【賃貸物件の管理形態の違いとは?】それぞれのメリット・デメリットを解説
【常駐・日勤・常駐…】賃貸物件の管理形態は様々!どんな違いがある?
賃貸物件とひとことで言っても、実はその管理方法にはいくつかの形態があり、物件によって異なります。
どのような管理形態があって、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
形態による管理費の違いなども含め、詳しく解説していきます。
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賃貸お部屋探しのプロが見るポイント
賃貸専門家:木原 一憲
得意エリア:奈良市
奈良での不動産キャリア24年以上の実績。これまで15,000人以上にお部屋を紹介。一人暮らしから家族向けまで幅広い賃貸情報に自信あり。休日は奈良の綺麗な街並みや歴史ある神社・仏閣、美味しい飲食店を巡ること。愛車はKawasaki。渡り鳥並みにズバ抜けた方向感覚を持ち、目印となる建物を伝えれば住所をピタリと一致させる特技あり。賃貸の専門家として様々なノウハウを仕入れ発信中。
管理形態は大きく分けて4タイプ
賃貸物件の管理形態は、常駐管理・日勤管理・巡回管理・無人管理と大きく4タイプの管理形態に分けることができます。
まずはひとつひとつ簡単にご紹介いたしましょう。
①常駐管理
常駐管理とは、管理人さんが物件内に住み込みをするなど、24時間体制で管理にあたる形態です。
②日勤管理
日勤管理とは、管理人さんが定められた業務時間内(多くは平日の日中など)に出勤をしてきて管理業務を行う形態です。
管理人つき物件として最も多いのはこのタイプです。
③巡回管理
巡回管理とは、管理人さんが週に2~4回、数時間ほど物件を訪問し管理業務を行う形態です。
④無人管理
無人管理とは、常駐または定期的に物件を訪れる管理人さんを置かず、必要な時に管理会社や管理組合が清掃・設備の補修などのメンテナンスやトラブル対応などを行う形態です。
物件の「管理人さん」の業務とは?
ご紹介した4タイプの管理形態の大まかな違いは、物件に管理人さんが居るかどうか、またどの頻度で管理人さんが物件を訪れるかどうかです。
では、この「管理人さん」が行う業務とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
まず挙げられるのが、共用部の清掃です。
共用部とは居室以外の部分、物件のエントランスやエレベーター・廊下・階段・外周り・ごみ置き場などを指します。
居室は入居者が掃除をしますが、それ以外のところは管理人さんの業務によって綺麗に保たれているということです。
また、物件内の設備に何かしらの問題があった場合に、修理業者を手配するなどして対応するのも管理人さんの仕事です。居室で水漏れなどが発生した場合の窓口にもなってくれます。
年2回行われる消防点検の立ち会いといった業務もあります。
ただしこうした業務については、全てを管理人さんが行っている場合もあれば、一部を管理会社に委託している場合もあります。
管理人さんが物件内に居る意義としては、入居者がトラブル発生時にすぐ相談できるという点や、目を光らせてくれる存在が居ることでセキュリティが向上するという点も、大切な項目として挙げることができるでしょう。
4つの管理形態 それぞれのメリットは?
次に、4つの管理形態それぞれにどのようなメリットがあるかを、入居者視点から見ていきましょう。
①常駐管理のメリット
管理人さんが24時間常駐している最大のメリットは、防犯性の高さです。
日中のみならず、人の目が及びにくい深夜にも管理人さんが目を光らせてくれていることは、入居者にとって大きな安心材料となるでしょう。
物件内で何かしらのトラブルがあった際に素早く対応できる人員が常駐しているというのも、非常に心強い点です。
②日勤管理のメリット
管理人さんが決まった時間に出勤し物件の清掃を行ってくれることで、物件内が綺麗に保たれます。
管理人さんの居る時間帯が分かっているため、何かあった場合の相談がしやすいのもメリットです。
また、常駐管理ほどではありませんがセキュリティ面の安心もあります。
おもに平日の日中、つまりお仕事や学校で入居者が不在にしていることが多いタイミングで物件内に人の目があるというのは、防犯上理にかなっていると言えるでしょう。
③巡回管理のメリット
週のうち数日の数時間とはいえ定期的に管理人さんが巡回し、共用部の清掃やごみ置き場の管理などの業務を行います。
そうして物件内の清潔がきちんと守られる点は巡回管理の大きなメリットと言えるでしょう。
④無人管理のメリット
管理人さんが居ないという点は一見メリットがないように思えますが、そのぶん管理費が安くなっていることが多いため、月々の支払いを抑えることができます。
また、できるだけ人の目がないほうが気楽に過ごせるという方にとっては、無人管理であることがメリットになりうるでしょう。
4つの管理形態 それぞれのデメリットは?
メリットだけではなく、それぞれの管理形態のデメリットも見ていきましょう。
①常駐管理のデメリット
常駐管理は非常に行き届いた管理体制であるため、当然のことながら月々支払う管理費が高くなる傾向にあります。
物件によっては相場の2~3倍の管理費がかかることもあり、予算と相談しながらよく検討する必要があります。
②日勤管理のデメリット
日勤管理の物件も、管理人さんがそれなりの時間物件に居て業務を行うため、管理費は高くなりがちです。
なおかつ深夜など管理人さんが不在の時間帯があるため、常駐管理と比べるとセキュリティ面が十分でないとも言えるでしょう。
同じく高い管理費を支払うのであれば常駐管理のほうが安心という考えかたも出来るかもしれません。
③巡回管理のデメリット
巡回管理は管理人さんが物件には来るものの、日勤管理よりもさらに少ない時間のみの勤務であるため、防犯上の効果を期待するには不向きです。
また、何かあった時に相談ができるタイミングも限られています。
④無人管理のデメリット
定期的に物件を訪れて業務を行う管理人さんが居ないため、犯罪抑止のために目を光らせる人がほぼ居らず、トラブルなどが発生した際に迅速な対応がままならないケースもあるでしょう。
共用部の清掃などのお手入れも、どうしても行き届かなくなりがちです。
まとめ~管理形態も物件選びの判断材料に~
いかがでしたでしょうか。
今回は賃貸物件の管理形態について見ていきました。
長くそこで暮らす予定があるのであれば、お部屋探しの際に物件の管理形態に目を向けることも大切です。
どうしてもお部屋の間取りや設備にばかり目が行きがちですが、管理が行き届いていない物件は共用部が汚れていたり、ごみ置き場や外周りが荒れていたりと、住まう上での快適性が大きく損なわれてしまうからです。
ただし、管理人さんが居ない物件=防犯対策が不十分と一概に言えるわけではなく、防犯カメラやオートロックなど、その他のセキュリティが充実している場合もあります。
物件を選ぶ際には様々な面を総合的に見ることが大切で、そのひとつとして管理形態も判断材料になるとご理解いただければ何よりです。
奈良でのお部屋探し、分からないことはぜひ私たち『賃貸のマサキ』にご相談ください。
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