難しい帰国者の部屋探し
最近は仕事で海外出張をする人や、留学をする人が増えています。
このような人が日本に帰国した場合、苦労するのが賃貸住宅の部屋探しです。
なぜ帰国者の部屋探しが難しいのか、スムーズに探すために知っておくべきポイントなどを紹介していきます。
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担当者:吉田 政孝
天理に住んで早20年。天理市の地元オーナー様や商店街のスタッフの方たちが吉田を知っているといっても過言ではないほど顔が広い自信あり。プロのルームアドバイザーとして、お役立ち情報を発信中。
帰国者の部屋探しが難しい理由
帰国者が賃貸住宅を探す場合、なぜ難しいのかを解説していきます。
それは「必要な書類を集めるのが難しい」「入居を断られてしまう可能性がある」「内見を行うのが困難」「タイムラグが生じてしまう」などがあります。
必要な書類を集めるのが難しい
賃貸住宅に入居する際には、集めなければいけない書類がいくつか存在しています。
入居を希望する賃貸住宅や、部屋探しを行う不動産屋によって若干異なるものの、必要になる可能性が高い書類としては、
・入居申込書
・身分証明書
・収入証明書
・住民票
・印鑑証明書
などがあります。
日本国内であればすぐに用意できるでしょうが、海外にいる場合は用意するのは難しいでしょう。
賃貸住宅への入居は早い者勝ちになるため、書類集めに時間をかけていると、先に入居者が決まってしまうこともあるのです。
入居を断られてしまう可能性がある
日本国内に住んでいても、家賃の支払いが困難になるのではと思われた場合、マナーをきちんと守って生活できるか疑わしい場合などは、入居審査で落とされるケースがあります。
しかし、海外に住んでいると、日本国内に住んでいる人よりも入居を断られるケースが高くなります。
なぜなら入居が決まるまでに、ある程度長い期間が必要になるからです。
できるだけスピーディーに決められるように、不動産屋としっかり連携しましょう。
内見を行うのが困難
通常賃貸住宅を決める前には、内見を行って部屋の状態を確認します。
しかし、海外からだと内見が難しいです。
近年では直接入居を希望する部屋に行かなくても、オンラインで内見ができます。
帰国者が部屋を探すときには、オンライン内見ができる不動産屋や物件を選ぶのがよいでしょう。
オンライン内見も、複数行うことが可能です。
希望する賃貸住宅を1件に絞るのではなく、複数の物件の内見をまとめて行うのがよいでしょう。
タイムラグが生じてしまう
基本的に書類は自分で記載しなければいけないので、海外に住んでいる場合は郵送で書類を送る必要が出てきます。
海外への郵送は時間がかかるので、タイムラグが発生するのが大きなデメリットです。
タイムラグによって後から申し込んだ人の書類が先に受理され、入居できない場合もあります。
そこで事前に申込書を共有しておくことをおすすめします。
共有しておけば時間の短縮ができるので、タイムラグが少なくて済むでしょう。
スムーズに部屋を探すためのポイント
帰国者が部屋を探すとき、日本国内にいる場合より不利になる点は、タイムラグが生じてしまうことです。
できるだけスムーズに部屋を探さないと、後から入居を希望した人が優先されてしまい、希望する賃貸住宅に住めなくなることもあります。
そこでスムーズに部屋探しを行うためのポイントを紹介していきます。
重要なポイントは、「契約名義人を法人にする」「内見を行うときだけでも帰国する」「家族に内見や代理契約を頼む」この3点になります。
契約名義人を法人にする
通常賃貸住宅を借りるときは、個人で契約をすることが多いでしょう。
しかし、契約名義人を法人にすることができれば、賃貸契約をするために帰国する必要もありません。
必要な書類の郵送もないので、圧倒的にスムーズに契約ができます。
自分で行うことは住民票の提出くらいなので、自分で行わなければいけないことも大幅に減らせます。
契約を行うためには、勤務先の会社に申請しなければいけません。
全ての会社が対応しているわけではないので、まず社宅契約を担当している部署に確認しましょう。
