【新築プロジェクト】詳細打ち合わせ~レポートその3~
奈良の「おもてなしルーム」建築プロジェクト~レポートその3~
『賃貸のマサキ』スタッフが中心となって新築マンションを考えつくりあげる「おもてなしルーム」建築プロジェクト。
このたび建築会社さんとの打ち合わせが行われ、確定した間取りをもとに詳細な話し合いがなされました。今回はその様子をレポートいたします。
前回までのおさらい
来年の3月、奈良市の文化発信の中心「ならまち」界隈の一角に一棟の賃貸物件が完成予定。
そして、その外装や内装・設備などの物件づくりを手がけるのは私たち『賃貸のマサキ』スタッフというこの企画――名づけて「おもてなしルーム」建築プロジェクトが進行中です。
前回のレポートでは「建築予定地の現地確認」と「間取りの確定・間取り図の作成」の様子をお伝えいたしました。間取りが出来あがったことでお部屋の内装の細かい部分について具体的に考えられるようになったわけです。
【新築プロジェクト】こだわりいっぱい「おもてなしルーム」~レポートその2~
ということでレポート第3回目である今回はそのあたりの話し合いも含めた建築会社さんとの二度目の打ち合わせの様子をお伝えしようと思います。ぜひ最後までお付き合いください!
レポート①お部屋デザインの方針について
去る9月某日、集まったのは建築会社の方が2名と各店代表の『賃貸のマサキ』スタッフ4名。今回はこの6名で打ち合わせを進めていきます。
最初に1LDKのお部屋6部屋をどのようにデザインしていくか、『賃貸のマサキ』側の考える方針について話をしました。
まずJR奈良駅前店・尼ヶ辻店・近鉄奈良駅前店・天理駅前店4店舗それぞれで2案ずつ、コンセプトを決めて内装の色味などの案を出していく。そして計8案出たものから最終的に2案に絞り、それぞれ違ったデザインにするという方針です。もっとも、よほど内容が良い案があれば、複数のお部屋をそのデザインにするという可能性も視野に入れます。
これを受け建築会社さん側からは、床材はフロアごとに合わせないと資材ロスが大きくなってしまうので出来るだけ揃えてほしいという要望がありました。イメージを現実に落とし込むうえでこういった点は必ず考慮してゆかなければならないところですから、こういうご指摘を頂けるのは打ち合わせの大きな意義と言えますね。
レポート②お風呂場・洗面についての確認
方針についての話の後は、おもに内装について諸々細かいところの確認と話し合い。今回の打ち合わせの軸となったのはこちらです。多少実際の打ち合わせの流れとは前後するところもありますが、わかりやすいよう箇所や設備など内容ごとにまとめてお伝えしていくことにします。
まずはお風呂場。こちらは4方の壁のうち1面だけ色の違う、いわゆる「アクセントパネル」を採用するとのこと。その1面の色を今後決めてゆくことになるようです。
お風呂の仕様としてはもちろん追い焚き・自動お湯張り機能付き。建築会社さん曰く通常の集合住宅にあるような蛇口が一箇所のタイプになるだろうとのことでした。『マサキ』側の要望としては温度調整がしやすいサーモスタット付きの蛇口を洗い場の正面に付けてもらいたいのですが、ここは実際にどうなるかは建築会社さんに持ち帰って確認していただく必要があるとのこと。
そのほか、浴室内で追い焚きの操作をするリモコン位置や、洗い場につけるカウンターなどの仕様の確認も行われました。また、同じく水回りである洗面台のサイズや種類や色味についてもどのようなものが選べるのか、洗濯置き場の上の棚はどのような種類になるのかなども確認させていただきました。
レポート③リビング・キッチン・玄関についての確認
お次はお部屋の中心部分であるLDKについて。
備え付けのエアコンが1台リビングに設置されることになっているのですが、その容量についてはどうなるのでしょうか。建築会社さんによると一般的な6畳用のものよりもワンクラス上げたいとのことでしたが、実際にどうするかはコストパフォーマンス面から検討中の段階だそうです。また、エアコンについては念のため1室ある洋室のほうにも取り付けが可能なように、そちらも専用のコンセントの設置や室外機の置き場所など整備してゆくとのことでした。
キッチンについてはお部屋の使い勝手の良い幅1600mmサイズを採用。キッチン台の高さや細部の寸法などの確認が行われました。昨今の一般的な基準も踏まえつつ、料理をしていて腰が痛くならないようになど使いやすさを重視して検討が行われます。キッチンは日常生活に欠かせない設備なので、その使い勝手はお部屋の住み心地にとっても生命線。洗剤を置く場所のような細かいところまで議論を進めていきました。話し合われた内容をもとに、建築会社さんに持ち帰って具体的な仕様を考えていただきます。
キッチンのコンロは『マサキ』側としてはIHコンロを希望しており、コンロの並びも使い勝手が良いようにこだわりたいところなのですが、キッチンの横幅も考慮して現実的に可能な仕様というものがありますから、そちらも建築会社さんに持ち帰りで確認を取っていただくことになりました。
そのほか、初回の打ち合わせで大きな焦点となったカウンターキッチンのカウンター部分について前回の内容のおさらいや、冷蔵庫などを設置するためのアース付きコンセントの設置箇所についての確認が行われました。アース付きコンセントは入居者さんに冷蔵庫を置く位置をある程度選んでいただけるよう2箇所に設置される予定です。
