【カセットボンベの保管方法・保管場所は?】保存方法に注意が必要!
カセットボンベの取り扱いには注意が必要
停電やガスコンロが故障したとき、アウトドアなどいろいろな場面で活躍するカセットボンベですが、取り扱い方法を誤ると危険です。
カセットボンベも正しく使用すれば安全なのですが、安全に使用するためにはどうすればよいのか解説していきます。
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天理市賃貸専門家:吉田 政孝
不動産キャリア:22年
賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア22年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
保管方法には十分注意する
カセットボンベを1度で使い切ることはまずありませんし、購入するときも3つセットなどで売られていることが多いでしょう。
そのため、購入したら次回使うまで保管することになります。
ここで重要なのが、カセットボンベをどのように保管するかです。
カセットボンベはガスが充填されているので、保管方法を誤ると危険です。
保管してはいけない場所は「高いところ」「湿度が高い場所」「高温になる場所」「不安定なところ」になります。
高いところ
住宅によっては、押し入れやクローゼットの上などにも保管スペースが設けられていることがあります。
それほど広い場所ではないので、普段あまり使わない物を置いているという人も多いでしょう。
カセットボンベを置いている人もいるかもしれませんが、高い場所にあるスペースにカセットボンベを置くのは危険です。
なぜなら高いところからカセットボンベを取ろうとしたときに、誤って落としてしまう可能性があるからです。
日本は地震が多いので、強い地震がきたときに落ちてしまうこともあるでしょう。
カセットボンベはある程度丈夫に作られているので大丈夫と思う人もいるかもしれませんが、万が一という可能性もあります。
もし高所から落下したときに亀裂が入ってしまうと、ガス漏れが発生して危険です。
そのため、カセットボンベは低くて取り出しやすい場所に置くのがよいでしょう。
湿度が高い場所
湿度が高くなりやすい場所も、カセットボンベを置くのには適していません。
その理由は錆が発生してしまうからです。
カセットボンベは簡単に錆びることはありませんが、完全に錆を防げるわけではありません。
湿度が高いと錆びやすくなるので、風通しがよくて湿度がある程度低い場所が適しているでしょう。
キッチンや洗面台の下にも収納スペースが設けられていますが、キッチンや洗面台の付近は水を使用するので、高湿度になりやすい場所です。
風通しが悪い場所に設置されていることも多いので、置いている人は早めに別の場所へ移動しましょう。
集合住宅で部屋の面積が狭い物件に住んでいる場合、部屋全体が高湿度になりやすいですが、そんなときには頻繁に換気をする、除湿器を使用する、あれば床下収納や戸棚に置くのがおすすめです。
乾燥材や新聞紙を使用する方法も効果的なので、室内が高湿度になりやすい場合には試してみましょう。
高温になる場所
カセットボンベは引火性があるので、高温になる場所も置き場所として適していません。
例えば直射日光が当たる場所、車の中、火元の近く、エアコンの風が直接当たる場所などです。
直射日光は時間帯によって当たる場所が変わるので、完全に日光を遮断できるところに置くことが重要になります。
車の中は温度変化が激しい上に、夏場はかなりの高温になるので危険です。
アウトドアなどでカセットボンベを持ち出した場合には、車の中に置き忘れないように注意しましょう。
キッチンも火を扱うので、カセットボンベの置き場所としては適していませんし、ストーブも近くも危険です。
エアコンの近くもよくありませんし、エアコンを頻繁に使用する場合、部屋全体の温度変化が大きくなるので、エアコンの影響を受けない場所を選んで置くようにしましょう。
たとえそれほど高温にならないとしても、温度変化が激しいところもカセットボンベの置き場所としては適していません。
不安定なところ
カセットボンベがすぐに転倒してしまうような、床が不安定な場所に置くのもよくありません。
カセットボンベはちょっと倒れたぐらいで破裂するようなことは滅多にないでしょうが、他に置いている物が倒れてきて、カセットボンベに衝撃が加わることもあります。
ちょっとした危険であっても、避けることで大きな事故を防止することができるのです。
カセットボンベを置く場合には、軽くゆすってグラつきがないか確認してから保管するようにしましょう。
