならまだしも、湿気でカビが生えて黒くこびりつき、蜘蛛の巣が張ったままになっているような状態は要注意です。
そこまでいくと数ヶ月、もっとひどいと年単位で清掃されていない可能性があります。
管理会社が定期的に巡回していれば、すぐに気づいて取り除くはず。
つまりそれが正常に行われていないということですから、各お部屋のトラブルに対してもきちんとした対応は期待できません。
見上げてみると、さらに実情が分かる
床すら掃除していない物件なら、より手間がかかる天井の清掃なんて当然手を付けていないでしょう。
共用部分の天井や照明を見上げてみると、ホコリがくっついていたり、ひどく汚れていたりします。
外観は一応きれいに見える物件でも、中に入ってみたら設備のメンテナンスを長年怠っており、断水や漏電といった事故を連発していた例もあります。
ぱっと見だけでなく、管理体制がどんな状況かを見極める必要があるということです。


ポストまわりで入居者のようすが見えてくる

エントランスの集合ポストも覗いてみましょう。
ここを見ると、住んでいる方々がどんな感覚を持っているかがよく分かります。
集合ポストの状態から見えてくること
チラシや郵便物が床に散らばっている。
ポストの中身がパンパンに詰まって溢れている。
ポストの上にチラシが山積みになったまま放置されている。
部屋番号の表示が外れたままのポストや、扉が開きっぱなしや壊れたまま使われている—――こうした光景が広がっていたら、要注意です。
これらは、共用スペースに平気でゴミを捨てる人・生活が投げやりになっている人が住んでいる証拠になります。
他の迷惑行為につながることも
身勝手な行動をしたりだらしなかったり。
そうした入居者は、夜中に騒音を出してトラブルの原因になるといった、他の迷惑行為も起こしがちです。
そこに管理の悪い管理会社(あるいはオーナーが直接管理していて放置している)が重なると、多くの人にとってはお世辞にも快適とは言えない「荒れた」環境が出来上がります。
駐輪場とゴミ置き場は「住人のモラル」を映す鏡

駐輪場やゴミ置き場も、住人のモラルがダイレクトに表れる場所です。
自転車の停め方ひとつで分かること
自転車が無秩序に停められていたりするのはもちろん、飲み終わったコーヒーのプラスチックカップが転がっていたり、踏みつけられたレジ袋が地面に張り付いていたり。
壊れた自転車やバイク・パーツが放置されているなどといったケースもあります。
近ごろ増えているのが、フードデリバリー配達員のバッグを載せた自転車やバイクが一日中、もしくは数日停められているパターンです。
多くの場合バッグはホコリまみれになっており、虫が入りこんでいることも。
人様の食事を運ぶものをそのように扱える人が住んでいる――少し、考えてしまいますよね。
ゴミ置き場からも問題が見える
共用のゴミ集積所や大きなゴミ箱(ゴミストッカー)の中を覗ける場合は、ぜひチェックしてみてください。
きちんと分別されていないゴミや、収集業者が持って行けない廃棄物に「回収できません」のシールが貼られたまま長期間放置されている――これには二重の問題があります。
ルールを守らない身勝手な入居者がいることと、管理会社やオーナーが問題を把握できていないこと、両方を示しているからです。
掲示板の注意書きは「諸刃の剣」
エントランスの掲示板に、騒音やゴミ出しルール違反を指摘する注意書きが貼られているのを見かけたら――それは確かに、問題を起こす入居者がいる証拠です。
ですが、これは管理会社やオーナーがトラブル対処に一応動いている証拠でもあります。
ポイントは、その注意書きがあることによって問題が起きなくなっているかどうかです。
思い切って、不動産会社のスタッフに尋ねてみましょう。
意外と率直に答えが返ってくる場合もあります。
ただし、一部の管理会社やオーナーは、入居者募集中に物件のイメージを悪くしないため、わざと掲示を外すこともあります。
これまで見てきた他のチェック箇所とあわせて、総合的に判断する必要がありますね。
オンライン内見でも同じようにチェックできる

自宅に居たままで物件を見られる「ライブビデオ内見」を利用する際も、現地に向かうスタッフにリクエストを出しましょう。
この記事で挙げたような箇所「集合ポスト・廊下の隅・天井・駐輪場・ゴミ置き場・掲示板」をカメラで撮影してもらうよう、お願いするのです。
お部屋探しに慣れない方ほど、どうしてもお部屋の中ばかりに目が行ってしまいます。
でも、賃貸の集合住宅で快適に暮らせるかどうかは、お部屋のスペックだけでは決まりません。
同じ建物に住む隣人たち、そして管理会社やオーナーの管理体制、こうした「環境」の方が、お部屋の広さや設備の充実度よりも影響が大きいことが多々あるのです。


まとめ~よい物件との出会いは細かな観察から~

いかがでしたでしょうか。
今回は「荒れた」賃貸物件かどうかを判断するチェックポイントを見ていきました。
内見のとき、ついついお部屋の中のことばかり考えてしまいますよね。
もちろんそれも大切なのですが、そこで暮らし始めてから毎日関わることになる「環境」についても忘れず目を向けていきましょう。
共用部分の清掃状態、ポストまわりの様子、駐輪場やゴミ置き場の管理……これらは全て、管理会社の仕事ぶりと住人のモラルを映し出す鏡です。
荒れた物件には必ずサインが出ています。
見逃さないでください。
入居してから「内見のときにしっかり見ておけばよかった」と後悔しても、もう遅いです。
「こんなはずじゃなかった」とならないために、お部屋の外にこそ目を向けましょう。
よい物件との出会いは、細かな観察から始まります。
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