玄関からリビングに入ってすぐ脇のところに設けられるニッチ(くぼみ)についても話し合いをしました。ニッチのくぼみ部分に照明スイッチや給湯器・モニター付きインターホンなどのリモコン類をおさめ、その下部分に小物を置けるカウンターを設ける予定なのですが、そのカウンターがどのくらい壁から出っ張ることになるのかという話です。
出っ張りが大きすぎるとリビング入口の扉の開閉に支障が出てしまいますし、かといってカウンターを設けないと貧相に見えてしまう。話し合いながらその現実的なラインを模索していきました。結果、出っ張りが10mmまでに抑えられれば問題なさそうだということになりました。ニッチは玄関の脇にも設けられる予定となっています。
玄関といえば初回打ち合わせの際、お部屋に入って正面奥に設置されるシューズボックスについても熱く議論が交わされました。そちらで話し合った内容が今回再確認されたのですが、ここでひとつ、シューズボックスの高さについての見解が建築会社さんのほうから新たに浮上しました。元々天井まで届くトールタイプのもので考えていたものの、お部屋の構造上シューズボックスの奥行きがそんなに取れないため目の上よりも高いところにそれほどの収納力を期待できず使いづらい部分になってしまうので、それならばリビングへの扉くらいの高さにするのが良いのではないかというご意見です。
ここは、慎重に話し合いながら一考してみた結果やはり天井までのトールタイプを採用したいということになりました。普段あまり使わない物をしまっておく場所というイメージで、あって不便ということはないだろうという結論です。
玄関については、靴を脱いで上がる場所に10cmほどの段差が生じるという話も出てきました。
住まいとしての快適性や安全性・バリアフリーの観点などから考えるとお部屋の中はできるだけ段差のないフラットな構造にしたいところなのですが、お風呂周りはどうしても配管を通す都合で床を高くしないといけないそうなのです。ならばお部屋内部の床の高さ全体をその高いところに揃えて、どうしても生じてしまう段差は玄関に設けようという工夫です。こうすることでお部屋の中にはおおむね段差が生じず、フラットな空間で生活をすることが可能になります。
レポート④その他の箇所も徹底確認
その他にもお部屋の中のあらゆる箇所の仕様について確認が行われました。このコロナ禍にあって対面で打ち合わせができる機会というのは貴重なものですから、無駄にするわけにはいきません。
ひとつはリビングや洋室につく窓の確認。リビングからバルコニーへの掃き出し窓はスムーズに出入りができるようレールが床と同じフラットな位置に付き、レール自体も極力高さのないものになるようです。
それから各部屋に取り付ける扉の仕様。リビングと洋室の間の扉は初回打ち合わせでの要望通り、天井までの高さがあり部屋と部屋の間を完全に開放できる構造の3枚扉でいけそうです。こちらのレールもフラットで、全自動掃除機などが問題なく通れるものになる予定です。
また、各扉の色目やリビング入り口などの開き戸に付ける戸当たりの種類などについても詳細に話し合われました。
照明についても大切なところです。リビングと洋室にはシーリングライトがひとつずつ付けられる予定など、各部屋の照明についての確認が行われました。
なかでも重要なのがキッチンの明かり。ダウンライトを採用している住宅も多いようなのですが、料理のしやすさを考えると、細長いLEDタイプの照明のほうが明るくて良いのではという話が出てきました。ここは建築会社さんに双方のイメージを改めて確認させていただくこととなりました。
インターネット環境も住宅に欠かせません。空配管と言って、お部屋へ回線を引きこむにあたってあらかじめその経路を整備しておく必要があるのですが、それをどのように通してどの位置にジャックを設けるか。電話線との兼ね合いやWi-Fi用ルータが置かれる位置の想定などをもとに話し合いがされました。『賃貸のマサキ』側の希望としてはルータの設置場所や最終的にはインターネットを使い放題が出来る仕様等について、一度コスト面など含めて持ち帰りで検討していただくよう建築会社さんにお願いしました。
ほか室内物干しやテレビアンテナ、お手洗いのウォシュレットの種類や、室外のごみ置き場、自転車置き場などについての確認が行われました。一見細かいところでもそのひとつひとつが住み心地を左右します。「おもてなしルーム」と銘打っているからにはひとつとしていい加減にはできません。
住み心地といえば大きな要素がひとつありました。隣のお部屋との壁の防音対策です。建築会社さんによれば、耐火と遮音を検討中とのことでした。
また、集合住宅において横の防音だけではなく縦の防音も必要です。床の素材についても、貼りつけるフロアパネルのサンプルを実際に見せてもらいながら確認しました。フロアパネルや扉などのカタログは改めて建築会社さんから頂けるとのことで、次回以降にそちらを選んでゆくことになりそうです。
といったところで、2時間半にもわたる濃密な打ち合わせは終了。最後に全員で集合写真を撮ってお開きとなりました。
お疲れ様でした!
次回レポートも乞うご期待!
今回のレポートはいかがでしたでしょうか。
お部屋の仕様について具体的な話が進んでゆくにつれ専門的な話も増えてゆくので、なかなか上手に情報を伝えきれていないかもしれません。ただ、話し合いの密度や熱量は十分伝わる内容のはずですから「素敵なお部屋になりそう!」と期待を膨らませていただけていれば幸いです。
次はいよいよリクシル展示会で設備チェックへ行きます!。
それでは引き続き、次回のレポートもお楽しみに!
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