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担当者:古川真史
【奈良に住んで20年】奈良を誰よりも愛し続ける奈良ヲタク。人気グルメから人口や歴史、鹿の生息数。何でも答えます。最近は大仏プリン推し。
奈良県のおすすめトレッキングコース
奈良県内には現在でも自然豊かなエリアが多く残されているので、トレッキングを行うのにも向いている県です。
そこでおすすめのトレッキングコースや、登山、ハイキングとは何が違っているのかなどを紹介していきたいと思います。
同じような名称が複数あるトレッキング
「トレッキング」という言葉はよく聞くと思いますが、同じような意味合いで使用される「登山」や「ハイキング」とは何が異なっているのかを確認してみましょう。
トレッキング
登山やハイキングに比べると、若干使用される機会が少ないトレッキングですが、もちろん意味がある言葉となっています。
どのような意味があるのかというと、山頂を目指すのが目的ではないこと、登山よりは難易度が低い山歩きという意味合いで使用されています。
登山やハイキングに比べると、定義が多少曖昧になっているので、汎用的な意味で使用されることも多いのです。
あまり意味にとらわれずに使用される言葉だと言えるでしょう。
登山
登山は簡単に言えば山登りのことです。
主に山頂を目指して歩く、ゴールが定められていることが多くなっています。
ハイキングやトレッキングよりも難易度が高いのも特徴です。
ただし、高い山に限らず、低い山であっても山頂を目指して歩く場合には登山と言われていることもあります。
奈良県で言えば、初心者でも気軽に登れる二上山であっても、上級者向けの弥山であっても、山頂を目指す場合には同じく登山と呼ばれるのが一般的です。
ハイキング
ハイキングは登山やトレッキングのように、山を歩くことに限定されず、平坦な道を歩く場合にも使用されます。
そのため、ウォーキングによく似ている言葉だと言えるでしょう。
ただし、ハイキングは自然の多い場所を歩くときに使われますし、なだらかな山を歩く場合にも使われているので、若干ウォーキングとは違う意味で使用されるのが普通です。
山の途中までケーブルカーやロープウェイを使用する場合にもハイキングと呼ばれることが多いでしょう。
奈良県内の初心者向けコース
普段あまり運動をしないけれど、今からトレッキングをしてみたいと考えているなど、初心者でも気軽に行える奈良県内のトレッキングコースを紹介します。
中でも「国見山」「生駒山」「竜王山」は標高も低く、難易度も低いので、これからトレッキングをするという人にもおすすめです。
国見山
国見山は平成の大合併で奈良市が都祁村と合併するまでは、最も高い山でした。
最も高いとは言っても、標高は680メートルとなっているので、初心者でも簡単に登れる山になります。
他にも初心者におすすめできる理由があるのですが、それはアクセスのよさです。
本数は少ないのですが、奈良駅や近鉄奈良駅からバスが走っているので、車がなくても気軽に行きやすい山となっています。
登山道もしっかりと整備されているところが多いですし、塔の森などの史跡が随所に点在しているのも特徴です。
景観もよいので、歩いていて飽きないトレッキングが行える場所になります。
ただし、中級者以上になると物足りなく感じてしまうため、しばらく歩いていない、普段あまり運動しないという人向けとなっています。
ちなみに国見山という名前の山は、奈良県内に複数存在しています。
生駒山
奈良県生駒市と、大阪府東大阪市との間にある山で、奈良県内でも知名度が高い山となっているので、名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
生駒山の標高は642メートルとそれほど高くありませんし、駅からも近い上にケーブルカーが走っているので、誰でも気軽に登れる山だと言えるでしょう。
もちろんケーブルカーを使用しないで、下から歩くコースも存在していて、しっかりと道も整備されています。
人気の観光地となっているので、連休には少々混雑することもありますが、途中に見どころが多くなっているのも特徴です。
トレッキングコースもいろいろと設けられており、山麓公園コースや山上コースなどがあります。
歴史的文化財も多くありますし、整備されているとは言っても自然が多く残るエリアなので、自然を満喫してのんびりとしたい人にも適しているのです。
竜王山
竜王山は奈良県天理市にある山で、標高は585メートルとなっており、かなり低い山だと言えるでしょう。
登山道もしっかりと整備されているので、普段あまり運動をしない人でも登りやすい初心者向けの山です。
