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担当者:木原一憲
趣味は休日バイクでツーリングすること!不動産キャリア20年以上の経験と奈良生まれ奈良育ちの知識を活かし奈良の情報を語ります!
WCの意味とトイレの別の呼び方
トイレを表す表記の方法はいろいろとありますが、WCと表記されることもあります。
なぜWCと表記されているのか、WCとはどのような意味なのかを解説していきます。
他にもトイレにはどのような呼び方があるのかも見ていきましょう。
WCはどのような意味があるのか
最近は日本でもアルファベットの略語がよく使用されていますが、トイレを表す言葉として、WCと明記されていることもあります。
以前はトイレの入り口などで見かけることもありましたが、最近はあまり見かけなくなりました。
しかし、地図や不動産の図面などでは現在でも見かける機会が多いと言えるでしょう。
大型の商業施設などでも、売り場や施設の場所を知らせる案内図などにWCと書かれているのをよく見かけることがあります。
では、WCはどのような意味なのかというと、ウォータークローゼットの略語となっており、水洗の小さな部屋という意味になります。
しかし、トイレのことをウォータークローゼットと呼ぶ国は存在していないので、たとえ英語圏の国だったとしても通用はしません。
ただし、ドイツでは日本と同じようにWCと明記されることもあります。
水洗式という意味であることから、昔はポットン便所と水洗式のトイレを区別するために使用されていました。
トイレのいろいろな呼び方
トイレは人によっていろいろな呼び方をします。
そこでどのような呼び方がされているのか、最近はあまり聞かなくなってしまったけれど、どのような呼ばれ方をしていたのかなどを確認していきたいと思います。
お手洗い
トイレを丁寧な感じで呼ぶ場合や、子供に対して呼ぶことが多いのがお手洗いです。
なぜお手洗いという呼び方をするのかというと、トイレで用を済ませた後は手を洗うのが一般的だからです。
ここからお手洗いという言葉がきていると言われていますが、もう1つは神社に参拝するときに、手を洗って清める御手洗という文化からきているとも言われています。
もちろん昔からお手洗いと呼ばれていたわけではありません。
明治時代に巌谷小波という人が書いた妹背貝という小説があるのですが、ここにお手洗いという表記があるので、妹背貝が出た明治22年ごろから呼ばれていたということになります。
また、お手洗いと同じような意味から、手水という呼び方もされていました。
ご不浄所
汚いところから出てくるときには手を洗うという習慣が昔から日本にはあったので、お手洗いという呼び方以外にも、ご不浄所という呼び方をしていたこともありました。
最近ではまず聞くことはありませんが、ご不浄所というのもトイレを表している日本の言葉なのです。
便所
若い人はあまり呼びませんが、年配の人の中でも男性がよく使用するのが便所です。
意味は読んで字のごとく、便をするところ、排せつをする場所という意味になります。
最近は使う人が少なくなっているものの、公園や駅前に設置されているトイレを、今でも公衆便所という人はたくさんいるでしょう。
地方自治体による案内などでも、公衆便所と今でも明記しています。
化粧室
お手洗いと同じように、現在でも浸透しているのが化粧室という呼び方です。
言葉にして化粧室に行くなどと言う人は少ないですが、会社や公共施設、商業施設や鉄道内に設置されているトイレなどでは化粧室と書かれていることもよくあります。
もちろんトイレと同じ意味で使用するのですが、化粧は本来女性がするものです。
以前は女性用のトイレには化粧台が設けられていることも多く、手洗い場に布を敷いた台があったのです。
この台は化粧品を並べるために設置されていたことから、化粧室と呼ばれるようになりました。
厠(かわや)
時代劇や落語などではよく聞くことがあるでしょうが、昔はトイレのことを厠(かわや)と呼んでいました。
どれぐらいの時期まで使用されていたのかというと戦時中までは日本でも広く使われており、旧日本軍の公用語であったとも言われているのです。
厠という字はもともと川屋と表記されていたのですが、それは川や海などの上にトイレを設置し、そのまま水に流していたからです。
他にもコウヤと呼ばれている地域もありましたが、これは和歌山県にある高野山の僧侶が髪を落とす、転じて紙を落とすことからコウヤと呼ばれるようになったとも言われています。
