【内見と内覧の違いとは?】賃貸物件を探されてる方へ内見のポイント
【内見と内覧の違いは?】内見をする際のポイント
賃貸住宅に引越をする場合、通常は内見をしてから決めることが多いでしょう。
そこで内見を行う際にはどこを見ればよいのかなどを紹介していきます。
ポイントをしっかりと押さえて内見を行えば、引越をしてから後悔しないで済むでしょう。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木寅 昌紀
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
宅地建物取引士の資格保有。奈良市の賃貸業界屈指のオールラウンドプレーヤー。奈良市の新築から既築の物件まで情報を網羅。特に新築物件は人気があるので、皆様にいち早く情報をお届け!豊富な知識で紹介も多く年間成約数は弊社ランキングTOPの実績。「奈良生まれ、奈良育ち」の木寅が「ピタッ」とくる奈良市の賃貸情報を配信。奈良の賃貸物件の事はお任せあれ!
内見と内覧の違い
賃貸住宅を探しているときに、内見という言葉と内覧という言葉を目にすることもあるでしょう。
どちらも似たような意味なのですが、実は違いがあります。
内見は既築物件を見るときに使用されるのに対して、内覧は新築物件を見るときに使用されているのです。
持ち家を購入する場合は新築が多いのに対して、賃貸物件を借りるときには大半が既築住宅になるため、内見という言葉を用いていることが多いのです。
地域や不動産屋によっては、どちらも同じ意味で使われていることもあります。
内見を行うまでの流れ
初めて賃貸住宅を借りる場合、どのような手順で内見を行えばよいのか迷ってしまう可能性もあります。
そこで内見を行う手順を簡単に紹介します。
まずは「部屋が空いているか問い合わせる」、空いていれば「日時の希望を伝えて予約する」、予約をした日時に現地、もしくは不動産屋に赴いて「部屋の状態を確認する」、気に入れば「申し込みをする」という流れになります。
もちろん納得のいく部屋、満足のいく部屋でなかった場合には、その場で断ることも可能です。
部屋が空いているか問い合わせる
内見を行う際に、1番最初に行うことが空室の確認です。
部屋が空いていなければ内見ができません。
場合によっては現在まだ在住しているけれど、数日後に引越する予定の物件が早めに紹介されることもあります。
このような場合には、在住している人が引越をした後で内見が可能になるため、詳しい情報を知るためにも事前の確認は必須です。
問い合わせの方法は電話やメール、LINEなどが一般的ですが、すぐに回答が欲しい場合には、電話で問い合わせを行うのがよいでしょう。
日時の希望を伝えて予約する
部屋が空いていることを確認したら、内見の日時を伝えて予約を行う必要があります。
当日の予約も可能ですが、できれば希望する2日前や3日前に連絡をするのがよいでしょう。
不動産屋もスタッフの人数に限りがありますし、忙しい可能性もあるので、当日では鍵の手配などができないこともあるからです。
物件の紹介を行っている不動産屋にも定休日が設けられていることが多いので、定休日がいつなのかも事前に調べておきましょう。
部屋の状態を確認する
内見の1番の目的が、部屋の状態を確認することです。
万が一電車の遅延や渋滞などによって遅れそうな場合には、早めに遅くなると連絡を入れておきましょう。
また、賃貸住宅を借りるときには審査が行われるので、不動産屋に悪い印象を与えないように注意しないといけません。
特に遅刻は絶対に避けるべきです。
申し込みをする
内見をしてよさそうな部屋だと思ったら、その場で申し込みを行うことも可能です。
申し込みを行う場合には、不動産屋の担当者がすでに書類を持参していることもありますし、1度不動産屋に戻ってから書類に記載する場合もあります。
その場で部屋を決めるつもりなのであれば、印鑑や身分証明書なども持参しましょう。
すぐに決められないのであれば、検討させてもらいたいと伝えますが、後から申し込みをした人が先に決めてしまう可能性もあるので、できるだけ早めに回答をするべきです。
断るときには遠慮なく断って問題ありませんが、貴重な時間を割いて対応してもらったので、きちんとお礼は言うべきでしょう。
内見をする際に確認しておくべき点
内見を行う際には、確認しておくべきところがたくさん存在しています。
例えば「実際の部屋の広さ」「防音性」「臭いや汚れ」「共用部分の状態」「周辺の環境」「設置されている設備の状態」などが挙げられます。
実際の部屋の広さ
インターネットや広告などで賃貸住宅を探していると、部屋の面積は必ず記載されています。
しかし、面積が書かれていてもピンとこない人も多いでしょうし、部屋だけではなくキッチンや風呂場、トイレや洗濯機置き場、収納スペースやベランダなどもあるので、実際にどれぐらいの広さがあるのかは見てみないとわかりません。
特に収納や洗濯機置き場などは、メジャーを持っていって寸法を測っておくのがおすすめです。
寸法を測ることで、後になって洗濯機が置けない、収納スペースが狭すぎて物が置けないなどのトラブルを防ぐことができます。
他にも窓の大きさを確認することで、カーテンを購入する際のサイズも最適な物が選べるでしょう。
気になる点はしっかりと見ておき、寸法を測ったらメモをしておく、写真撮影をしておくことも大切です。
また、コンセントの位置やドアなどの状態、スマートフォンの電波状況なども見ておくと安心できます。
防音性
賃貸住宅でトラブルになりやすいのが騒音です。
騒音に関しては、木造建築が最も音が響きやすく、次いで鉄骨、さらに鉄筋コンクリートとなっています。
