【2025年】ドアポストの防犯対策とは?賃貸住宅でもできる事
賃貸住宅でもできるドアポストの防犯対策とは?
賃貸物件では玄関のドアにドアポストが設置されている場合があります。
家から出なくても郵便を取り出せる利便性はありますが、ドアポストを使った犯罪に巻き込まれやすいためご自身で防犯対策が必要になります。
マンションやアパートなどの賃貸住宅ではドアにポストがついているお部屋が多いと思います。
ドアポストはチラシや郵便物を室内で受け取れるため便利ですが、外側から道具を入れて内鍵を解錠される空き巣被害や、隙間から中を覗かれるストーカー行為などさまざまな犯罪に巻き込まれやすいという危険性があります。
今回はドアポストを利用した犯罪の事例や、具体的な防犯対策についてご紹介させていただきます。
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ドアポストを利用した犯罪事例
ドアポストによって起こりうる被害はサムターン回しという手口と覗き行為だけでなく、ポストにゴミを入れる迷惑行為、郵便物を盗難される被害も考えられます。
サムターン回し
サムターン回しとはドアポストから専用の器具を入れて、室内側の内鍵に付けられたツマミを回しドアを開ける手口です。
ドアポストから専用の器具を入れれば解錠中に大きな音が出ないため周囲に気付かれにくく、跡も残らないため空き巣がよく利用する手口です。
ドアポストが上に開くタイプや最初から隙間が空いているタイプ、簡単に取り外せるタイプは非常に狙われやすいです。
覗き
ドアポストから室内の様子を覗こうとする犯行です。
小型カメラなどをポストに入れて盗撮する手口もあるため、女性の方は特に警戒をしなければいけません。
迷惑行為、郵便物の盗難
ポストの中に関係のないチラシを入れられたり、郵便物を盗まれてしまう被害です。
隣人トラブルやストーカー被害の手口として多い事例です。
郵便物を盗まれてしまうと個人情報も相手に知られてしまう恐れがあるため、ドアポスト内に郵便物が溜まらないようこまめにチェックする必要があります。
防犯面以外でもドアポストには対策が必要
防犯面だけでなく、ドアポストは隙間風や害虫が侵入する経路になりやすいため、気になる方はドアポストからの侵入を防ぐ対策をすることをおすすめします。
隙間風
ドアポストは完全に外気を遮断してくれないため、強い風が吹けば隙間風が侵入しやすくなります。
クーラーや暖房機器などで室内を適温にしても外気が入れば不要な光熱費が掛かる原因に繋がります。
害虫
ドアポストの隙間からハエや蟻、ゴキブリなどの害虫が入ってくることもあります。
チラシや郵便物がドアポストに挟まって隙間が空いているとそこから虫が侵入しやすくなるため、ポストに郵便物が入っている場合はすぐに取り出すことが大切です。
賃貸物件でもできるドアポストの防犯対策は?
上記でご紹介したようにドアポストは空き巣、ストーカー被害を受けやすい設備ですが、賃貸物件にお住まいの場合は独断でドアポストを撤去することはできません。
そのため、もともと設置されていたドアポストやドア自体に傷を付けないように対策をする必要があります。
ドアポストをテープや厚紙で塞ぐ
ドアポストの外側にガムテープや厚紙を貼り、ドアの外からの異物の侵入や視線を防ぎます。
外側から蓋をするだけでは人の手で剥がされてしまうため覗きやサムターン回しを完全に防止することはできませんが、もし剥がされていた場合は誰かに狙われている証拠として防犯対策を強化したり、警察に相談することができます。
ホームセンターではドアポストを完全に塞げる専用グッズが販売されているため、それを購入して設置すれば完全に覗きやサムターン回しを防止できます。
賃貸住宅にお住まいの方でも使用できるように穴開け不要で取り付けられるタイプも販売されています。
内側から目隠しになる物をつける
郵便受け側に透けにくい布や紙などを貼り付ければドアポストから覗かれても室内が見えません。
風になびいて布や紙がめくれ上がってしまわないように、上下左右をガムテープなどでしっかりと固定してください。
サムターンカバーを設置する
サムターンカバーは比較的安価で手に入れやすく、両面テープなどドアに穴を空けない種類も販売されているため賃貸住宅にお住まいの方でも取り入れやすい防犯グッズです。
プラスチック製のカバーだと高温の物を入れて溶かして解錠される恐れがあるため、より防犯性を高めたい場合はスチール製などの熱に強い素材で作られたカバーを選びましょう。
補助鍵を高い位置に取り付ける
受け箱から道具や手を入れられても届かない位置に補助鍵を設置する方法もおすすめです。
ドアの右上など、できるだけ高い位置に補助鍵を設置すれば解錠の難易度が上がり、空き巣に狙われにくくなります。
ドアスコープにカバーをつける
空き巣やストーカーはドアポストだけでなく、ドアスコープから室内の様子を覗くことがあります。
通常ドアスコープは魚眼レンズが取り付けられているため、外側から見ると室内の様子がうまく見えないように作られていますが、専用の道具を使えば外側からでも室内の様子を鮮明に覗くことができるのです。
ドアポストだけでなく、ドアスコープにもカバーを設置しましょう。
マグネット式などネジを使わずに設置できるタイプが販売されているため、費用を掛けずに簡単に対策ができます。
賃貸住宅でドアポストの交換、取り外しをしたい場合は?
ドアポストの種類によっては、防犯グッズの取り付けではなく交換をしたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
ドアポストごと交換したい場合は大家さんや管理会社に事前に許可を取ることを忘れないようにしてください。
無断でリフォームをすると退去時に原状回復費用を支払うことになります。
ビスやネジで穴を空けて防犯グッズを設置した場合も原状回復費用を負担しなければならないので、防犯グッズを取り付ける場合も相談を忘れないようにしましょう。
取り外したドアポストは退去時に原状回復作業で設置し直すため、処分せずに退去時まで保管しておきましょう。
より防犯性の高い賃貸物件を選ぶ方法は?
ドアポストやドアスコープに防犯対策を施しても、完全に犯罪を防止できるとは限りません。
より防犯性の高い賃貸住宅に住みたい場合は、共用部分や設備、立地を意識して選んでみましょう。
マンションやアパートの共用部分、設備を確認する
エントランスや階段、廊下がしばらく掃除されていない、窓ガラスが割れたままなど、管理が行き届いていないように見える物件は空き巣に狙われやすいです。
エントランスのオートロックや防犯カメラなど、防犯対策としての設備が充実しているかも確認しておきましょう。
人気の多い場所にある物件を選ぶ
通りに面し、人気が多い場所は空き巣が侵入しづらいです。
時間帯が変わると人気が少なくなって一人で出歩きにくい雰囲気に変わってしまう場所もありますので、曜日や時間を変えて何回か下見をしましょう。
【ドアポストの防犯対策とは?】まとめ
ドアポストは鍵やドアスコープと比べて防犯対策を怠りがちです。
ですが、空き巣やストーカー行為などの被害に繋がりやすい設備の一つのため、特に一人暮らしの方や女性の方はしっかりと防犯対策を行いましょう。
賃貸住宅にお住まいの方でドアポストの交換、あるいはネジやビスを使って防犯グッズを設置したい方は、事前に大家さんや管理会社へ相談するようにしてください。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア23年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。