【賃貸物件への入居】引っ越しして1週間以内に必ずチェックしておきたいこと
賃貸物件は、入居してみないと分からないことがたくさんあります。
物件の所有者や管理会社が把握できていないトラブルが潜んでいることもあるため、入居して1週間以内には、必ず現況確認を行いたいものです。
また、引っ越しに関する手続きも意外とたくさんありますので、ぜひ早めにチェックしておきましょう。
賃貸物件のトラブルは、築年数が古いからあるものとは限りません。
新築物件でも潜んでいる可能性があります。
また、前の入居者が退去する際に破損や修理箇所を申請して退去していればいいですが、そうではないケースもたくさんあります。
そのため、入居後1週間以内には、必ず現況確認をしましょう。
さらに、入居後には転居届のほか、水道、ガス、電気などのライフラインを開通する手続きなど、やらなければいけないことがたくさんあります。
今回は、賃貸物件へ入居後に、チェックしておきたいことについてまとめてみます。
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担当者:木原一憲
趣味は休日バイクでツーリングすること!不動産キャリア20年以上の経験と奈良生まれ奈良育ちの知識を活かし奈良の情報を語ります!
まずは現況確認でトラブルの回避を
入居後すぐに現況確認をする上で、どのようなことがポイントになるのかチェックしてみましょう。
現況確認のポイント
物件に不備がある場合、通常であれば前の入居者が退去した後、不動産会社や貸主、管理会社がチェックしているはずですが、見落としている可能性もあります。
そのため、入居したその日に現況確認を必ずしましょう。
まず、真っ先に確認して欲しいのは水回りです。
トイレや洗面所、お風呂の水がきちんと出るか、給排水設備やボイラーが作動するか、これらは入念にチェックしてください。
その際、チェックリストを用意して確認しておくことが理想的です。
また、気になった箇所は画像を残しておきましょう。
後日、修理をする必要があれば修理依頼がしやすくなりますし、画像を見ながら説明するとより分かりやすくなります。
入居時に不動産会社や貸主が立ち会って一緒に見回ることができれば良いですが、ほとんどの場合、鍵を渡されるだけで終わります。
そのため、このチェックを怠って住み続けた結果、設備に故障が発生しても、入居時の状況が確認できずに自己負担で修理をしなければならないこともあるのです。
そのような事態を避けるためにも、現況確認は念入りにしたいところです。
すぐにすべての設備を動かしてみる
給排水や設備は、使用しないと不備を発見できないことが多いものです。
また、入居する季節によっては、部屋に備え付けてある設備の不備や故障を発見できないこともあります。
たとえばエアコンを設置してある部屋であれば、暖房・冷房のどちらも稼働するか、ストーブが設置されているのであれば、たとえ夏でも動作を確認してみましょう。
いざ使用するときに不備や故障があると、そこから修理に日数を要してしまうため、夏場の暑い時期をクーラーなしで過ごすことになるかもしれません。
また、古い賃貸物件の場合、水道のパッキンが劣化してポタポタと水が漏れていることがあります。
入居して日数が経ってしまうと、修理を依頼するのが面倒になって、無駄な水道を支払うことになりかねないので、できるだけ入居後すぐにすべての設備の状態を把握しましょう。
引越し前後にやっておきたい手続き
引っ越し時はやることがたくさんあります。
役所の手続きを始め、ガスや水道、電気の手配や関係各所の住所変更など山積みです。
これもチェックリストを用意して、滞りなく一つずつクリアしていきましょう。
引っ越し前
引っ越し前の準備は、引っ越し業者の選定から始まります。
今はインターネットで一括見積りなどができますし、季節によってはどうしても引っ越し費用が高くなるため、引っ越しの予定は早めに決めましょう。
また、引っ越し先に今の荷物を全部持っていくのか、ある程度処分をして新しいものを購入するのか、処分する際には費用がかかることもあるので早め早めに行動することが大切です。
入居日が決まったら、その日に向けて準備を進めましょう。
家具や家電を処分するときはリサイクルショップで買い取ってもらえるのか、事前に確認します。
引き取ってもらえないものは処分しますが、その処分の方法も自治体に確認するなどしましょう。