鉄骨にも軽量鉄骨と重量鉄骨がありますが、軽量鉄骨の方が音は響きやすいでしょう。
他にも壁の厚さや住んでいる人によっても変わってくるので、まずは内見をしたときに隣や下層階、上層階から音が聞こえないか確認してみましょう。
他にも壁を軽く叩いて確かめる、少し足音を立てて確かめる方法もありますが、その際には同行しているスタッフに許可を取るのがマナーです。
これだけでは万全とは言えませんし、実際に住んでみなければわからないことも多いので、スタッフに騒音に関する苦情が出ていないか聞いておくとよいでしょう。
臭いや汚れ
内見で確かめておくべきポイントはたくさんありますが、部屋の汚れや傷、臭いなども確認しておく必要があります。
汚れや傷があるということは、管理がしっかりと行われていない可能性があるからです。
臭いに関しては、トイレや洗面所、キッチンや風呂場などを重点的に確認しましょう。
本来は封水されているので臭いが防げているのですが、物件によっては水の元栓を止めてあり、封水されていないことが原因で臭いが蔓延していることもあります。
封水が原因であれば臭いは消えることが多いのですが、必ずしも封水切れが臭いの原因とは限りません。
見えないところにカビが発生している可能性もありますし、きちんと清掃ができていない可能性もあるので、臭いがする場合にもきちんとスタッフに聞いておくことが大切です。
共用部分の状態
賃貸住宅の多くはマンションやアパートなどの集合住宅であり、共用部分が存在しています。
共用部分も必ず確認しておきましょう。
特に重要なのは、共用部分に私物が大量に置かれていないか、誰も住んでいない郵便ポストに大量のチラシが入っていないか、ゴミ置き場が汚れていないかなどです。
共用部分を見ると、きちんと管理が行き届いているか確認することができます。
きれいに保たれていれば問題ありませんが、汚れていたり郵便ポストに大量のチラシが入っていたりする場合には、管理がいい加減である可能性もあります。
周辺の環境
内見は引越を予定している部屋の中だけを見るのが目的ではありません。
住宅のある周辺の環境もきちんと見ておくことが大切です。
静かな環境で暮らしたいのであれば、繁華街から少し離れた場所を選ぶか、周りに飲食店や居酒屋などがあまりないエリアがよいでしょう。
他にも買い物ができる店が近くにあるのか、病院や学校、保育園や役所なども気になるのであれば場所を確認しておくべきです。
インターネットでもある程度調べられるので、最初に調べられる範囲で確認してから内見に行くのもおすすめです。
設置されている設備の状態
賃貸住宅には、入居前からあらかじめ設置されている設備がいくつかあります。
例えば消火器や避難用具、エアコンや照明器具などです。
物件によっては物干し竿やガスコンロなどが置かれていることもあるので、設備の状態もきちんと確認しましょう。
汚れが酷い状態で放置されている、使用できない状態になっている場合は、管理が行き届いていない証拠です。
他にも気になる点があれば、内見でしっかりと確かめておきましょう。
内見のときにあると便利な物
内見のときには自分で持参するべきものがいくつかあります。
それは「メジャー」「カメラ」「ペンとメモ用紙」「スリッパ」「印鑑や身分証明書」です。
他にも持っていくと便利な物がいろいろとあるので、何があると便利なのか調べておくとよいでしょう。
メジャー
洗濯機置き場や冷蔵庫を置く場所などを測定するために役立つのがメジャーです。
メジャーにもいろいろな種類がありますが、おすすめなのはアルミ製の物で、固定レバーが付いている種類です。
2メートルの物が主流となっているので、1つ購入しておくとよいでしょう。値段も1,000円あれば購入できます。
カメラ
一眼レフカメラやデジタルカメラを持っていってもよいですが、今の時代はスマートフォンにカメラ機能が備わっています。
そのため、スマートフォンがあれば他のカメラを持っていく必要はないでしょう。
特に複数の物件を内見する場合には、比較するときに役立ちます。
ペンとメモ用紙
気になったことなどをメモしておくのに役立つのがペンとメモ用紙です。
これもスマートフォンにメモ帳の機能があれば持っていく必要はありません。
デフォルトでメモ帳機能がなくても、アプリで取得することが可能です。
スマートフォンの取り扱いは苦手という人は、ペンとメモ帳を持参するとよいでしょう。
スリッパ
最近は内見を行う場合、あらかじめ不動産屋のスタッフが用意してくれることが多いスリッパですが、必ず持参しているとは限りません。
もし持参していなかったときのことを考え、自分でもスリッパを持っていくとよいでしょう。
他人が履いている可能性が高いスリッパを履くのは抵抗があるという人は、自分専用のスリッパを持っていくのもおすすめです。
印鑑や身分証明書
内見だけで済ませる予定であれば必要ありませんが、その場で契約する可能性があるのであれば、身分証明書と印鑑を持っていくとよいでしょう。
印鑑はシャチハタではNGの場合があるので、きちんとした印鑑を持っていくべきです。
さらに朱肉も一緒に持っていくと便利です。
【内見と内覧の違いとは?】まとめ
内見は既築住宅を、内覧は新築の物件を見るときに使用されることが多いですが、どちらも物件を見るという意味になるため、混同して使われることもあります。
内見の際にはどこに注目するべきなのかを調べ、ポイントを抑えておくことが大切です。
入居してから後悔しないように、内見の際にしっかりと確認しておく必要があります。
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