【賃貸の現況渡しって大丈夫?】図面と違う理由と対策を詳しくご紹介!
「お部屋探し」賃貸住宅における「現況」とは?トラブル回避のポイントは?

賃貸物件を探していて、しばしば目にすることがあるのが「現況」と言う言葉。
主に「現況渡し」や「現況優先」という使われかたをしていますが、一体どういう意味なのでしょうか。
現況渡しによるトラブルを回避するポイントも含め、詳しく解説していきます。

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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア25年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
不動産用語の「現況」って?

現況というのは日本語一般としては「現在の状況」という意味ですが、不動産用語としてはどういった意味をもつのでしょうか。
例えば土地売買で「現況」という言葉が使われる際は、インフラの整備や造成などを行わないままの状態で売買するという意味をもちます。
そういった土地のことを「現況有姿分譲地」と呼びます。
建物売買においても「現況」という言葉は用いられます。
この場合は、修繕・リフォームなど手を加える作業を行わないままで売買するという意味になります。
こうした土地や建物の売買のケースにおいては、不動産売買契約書に「現況有姿」と書かれていれば、引き渡しまでに何かしら変化が生じていたとしても、売り主側はそのままの状態で買い主に引き渡します。
※ただし、土地や建物に契約内容と異なる問題があった場合に、売り主側がその責任を免れるわけではない。
そして、賃貸物件においても「現況」という言葉は使われます。
賃貸物件のなかには、物件情報に出ている図面(間取り図)と実際の間取りが違うものがしばしばあります。
一例としては、
・図面には和室と記載されているが実際はフローリングの洋室だった
・図面では襖の押し入れだったが実際はクローゼットだった
などです。
その場合どうなるかというと、現在のお部屋の状況(=現況)のままで入居というかたちになります。
これを「現況渡し」もしくは「現況優先」と呼びます。
現況渡しになる場合は、物件情報にきちんとその旨が記載されています。
なぜ賃貸の図面と実際の間取りが違うの?

どうして賃貸物件の間取り図と実際の間取りに違いが生まれるのか。
それは、お部屋のリフォームなどが行われ間取りが変化してもなお、物件がつくられた時点の図面を使いまわしていることがあるからです。
使いまわしの理由としては(今でこそパソコンで比較的容易に間取り図が作成可能ですが)かつては専門家に依頼し高額な報酬を支払って、図面を作成してもらうケースが多くありました。
そのためリフォームなどで間取りが変化するたびに何度も図面を作り直してもらうことは現実的ではなく、図面を使いまわして「現況渡し」「現況優先」という但し書きをしてフォローするという状況が生まれたのです。
ただし、いくら「現況渡し」であろうとも、生活に支障をきたすような問題があった場合には、修繕の責任は基本的に大家さん側にあります。
その場合はもちろん、修繕にかかる費用は大家さんの負担です。
入居者はお部屋を借りる対価として家賃を支払っています。
大家さん側としては、家賃をもらっている以上は、入居者に対して生活に支障が出ないよう保証し、何かあれば(入居者が故意に物件に傷をつけたり設備を故障させたりしない限りは)対応する義務があるのです。
現況渡し トラブル回避のポイントは

図面と実際が異なる現況渡しは「思っていたお部屋と違う」「こんなつもりじゃなかった」というトラブルになるリスクもあります。
ここでは、トラブル回避のポイントをご紹介しましょう。
①内見を怠らない
現況渡しの物件でなくても大切なことですが、物件の内見は可能な限り行いましょう。
図面と実際とどこが違うのか、不動産会社から説明を受けていたとしても、実際にご自身の目で見るのと見ないのとでは、やはり受ける印象や実感の大きさは異なります。
契約してから「これほど違うとは思っていなかった」と感じても、もう遅いのです。
納得のいくお部屋探しのため、内見を現地で行っておき、中の様子をしっかり写真などに残しておくことをおすすめします。
②「契約しない」という選択肢を持っておく
間取り図と現況に異なる部分があったときは、その物件を本当に契約していいのか、一旦落ち着いて考えるようにしましょう。
「ちょっと思っていた物件と違うけど、せっかくお部屋の中も見せてもらったし……」
と、ずるずると契約へ行ってしまうのは良いこととは言えません。
そこで毎日暮らすことを考えればなおさら、不満が日々つのっていくような状況は健全ではないのです。
よく考えた結果やはり納得できないということであれば「契約しない」というカードを迷わず切り、より理想に合った物件を探しましょう。
まとめ~自分の目での確認が何より大切~

いかがでしたでしょうか。
今回は賃貸物件における「現況」(現況渡し・現況優先)について見ていきました。
「現況渡し」だからといって、過剰に不安になる必要はありません。
ですが、図面と実際の間取りが異なることで、入居後に「思っていたのと違う」という後悔につながるリスクもあります。
そうしたトラブルを避けるためには、内見を必ず行って、ご自身の目で状態を確認することが何より大切です。
そして、違和感や不満を抱いたならば、無理に契約を進める必要はありません。
「せっかくここまで来たから」という気持ちで妥協しては、毎日の暮らしにストレスを抱えることにもなりかねないのです。
妥協することなくご自身にとって本当に快適な住まいを選んでください。
もちろん、きちんと内見を行ったうえで気に入られたのであれば、現況渡し物件であっても安心して暮らせますよ。
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