正しい方法で使用する
カセットボンベは正しく使用しないと危険です。
特に注意するべき点は、「使用期限が過ぎたら使わずに廃棄する」「錆が発生していたら使用しない」「ガスの再充填はしない」「使い終わったらカセットボンベは必ず外す」ことなので、きちんと守って安全に使用しましょう。
使用期限が過ぎたら使わずに廃棄する
カセットボンベにも使用期限があるのを知っていると思いますが、頻繁に使用していれば期限内に使い切ることが多いでしょう。
あまり使用しない場合には、使用期限が過ぎても気が付かずにそのまま使ってしまう可能性もあります。
しかし、使用期限が過ぎたカセットボンベの使用は危険です。
使用期限は製造されてから7年と言われています。
購入してから7年ではないので注意しましょう。
カセットボンベには使用期限が記載されていない代わりに、製造年月日が記載されています。
これはメーカーに関係なく必ず記載されているので、購入するときに確認しましょう。
例えば20210712と書かれていたとします。
これは2021年7月12日に製造されたことを意味しています。
この製造年月日から7年が目安なので、2028年の7月までには使い切らないといけません。
使い切れないということがないように、きちんと計画を立ててから購入しましょう。
錆が発生していたら使用しない
カセットボンベを湿度が高い場所に長く保管しておくと、錆が発生してしまうことがあります。
もし錆が発生したら、カセットボンベを使用してはいけません。
錆が発生した箇所が劣化して、ガス漏れの危険性があるからです。
購入してから全く使用していない場合も、錆が発生したら廃棄するようにしましょう。
使い終わったらカセットボンベは必ず外す
カセットコンロを使い終わったら、そのままの状態で保管するのではなく、必ずカセットボンベを取り外さなければいけません。
なぜならガス漏れや異常燃焼の危険性があるからです。
取り外すときも無理やり外すのではなく、先端の噴出口に負担を掛けないように、底の部分からゆっくりと持ち上げるようにします。
取り外したら必ずキャップをはめ、次回使用するときに正しい方法で取り付けましょう。
廃棄の方法にも注意が必要
カセットボンベは使い方や保管方法だけ注意すればよいわけではありません。
廃棄の方法にも注意が必要です。
カセットボンベの使用期限は7年と言われているので、かなり長い期間使用することができます。
しかし、しばらく使用しない状態が続くと、まだ在庫があるのに新しく購入してしまい、気が付いたときには使用期限が過ぎていたということもあるでしょう。
そんなときには廃棄しなければいけないのですが、廃棄の方法にも注意が必要です。
廃棄するときに注意するべき点は、ガスが入ったままの状態で捨てない、ガスが入った状態で穴を開けない、密封された場所でガス抜きをしないことです。
ガスが入ったまま捨ててしまうと、収集運搬のときや持ち込まれた施設などで爆発する危険性があります。
そのため、必ずガス抜きをして、完全にガスが空になってから処分しましょう。
自治体によっては、カセットボンベに穴をあけてから処分するように促しているところもあります。
このときにガスが残ったまま穴をあけてしまうと危険なので、空になったことを確認してから穴を開けなければいけません。
ガス抜きをするときには、噴出口を堅い地面などに押しつけて出すのですが、このときに密封された室内などで行わないようにしましょう。
ガスは低い場所に溜まる性質があるので、密封された空間で行うのは危険です。
できれば庭などの火の気のない場所行うべきです。
ベランダは外壁が近くにあるので、おすすめできません。
カセットボンベは振るとシャカシャカという音がするようになっています。
この音がカセットボンベの中にガスが残っているか確認する方法なので、音がしたらガスが使用できなくなっていても、まだ残っている証拠です。
完全に音がしなくなるまでガス抜きをしてから処分するようにしましょう。
【カセットボンベの保管方法・保管場所は?】保存方法に注意が必要!まとめ
カセットボンベは取り扱いを誤ると危険です。
正しい方法で使用し、使用期限が過ぎた場合や錆が発生した場合はしっかりとガスを抜き、自治体の指示に従って処分しましょう。
ガスを抜くときも外で行い、完全にガスを抜くようにしましょう。
保存場所も温度変化が少なく、湿度や温度が高くならない場所を選ぶ必要があります。
取り扱いを誤れば危険ですが、正しく取り扱えば何も恐れる必要はありません。
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