対応していれば社宅規定を確認し、物件探しを行います。
気に入った物件を発見できたら申込書に必要事項を記入して提出します。
後は審査に通り、契約手続きを行えば完了です。
個人で行う場合と異なる部分も多いので、気になることは事前に会社や不動産屋に聞いておきましょう。
内見を行うときだけでも帰国する
もし内見のときだけでも帰国し、物件を直接見ることができれば、部屋探しをスムーズに進めることができます。
内見後はすぐに申し込みをした方がスムーズに手続きができるので、収入や居住を証明する書類、身分証明書や印鑑などをあらかじめ持参しましょう。
家族に内見や代理契約を頼む
自分が日本に帰国できなくても、自分の家族に内見を頼む方法があります。
肉親であれば自分に代わって申込書を代筆することも可能です。
テレビ電話を使用すれば、自宅で内見の様子を見ることもできるので、家族をあてにすることも検討しておくとよいでしょう。
また、委任状を作成すれば、代理契約ができる場合もあります。
代理契約が可能であれば、スムーズに賃貸契約を行うことができるでしょう。
帰国者の部屋探しに適した不動産屋
帰国者がスムーズに部屋探しを行うためには、不動産屋選びが重要です。
不動産屋選びで、部屋探しが大変になるか簡単に行えるのかが決まると言っても過言ではありません。
そこで帰国者におすすめしたい不動産屋の特徴を紹介していきます。
「オンライン内見が可能であること」「帰国する前の契約にも対応していること」最低でもこの2つの条件を満たしている不動産屋を探せれば、ある程度は安心して部屋探しができます。
オンライン内見が可能であること
毎回内見の旅に日本まで帰国するのは大変です。
そのため、どこにいても内見が可能なオンライン内見に対応している不動産屋を選ぶのがよいでしょう。
現在であればオンライン内見に対応している不動産屋も数が多いので、発見するのにそれほど苦労することはありません。
帰国する前の契約にも対応していること
不動産屋を選ぶときには、事前に現在海外に住んでいるけれど、帰国するので部屋を探したいという旨を伝えましょう。
このときにきちんと対応できる担当者がいれば、スムーズに部屋探しができると思って問題ありません。
逆に対応が難しいと言われた場合や、曖昧な返答をしてくる場合には、別の不動産屋に変えた方が無難です。
どこの不動産屋でも対応できるとは限らないので、あらかじめ複数の不動産屋を探しておくとよいでしょう。
近年では帰国者向けに、コンシェルジュによる相談サービスが存在しています。
コンシェルジュに相談をすることで、内見の代行や行政手続きなどの代行を頼めるところもあるのです。
内見や手続きを自分の代わりに頼める人がいない、忙しくて一時的であっても帰国が難しいという人は、コンシェルジュに相談をしてみるのもよいでしょう。
日本と海外との引っ越しに対応している業者を探す
気に入った部屋が見つかったら、今度は引っ越し業者を探さなければいけません。
引っ越し業者も日本と海外の引っ越しに対応している必要がありますし、繁忙期だと希望する日に対応してもらえないこともあります。
そのため、引っ越し先が決まったらすぐに引っ越し業者を決めないと、スムーズな引っ越しができない場合があるので注意しましょう。
また、海外から日本へ引っ越しを行う場合は、荷物の到着まで時間がかかるケースが多いです。
事前にどの程度時間がかかるのかもチェックしておきましょう。
【海外帰国時のお部屋探し】帰国者の部屋探しをスムーズに行うポイントまとめ
今回は帰国者が部屋探しをする場合、難しい点が多いので、注意しておくべきことやおすすめの方法などを紹介してきました。
海外から日本へ帰国するときの部屋探しであっても、ポイントを把握しておけばスムーズに引っ越しができます。
わからない点や不安な点は、不動産屋やコンシェルジュに相談をすると安心です。
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担当者:吉田 政孝
天理に住んで早20年。天理市の地元オーナー様や商店街のスタッフの方たちが吉田を知っているといっても過言ではないほど顔が広い自信あり。プロのルームアドバイザーとして、お役立ち情報を発信中。