住所変更や郵便物の転送など
住所変更の届出はほとんどが引っ越し後になりますが、事前にできることもあるので要チェックです。
郵便物の転送の届出は事前にできますから、転送開始の希望日を早めに登録しておきましょう。
また、今はインターネットを利用している人が多いですから、プロバイダで転居時の対応なども確認しておきます。
転居先で今と同じ状況でインターネットを利用できるかどうか分かりませんから、不動産会社や貸主に必ず確認しましょう。
転居届やライフラインなど
転勤などの場合、他の市区町村に引っ越すことが考えられます。
この場合、転出届が必要ですから、役所へ身分証明書と印鑑を持参して転出証明書を発行してもらいます。
また、その際に国民年金や国民健康保険の手続きもしておきましょう。
ただし、会社で社会保険に加入している場合は、会社で手続きをしてもらえますので必要ありません。 電気、ガス、水道の停止の手続きも済ませておきます。
ホームページで手続きが可能ですが、立ち合いが必要になる場合もありますから、まずはホームページをチェックしましょう。
金融機関や携帯電話会社、クレジット会社、生命保険や損害保険会社、NHKなど、事前に変更が可能かどうか、また変更はどのようにするのかも把握しておきましょう
引っ越し後
事前にできることを済ませておくと、引っ越し後はスムーズに進みます。
入居後は14日以内に転入届や国民年金、国民健康保険の窓口での手続きを済ませましょう。
電気やガス、水道の開始手続きは引っ越し前に申し込めることもあるので、引っ越し後の手続きをできるだけ少なくしたい場合は、事前に連絡しておくことをおすすめします。
また、関係各所へ住所変更届を提出し、勤務先へも住所変更を連絡します。
運転免許証の住所変更も、管轄の警察署で済ませましょう。
車を所有している場合は車庫証明の申請がありますから、書類を用意します。
車やバイクの登録変更も、管轄の陸運局で行います。
一通り住所変更などが済みましたら、住居の周りを見て回りましょう。
スーパーや各施設の場所を把握することを忘れないこと、また、病院などを確認することも大切です。
これから住む場所ですから、いざというときに焦らないようにしたいものです。
隣近所への挨拶も忘れずに
その土地土地で風習があるものです。
早く慣れるためにも、隣近所への挨拶を忘れないようにしましょう。
ですが、これはトラブルになることも十分にありますから慎重にしてください。
もし管理人が常駐しているのであれば、管理人への挨拶は必須です。
管理人にはいろいろとお世話になります。
昔は引っ越し蕎麦などを近所へ振る舞う風習がありましたが、今はすべきではありません。
丁寧に挨拶をされることを、迷惑に思う人もいるからです。
また、菓子折りを持って挨拶に行くことも、今の時代にそぐわない可能性があります。
その代わり、隣近所とのトラブルを避けるためにも、他の住民と出会ったら必ず挨拶することを心掛けましょう。
自分の住む階が上階である場合は、下や横の住人に迷惑を掛けないことも大切です。
ただし、逆に自分が迷惑を被ることがあるかもしれません。
そのときは必ず管理人や管理を請け負っている会社に間に入ってもらいましょう。
直接のやり取りはトラブルを避けられないこともありますから、気を付けましょう。
【トラブル回避】まとめ
賃貸物件はインターネットでとても探しやすいですし、リモートで部屋の内部を内見できるサービスもあります。
ただし、賃貸物件は設備の不備や故障を避けられない場合がありますし、慣れない場所でストレスが溜まることもあるでしょう。
そうならないように、入居後は現況確認や必要書類の提出、ライフラインの届出など、できることから早めに済ませてしまいましょう。
入居から時間が経てば経つほど億劫になり、何かと言い訳を見つけて手をつけなくなるものです。
特に現況確認を怠ると退去時に損をすることになりかねませんので、入居後1週間以内には済ませてしまいましょう。
賃貸物件で快適な生活を送るには、スタートダッシュが肝心だということを、ぜひ覚えておきましょう。
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担当者:木原一憲
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