はばかり
以前はトイレのことをはばかりと呼んでいたこともありましたが、はばかりというのは遠慮するという意味もあります。
例えばあからさまに口にすることをはばかるなどです。
しかも遠慮するとは正反対の意味になる、増長するという意味でも使われます。
例えば憎まれっ子世にはばかるなどです。
では、何でトイレという意味ではばかりが使用されているのかというと、人目をはばかるところという意味で使用されていると言われています。
昔はトイレに行くのは恥ずかしいことだと思っていたために、はばかりと呼ばれたのです。
雪隠
雪隠もトイレを表している言葉なのですが、あまり聞いたことがない人も多いでしょう。
なぜならもともと日本に存在していた言葉ではなく、中国から来た言葉だからです。
昔霊隠寺というお寺に雪とうという和尚がいたのですが、この和尚が熱心にトイレの掃除をしていたことから、和尚の雪という字と、お寺の名前である隠を取って雪隠と言われるようになりました。
その後日本でも豊臣秀吉が箱根の山で用を足したくなったときに、茶人として名前が知られている千利休がその場しのぎでトイレを設置したことから、砂雪隠いう呼ばれ方もしています。
外国ではどのような呼び方をしているのか
日本ではいろいろな呼び方がされているトイレですが、もちろん外国にもトイレは存在していますし、呼び方が複数ある国も存在しています。
日本とは言葉も違いますし、ウォータークローゼットことWCは和製英語であるため、外国では使われていません。
では、外国ではどのような呼び方をしているのでしょうか。
アメリカ
日本でもトイレはいろいろな呼び方が存在しているように、アメリカでもいろいろな呼び方が存在しているのです。
例えばデパートや映画館など、不特定多数の人が使用するトイレのことを、rest roomと呼んでいます。
アメリカにはトイレと洗面台が一緒になっている家もあるのですが、このような場所はbath roomと言います。
洗面台とトイレが一緒になっており、女性がメインで使用するトイレになると、powder roomという呼び方をするのです。
洗面台とトイレが別々になっている場合には、lavatoryと呼ぶこともあるのですが、洗面台のことを指す言葉でもあります。
ちなみに便器のことはtoiletと呼ぶので、比較的なじみのある言葉だと言えるでしょう。
アメリカと同じく英語がよく使用されており、陸続きで隣の国でもあるカナダでは、washroomと呼ばれています。
このように日本だけがいろいろな言葉でトイレを表しているわけではなく、アメリカや他の国でも場所によっていろいろな呼び方が存在しているのです。
イギリス
イギリスもアメリカと同じ英語圏ですが、トイレのことはtoiletと呼ぶことが多くなっています。
ただし、最近ではlooという呼び方が多く使用されています。
ちなみにイギリスと同じ英語圏であるオーストラリアやニュージーランドでも同じように呼ばれているのですが、これはオーストラリアやニュージーランドがイギリスの植民地だったためです。
フランス
フランスではトイレのことをtoiletteと呼んでいます。
これはフランス語でトワレと読みます。
日本ではあまりWCという表記は行われなくなっているのに対して、フランスでは現在でもWCという表記がよく行われているのです。
中国
アルファベットではなく、漢字がメインで使用されている中国でも、フランスと同じように現在でもWCという表記がよく行われています。
トイレの呼び方も多数存在しており、「厕所」が常用として使用されています。
他にも丁寧な言い方をするときには「洗手间」と言われています。
若い女性の場合には、トイレのことを1号と呼ぶ人もいるのです。
なぜトイレが1号などと呼ばれているのかというと、中国では建築図面を書くときに、トイレを01と記載していたことから1号と呼ぶようになったと言われています。
【WCの意味とは?】まとめ
日本ではトイレをいろいろな呼び方で言い表していますが、最近は普通にトイレと言うか、丁寧に言い表すときにはお手洗いと言うことが多いでしょう。
トイレには英語でtoiletと書かれていることもありますし、化粧室と書かれていることもあります。
最近はWCと書かれていることは少なくなっていますが、国によっては現在でもよく使用されているのです。
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