ただし、コースによっては一部沢になっているような場所を通過するので、防水シューズを履いていくとよいでしょう。
雨が降った後などはぬかるんでいる場所が多いため、防水シューズはとても役に立ちます。
駐車場も設けられているので、車で気軽に行けます。
主なコースは崇神コースという崇神天皇陵がある道を歩く方法と、長岳寺コースという長岳寺がある道を行く方法があります。
主にこの2つの方法がよく知られていますが、三重県側から訪れる場合には、天理ダムからトレッキングを開始するコースでもよいでしょう。
山頂からは大和平野を一望できるので、壮大な景色を見たいという人にもおすすめの山になります。
ある程度歩きなれている人向けの中級者コース
山登りはそれほど頻繁に行わないけれど、普段からよく歩いているという人や、体力に自信があるという人は、中級者向けのコースをトレッキングしてみるのもよいでしょう。
奈良県内で中級者向けのコースでおすすめなのは、「金剛山」「大和葛城山」「釈迦ヶ岳」になります。
金剛山
金剛山は奈良県と大阪府の境にある山で、大阪府では最も高い山になります。
しかし、それほど登るのが大変というわけではありませんが、初心者だと結構きついコースばかりとなっています。
人気の山となっており、季節によっては多くの人が訪れています。
奈良県側から登るのであれば、天ヶ滝新道、石寺跡道、郵便道、伏見道の4つから選択するようになるでしょう。
コースがたくさんあるので、毎回違うコースを行くと新しい発見ができます。
道のりも少々長くなっているので、休憩をしながら進むようになります。
大和葛城山
大和葛城山はいろいろな登山コースがあるのですが、それほど高い山ではありませんし、ロープウェイも出ているので、初心者でも安心してトレッキングを行うことが可能です。
ただし、ロープウェイを使用せずに登る場合、一部のコースは少々難易度が高くなっているところがあります。
それは葛城山麓公園から北尾根コースへと出るルートです。
距離が少し長めとなっているため、中級者向きだと言えるでしょう。
北尾根コースから櫛羅の滝へ向かうコースも難易度が少し高くなっているのですが、ロープウェイがあるので無理をしないようにしましょう。
水越峠から登る場合には、比較的短時間で登ることができるので、このコースは初心者向けとなっています。
1つの山で、その人の体力や経験に合わせてコースが選べるのが大和葛城山の魅力だと言えるでしょう。
釈迦ヶ岳
釈迦ヶ岳の特徴は、頂上に釈迦如来像が建てられていることです。
山頂からの景色はとてもよいので、人気の山だと言えるでしょう。
しかし、急な傾斜がある場所もありますし、標高も1800メートルほどあるので、初心者には難しいトレッキングとなります。
釈迦ヶ岳は冬になると、上級者が雪山登山を行う場所としても知られていますが、雪山登山は完全に上級者向けです。
あまり登山に自信がないという人は太尾登山口コース、ある程度自信がある人は平安時代から開かれていた前鬼口コースがよいでしょう。
上級者におすすめの山
奈良県内にも上級者向けの山がたくさんありますが、中でも「大峯山」はレベルの高い山となっています。
他にも「大普賢岳」が上級者向けの山として知られています。
大峯山
弥山と八経ヶ岳を含む山一帯を大峯山と呼んでいるのですが、八経ヶ岳は近畿地方で最も高い山となっています。
しかも崖をよじ登るようなコースも設けられているので、上級者向けの山の中でも厳しいトレッキングになるでしょう。
トレッキングというよりも、登山と呼んだ方がよいと言えます。
体力以外にも経験や技術が必要になる山なので、上級者の中でもかなり登りごたえのある山になります。
大普賢岳
大普賢岳も険しい山道で知られている山なのですが、山頂からの景色がよいことでも知られています。
代表的なルートとしては、和佐又山ヒュッテを拠点とするルートと、無双洞を拠点とするルートがありますが、無双洞ルートの方が上級者向けとなっています。
和佐又山ヒュッテルートでも5時間から6時間ほどかかるので、十分上級者向けのコースだと言えるでしょう。
迫力のある岩盤や雄大な自然を満喫できる山になります。
【奈良県のおすすめトレッキングコース!】まとめ
奈良県にはたくさんのトレッキングコースがあり、初心者でも安心して行ける場所も多いため、気軽に始められます。
慣れてきたら中級者コースに挑戦してみるのもよいでしょう。
上級者コースになると、トレッキングというよりも本格的な登山になります。
十分な装備と体力、そして知識や経験、技術なども必要です。
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担当者:古川真史
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