【駅近物件と駅遠物件どちらがお得?】メリットとデメリットなど徹底解説!
駅近物件と駅遠物件、総合的にはどちらがお得?物件の立地条件のメリットとデメリット、選び方のポイントを徹底解説!
不動産の物件情報を見るとき、家賃や管理費、間取り、日当たりと並んで、かなり気になるのが「駅からの徒歩分数」という方も多いのではないでしょうか。
最寄駅からの距離というのは、そのまま日常生活における移動や買い物の利便性に直結するからです。
不動産広告では、「徒歩1分=80m」です。
そして、どこまでを「駅近」、どこからを「駅遠」と感じるのかは人それぞれだと思いますが、本記事では徒歩10分(=800m)までを「駅近」、それ以上を「駅遠」と一旦考えて、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
奈良在住25年以上。宅地建物取引士・賃貸経営管理士の資格保有。ルームアドバイザーとしてのキャリア18年以上の大ベテラン。不動産賃貸の関連はすべて媒介経験あり。奈良出身ではないのに奈良まほろばソムリエ検定(奈良通1級)取得する奈良への溺愛っぷり。奈良マニアの古川より独自な目線で賃貸情報を多数お届けします。
駅近物件のメリット・デメリット
駅近物件のメリット
立地が駅近であることのメリットは、駅および駅前一帯へのアクセスのよさと繋がっています。
駅前には商店街やスーパー、ドラッグストア、クリニックなど、日常生活に欠かせない各施設・お店が集中しています。
その駅前にすぐ行けるということで、便利な場所への移動時間が短くて済みます。
また、人通りが多く、夜でも明るい道が多いことも安心できます。
単純に自宅までの距離が近ければ、生活に使うエネルギーの節約ができますし、天気の悪い日でも移動で受ける被害が少なく抑えられるでしょう。
上記の理由から、物件の人気が高い傾向にあります。
駅近物件のデメリット
立地が駅近であることのデメリットは、やはり駅および駅前一帯へのアクセスのよさと繋がっています。
加えて、立地条件自体が好まれる傾向にあることで生じてくるものもあります。
駅前というのは人通りも車の通行量も多いため、夜になっても騒音が気になる場合があります。
後述するように駅近物件は家賃が高く設定されがちなのですが、その中で低コストに抑えられている物件の中には、特に駅に近い立地のことがあり、そうなると電車の走る音が終電までずっと聞こえる、というケースもあるので、注意が必要です。
駅前は商業施設だけでなく、居酒屋なども林立していて、治安に不安がある場合もあります。
そして、駅前は再開発の対象になることも多いので、駅の近くの地域がまだ開発されていない場合は、駅近物件入居後に、開発で環境が変わってしまう可能性もあります。
さらに、便利で人気のある立地条件なので、アパート・マンションが多く建てられがちです。
したがって、住宅密集地帯となり、物件ごとの日当たりや眺めが良くない状態になってしまう場合も多くみられます。
駅遠物件のメリット・デメリット
駅遠物件のメリット
立地が駅遠であることのメリットは、駅から離れた立地自体の「静かでゆとりがある」ところに繋がっています。
また、駅からの距離を優先とする層からの人気が低いことが物件の価値に与える影響とも繋がります。
駅から離れた地域は閑静な住宅街となっていることも多く、駅近物件と比べて敷地や空間にゆとりがあり、日当たりや眺望の良い物件を確保しやすくなっています。
車所有の場合、駐車場も確保しやすいでしょう。
喧騒から離れているので、緑が見られるなど、住環境にも期待ができます。
その割に、駅からの距離を理由に家賃価格が比較的安く設定されていることも大事なメリットです。
同じ家賃の駅近物件と比べて、総合的に内容の良い物件が多い傾向にあります。
駅遠物件のデメリット
立地が駅から遠い物件のデメリットは、最寄り駅から自宅までに距離があることと、駅前一帯に行くまでに時間がかかることに由来しています。
移動時間が長くなりやすいことは、そのままエネルギーを多く使うことになりますし、それが毎日続くと考えれば不便です。
バスを使うとしても、バスは時間通りに来ないことも多いので、その地域に慣れていないと不便さを感じる場面もありそうです。
駅近物件との正反対の条件が、そのまま駅遠物件のデメリットになります。
駅までの移動は徒歩か自転車かと思いますが、雨や強風の時だと移動が大変です。
住宅街は人通りも街灯も少なめで、夜道に不安があるものです。
そして、住宅街は商業施設やクリニックなどと離れていることも多いので、それもまた、毎日の生活の便利さに関わってきます。
駅近・駅遠 各条件から見る物件選び・内見のポイント
「コストを抑えられて環境が良いこと?」…優先順位を決める
立地条件で物件を選ぶ時には、これからの住まいに何を求めるのか、優先順位をしっかり決めておきましょう。
例えば、リモートワークで出勤が少ないので、買い物などの外出に時間をかけられるが、とにかく家では静かに過ごしたい! という場合には駅遠物件が合っていますね。
一方、毎日忙しいので、効率よく動きたい。
仕事の帰りに駅前でササっと買い物を済ませ、週末は電車で遊びに行きたい、という場合には、駅近物件が合っています。
内見時には、実際に駅から希望物件まで移動してみて、時間や労力をはかっておく
最初に述べたように、不動産広告では徒歩1分=80mの計算で最寄り駅からの徒歩分数が示されています。
ですが、それは坂道や信号の待ち時間を考えたものではありません。
駅前には踏切があることも多く、距離は短くても待たされるから結局時間がかかる…といったことも起こり得ます。
また、駅の規模によっては、駅構内に入ってからホームに着くまでにさらに時間がかかる場合もあります。
駅のリサーチも忘れずに行いましょう。
住まいを決める際には、実際に自分で移動にかかる労力や時間を体感しておくことが大事です。
実際の生活を想定して、よく利用する施設のリサーチをしておく
駅から物件までの距離感に加え、調べて体感されたいのは、日常の外出ルートです。
例えば、駅の北側と南側で開発具合が違う地域の場合、便利な商業施設利用するためには駅を越えないといけない、といったケースが出てきます。
すると、駅近だから便利、とは必ずしも言えなくなるかもしれません。
その他、自分がたくさん利用しそうな施設と実際の動き方をイメージしてみることで、その物件、その条件が「本当に便利/不便かどうか」を確かめてみるのがおすすめです。
騒音についてのリサーチをする
現地の騒音については、人によって許容度も違ってくるので、事前リサーチが欠かせないところです。
可能であれば、時間帯、平日/休日などの条件を変えて何度か足を運び、実際に生活するとしたらどれくらいに気になりそうかを確認しておきましょう。
【駅近物件と駅遠物件どちらがお得?】まとめ
以上、駅近物件と駅遠物件について、メリットとデメリットをそれぞれ挙げ、選び方のポイントをまとめました。
「駅(駅前一帯)から近いこと/離れていること」「最寄り駅から自宅までの距離が短いこと/長いこと」「駅と自宅からの距離問題が影響した物件の価格差」からメリット・デメリットが生じていました。
ご自身の価値観から比較をしてみましょう。
比較の上で、しっかりと優先順位を決めた後は、事前リサーチをぜひ行いましょう。
「行って歩いて体感して見なければわからない」ことがあるはずです。
本記事が、駅近物件と駅遠物件でお悩みの皆様のお力になれましたら幸いです。
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賃貸専門家:古川 真史
資 格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
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